Transaction Manager for Microservices Free

Oracle Transaction Manager for Microservices(Oracle TMM)Freeは、Kubernetesやその他の環境にデプロイされた多言語マイクロサービス全体で一貫性を確保できる分散トランザクションを実現することで、アプリケーションの開発と運用を簡素化します。この機能は完全に無料で提供されます。

マイクロサービス・ベースのアプリケーション全体で一貫性を確保

完全に無料で利用できるOracle TMM Freeを使用すると、複雑なコードを記述しなくても、マイクロサービスやクラウド・ネイティブなアプリ全体で広範なデータ整合性を確保できます。Oracle TMM Freeでは、トランザクション・プロトコルを選択し、クライアント・ライブラリに含まれるAPIとアノテーションを使用すれば、KubernetesやDocker Swarmにデプロイされたアプリケーションで分散トランザクションを容易に使用できます。

マイクロサービス・ベースのアプリケーション全体で一貫性を確保(説明については下記を参照) Oracle TMMの中核を成すのは、XA、長時間実行アクション、Try-Confirm/Cancelという3つのプロトコル向けのトランザクション・コーディネータです。トランザクション・コーディネータ自体が、KubernetesクラスタまたはDocker Swarmのいずれかのコンテナにデプロイされたマイクロサービスです。マイクロサービス・ベースのアプリケーションは、Oracle TMMライブラリによって実装されるREST APIを介して、トランザクション・コーディネータと通信します。Oracle TMMライブラリは、アプリケーションとコーディネータ間の通信の詳細をユーザーに認識させないため、アプリケーション開発が大幅に簡素化されます。Oracle TMMはKubernetesクラスタにデプロイされた場合、残りのKubernetesエコシステム・ツール(Prometheus、Grafana、Kialiなど)と非常にうまく統合されます。

Oracle TMM Freeの機能

トランザクション・プロトコルのサポート

  • 強力な一貫性:Oracle TMMは、マイクロサービス全体で強力なデータ整合性を確保するための業界標準XAプロトコルをサポートしており、非XAリソースにロギング・ラスト・リソース(LLR)を使用できるオプションも備えています。
  • 最終的な一貫性:旅行の予約などのユースケースのために、Oracle TMMでは、Eclipse MicroProfileの長時間実行アクション(LRA)仕様の実装によって、Sagaがサポートされます。
  • 予約モデル:予約モデルを順守するユースケースのために、Try-Confirm/Cancelプロトコルがサポートされます。

容易なアプリケーション開発

  • 使いやすいAPI:Oracle TMMでは、分散トランザクションを実現するために既存のアプリケーションで容易に使用できる複数のAPIが用意されています。
  • 開発者の負担軽減:Oracle TMMは、既存のアプリケーション・コードをわずかに変更するだけで使用できます。
  • 言語とフレームワークのサポート:Oracle TMMでは、Helidon、Spring Boot、Expressをはじめとするさまざまなアプリケーション・フレームワークを使用した、JavaおよびTypeScript用のトランザクション境界APIが提供されます。

既存アプリとのXAの相互運用性

  • Oracle DatabaseのORDS/Oracle APEXアプリケーション/サービスは、Oracle TMMによって調整されるXAトランザクションに参加できます。
  • 既存のTuxedoアプリケーション・サービスは、他の多くのマイクロサービスと同じXAトランザクションに参加できます。
  • Oracle Blockchain Platformでホストされるブロックチェーン・アプリケーションは、Oracle TMMによって調整されるXAトランザクション内のリソースの1つになることができます。

Oracle TMM Freeの利点

  • 開発者の生産性を向上

    Oracle TMMを使用すると、失敗したトランザクションを補正するためのビジネス・ロジックの記述や、それに伴う複雑なテストが不要になるため、開発者の生産性が向上し、市場投入までの時間が短縮されます。

  • 既存の資産と開発者のフレームワークを活用

    開発者は、既存のツールやフレームワークを引き続き使用できます。Oracle TMMは、既存のアプリケーションをわずかに変更するだけで使用できます。

  • 業界標準に準拠

    Oracle TMMでは、XA、LRA、TCCなどの業界標準トランザクション・プロトコルを使用してデータ整合性を確保できるため、ベンダー・ロックインのリスクが軽減されます。

  • 多言語アプリでの一貫性を実現

    Oracle TMMでは、Java、TypeScript、C/C++などで記述された多言語マイクロサービスとフレームワークを、グローバルな分散トランザクションに参加させることができます。

    データ・シート(PDF)を読む

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