支援リソースとは、専門知識を獲得し、そのエンド・カスタマーにサービスを提供するコア能力を構築しようとするパートナーを支援するために設計されたツールおよびリソースのことです。トラックを選択する際に、パートナーは、各トラック固有の一連の支援リソース（環境へのアクセス、スキル・トランスファー、技術サポート、販売およびマーケティング・リソースなど）にアクセスできるようになります。

新しいOracle PartnerNetworkのビルド・トラック、セル・トラック、およびサービス・トラックは、いずれもOracle Cloudに関する習得支援に焦点が置かれていますが、顧客バリュー・チェーンにおいてはそれぞれ異なる分野に重点を置いています。ビルド・トラックは、Oracle Cloud上に構築またはOracle Cloudテクノロジーと統合された市販のソフトウェアやサービス・ソリューションを開発しているパートナーに最適です。パートナーには、それらの開発を促進し、私たちの共通の顧客のニーズに基づいてソリューションを識別および選択するための支援リソースが提供されます。セル・トラックでは、Oracle Cloud製品を再販しているパートナーや、Oracle Cloud製品を購入する必要がある顧客に対応しているパートナー向けにターゲットを絞ったスキル習得支援リソースが提供されます。最後に、サービス・トラックは、クラウドベース・サービスの評価、実装、移行、アップグレードから継続的な管理、運用、連続最適化まで、顧客のクラウド採用ライフサイクルのあらゆる側面を専門とするパートナーを対象としています。パートナーは、ビジネス・モデルに基づいてこれらのトラックの1つまたは複数のトラックに参加することが推奨されます。

• ビデオ：ビジネスに最適なトラックを選択（3:01）

トラック料金を支払うこと以外は、ビルド・トラックに参加するための要件はありません。ただし、Oracle Cloud上に構築またはOracle Cloudテクノロジーと統合された市販のソフトウェアやサービス・ソリューションを開発できるよう、パートナーの能力を向上させる役割別の推奨トレーニングおよび認定が用意されています。

ビルド・トラックでは、OPN会員の基本的な特典に加えて、Oracle Cloud上に構築・統合されたソフトウェアやサービス・ソリューションによるパートナーのGo-To-Marketを支援することを目的とした、さまざまな支援リソースを利用できます。これらの支援リソースには、テスト、開発、およびデモンストレーション用のOracle Cloud環境へのアクセスが含まれます。さらに、ビルド・トラックに参加したパートナーは、開発および統合パートナー向けのOPN技術サポート・コミュニティ・フォーラムに独占的にアクセスできるだけでなく、Oracle University Cloud Learning Subscriptions（CLS）を介した役割ベースのラーニング・パスなど、広範なスキル・トランスファーの機会も得ることができます。

トラック料金を支払うこと以外は、サービス・トラックに参加するための要件はありません。ただし、このトラックのGo-To-Market特典を利用するには、まず専門知識認定を獲得し、顧客のニーズを実現するOracle Cloudソリューションを適切に設計、実装、および管理するために必要なスキルと認定を取得していることを証明する必要があります。

サービス・トラックでは、OPN会員の基本的な特典に加えて、私たちの共通の顧客のOracle Cloudの実装、導入、および管理サービスについてのGo-To-Marketイニシアティブを促進することを目的とした、クラウド環境／ライセンス、スキル・トランスファー、技術サポート、販売、およびマーケティング・ツールなどのさまざまな支援リソースならびに共同パートナー成功イニシアティブを利用できます。これらの支援リソースには、テスト、開発、およびデモンストレーション用のOracle Cloud環境へのアクセスが含まれます。さらに、サービス・トラックに参加したパートナーは、開発および統合パートナー向けのOPN技術サポート・コミュニティ・フォーラムに独占的にアクセスできるだけでなく、Oracle University Cloud Learning Subscriptions（CLS）を介した役割ベースのラーニング・パスなど、広範なスキル・トランスファーの機会も得ることができます。

ソフトウェア・ライセンスとハードウェア・ポートフォリオ関連のサービスにも焦点を当てているパートナーは、パートナーが現在のビジネスをサポートできるよう支援することを目的とした支援リソースが用意されている、ライセンスおよびハードウェア・トラックへの参加も適しています。パートナーと私たちの共通の顧客のビジネスがクラウドにより集中するよう変化しているため、ライセンスおよびハードウェア・トラックはクラウド環境へのアクセスも提供しています。

トラック料金を支払うこと以外は、セル・トラックに参加するための要件はありません。ただし、このトラックのGo-To-Market特典を利用するには、まず専門知識認定を獲得し、顧客のニーズに対処するOracle Cloudソリューションを適切に再販するために必要なスキルと認定を取得していることを証明する必要があります。各セル・トラックの専門知識認定は、専門知識カタログに記載されているとおり、それぞれ独自の一連の認定基準があります。

セル・トラックでは、OPN会員の基本的な特典に加えて、Oracle Cloudの再販についてのGo-To-Marketプロセスを促進することを目的とした、環境／ライセンス、スキル・トレーニング、技術サポート、販売、およびマーケティング分野のさまざまな支援リソースならびにパートナーの成功事例を利用できます。

新しいプログラムでは、クラウド製品の再販権は、クラウド・セルの専門知識認定の獲得に関連付けられます。Master Distribution Agreement（MDA）とCloud Services Distribution Addendum（CSDA）の締結に加えて、それぞれの製品を専門知識と結び付けて流通させるため、パートナーには、クラウド・セルの専門知識を得ることが求められます。クラウド・セル・トラックの専門知識は、クラウドサービス分野において、Oracle Sales and Solution Engineerスペシャリスト、認定Professional、顧客事例、オラクルへの外部コミットメントの紹介、特定の地域ごとのマーケットでの達成条件といった一連の認定基準を満たすことで獲得できます。

クラウド・セルの専門知識の例：

• セルの専門知識：Oracle Cloud Platform - 北米
• セルの専門知識：Oracle ERP Cloud - ベネルクス
• セルの専門知識：Oracle HCM Cloud - 日本

クラウドに加えてライセンスおよびハードウェア製品ポートフォリオの再販にも焦点を当てていくことを検討しているパートナーは、クラウド・セル・トラックとライセンスおよびハードウェア・トラックの両方を選択することが推奨されます。各トラックの一部として提供される支援リソースは、パートナーが顧客のニーズに基づく必須の専門知識の獲得に向けて準備を確実に行えるようにします。

当社のパートナーと私たちの共通の顧客の多くが各自の企業ニーズに応えるには、クラウドを十分に取り入れる必要がまだあることをオラクルは認識しています。主要な分野としてソフトウェア・ライセンスやハードウェア・ビジネスにおける顧客のニーズに引き続き投資してサービスを提供するパートナーは、ライセンスおよびハードウェア・トラックに参加することが推奨されます。また、ライセンスおよびハードウェア・トラックには、クラウドに徐々に移行することを検討しているパートナー向けに、支援リソースとしていくつかのUniversal Cloud Creditsが付随しています。ただし、Oracle Cloudポートフォリオへの注力拡大に関心があるパートナーは、ライセンスおよびハードウェア・トラックに加えて、クラウド・トラック（クラウド・ビルド、クラウド・サービス、クラウド・セル）のいずれかに参加し、顧客のクラウド導入を支援するのに役立つ、重要な特典や支援リソースを最大限に活用することが推奨されます。

はい、パートナーはサービス・トラックに参加せずに自社ソリューションを実装できますが、サービスの専門知識を持つパートナーをオラクルは積極的に宣伝しています。さらに、リスクが軽減され、より確実に実装経験が有意義なものになるよう、顧客はサービスの専門知識を持つパートナーを選ぶ傾向があります。

新しいOracle PartnerNetwork内でトラックを選択するための要件はありません。ただし、パートナーは、トラックを選択すると、Go-To-Market戦略の実行を加速する追加の支援リソースにアクセスできるようになります。通常、パートナーの市場進出の出発点となるOPN会員は、Oracle 1-Click製品の再販、Oracle Cloud MarketplaceにおけるOracle Cloudアプリケーションまたはソリューションのリストの公開、Oracle 1-Click製品のデモンストレーションや開発ライセンスへのアクセスをはじめとする、不可欠な特典にアクセスできます。

• ビデオ：ビジネスに最適なトラックを選択（3:01）

オラクル・スペシャリスト、認定や資格を取得しているプロフェッショナル、顧客事例、オラクルへの外部コミットメントの紹介といった一連の基準を満たすことで、製品ファミリー、クラウド・サービス、またはユース・ケースの導入シナリオにおける専門知識の認定を獲得できます。専門知識認定を獲得するには、パートナーはいずれかのトラック（ビルド、セル、サービス、またはライセンスおよびハードウェア）を選択する必要があります。専門知識の認定基準は、トラック固有であり、特定の地域毎のマーケットでの達成条件が含まれることもあります。

専門知識認定の例：

• クラウド・ビルドの専門知識：Oracle Autonomous Cloudで強化
• クラウド・セルの専門知識：Oracle Cloud Platform - 北米
• サービスの専門知識：Oracle ERP Financials Cloud - 北欧
• ライセンスおよびハードウェア・サービスの専門知識：Oracle Exadata Database Machine

• ビデオ：専門知識を獲得する理由（1:51）

ビルド・トラックとサービス・トラックの特定のクラウド・サービスについては、Go-Live件数、顧客満足度の評価、収益、取引件数などの追加の基準を満たすことで、パートナーは高度専門知識の認定を獲得できます。

専門知識の認定により、パートナーは、自身が注力する製品やサービスに関するスキルや顧客事例を実証してアピールし、Go-To-Market特典への段階的なアクセスを順に獲得して、さらに競合他社との差別化を図ることができます。オラクル・スペシャリスト、認定や資格を取得しているプロフェッショナル、顧客事例、オラクルへの外部コミットメントの紹介といった一連の基準を満たすことで、製品ファミリーやクラウド・サービスにおける専門知識の認定を獲得できます。専門知識の認定基準はトラック固有であり、特定の地域毎のマーケットでの達成条件が含まれることもあります。また、再販権は、クラウド・セル・トラックとライセンスおよびハードウェア・トラックの両方の専門知識認定の獲得に関連付けられた特典です。

• ビデオ：専門知識を獲得する理由（1:51）

はい。新しいOracle PartnerNetworkプログラムの新しい認定基準では、適用可能な以前の資格および認定も考慮されます。ただし、一部の専門知識認定を獲得するには、追加の資格および認定ならびにその他の要素など、新しいOracle PartnerNetworkで追加定義された認定基準をパートナーが満たす必要があります。

地域毎のマーケットとは、国または国のグループを含む仕向け先で、クラウド・サービス・トラックおよびクラウド・セル・トラックでの専門知識と高度な専門知識の獲得と認定のために使用されます。同一の地域毎のマーケットを共有する国々のパートナー事業体は、すべてが同じ一次事業体の関連会社である限り、専門知識の認定基準を満たすためにリソースをプールすることができます。加えて、ある事業体が専門知識を獲得すると、同一の地域毎のマーケット内の他の事業体がその専門知識を受け継ぐことができます。

新しいOPNプログラムと業界のベスト・プラクティスに合わせて、プレセールス・スペシャリストの役割をソリューション・エンジニアに改名しました。既存のプリセールス・スペシャリスト向けのリソースは、新しい命名規則を反映して更新されます。

品質プロジェクト管理は、クラウドを成功裏に実装する上で非常に重要な要素になります。したがって、クラウド・サービスの専門知識を獲得するために、パートナーは、特定の業界標準プロジェクト管理資格を持つ、またはOracle Cloud Project Managementアセスメント（2020年5月15日提供開始）を完了した、認定プロジェクト管理リソースを有していなければいけません。この要件を満たす準備のために、取得について関心をお持ちのクラウド・サービスの専門知識の基準をご確認ください。

顧客ロイヤルティ・インデックス（CLI）は、各トラックのライフサイクルの特定のステージで行われる顧客成功事例調査への私たち共通の顧客の回答から生成されたメトリックです。調査は、短い質問からなり、パートナーとの契約プロセスを通じて顧客の全体な満足度を測定するものです。

実装の成功は、顧客により決定され、顧客満足度調査経由で記録されます。最低限の顧客ロイヤルティ・インデックス（CLI）評価が必要となります。これは、計画と実装に関する全体的な体験に対する顧客の直接のフィードバックに基づいています。Go-Liveはここから提出できます。新しいOPNプログラムにアップグレードしたOPNパートナーは、短期間で専門知識を習得するためのステップを確認して、サービスの専門知識の認定基準を満たすために、最近の関連する完了したGo-Liveについて顧客の詳細を提出できます。

エンド・ユーザーによる効果的な受け入れは、クラウド実装プロジェクトが成功する主要な要素であり、ライフサイクルを通じたフィードバックは、顧客体験を改善し、クラウド採用が成功するための鍵です。顧客の調査は、顧客のライフサイクルの段階、Oracle Cloudソリューション（プロジェクト別）、オラクルとパートナーのリソースの連携に基づいて実施されます。