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「合格したら何が変わった?」Club Platinum 2011で プラチナホルダーの実像に迫る!

2011年5月18日(水)、ORACLE MASTER Platinum資格取得者がオラクル青山センターに集結し、「Club Platinum 2011」が開催された。

スペシャルセミナーをはじめ、非常に盛り上がった懇親パーティ、さらにPlatinum of the Yearの表彰式と、実に濃密な内容で熱気あふれる一夜となった。

多くのプラチナホルダーに突撃取材も行った、会場の模様をリポートしよう。

■第1部:「新しくて間違いなくおもしろい技術」だけのスペシャルセミナー

「ORACLE MASTER Platinumだからこそ使ってほしい、新しくて間違いなくおもしろい技術を選びました」という日本オラクルの西島恒(テクノロジー製品事業統轄本部 データベースソリューション本部長)のあいさつに幕を開けたClub Platinum 2011。第1部は、プラチナホルダーだけが参加できるスペシャルセミナーが3本も行われた。

1本目は「データベースのパフォーマンスと品質の向上を実現するテスト製品のご紹介」と題して、中島良樹(テクノロジー製品事業統轄本部)が登壇。障害事例を交えながらデータベースの負荷テストの重要性を訴えるとともに、テスト関連ソリューションを紹介した。

2本目はアプリケーションとデータベース間のSQLに対して通過の許可・不許可のポリシーを設定する話題の新製品「Oracle Database Firewall」の全貌を西村克也(テクノロジー製品事業統轄本部 シニアエンジニア CISSP)が紹介。

3本目は「データベースを"つなぐ"技術の最新情報」として、後藤陽介(テクノロジー製品事業統轄本部)がOracle GoldenGateによる柔軟なデータベース連携の活用イメージと、データ消失ゼロの災害対策を可能にするOracle Data Guardの同期転送についてレクチャーした。

いずれもデータベーススペシャリストたるプラチナホルダーに向けた、最新かつ実践的な技術をライブデモンストレーションで伝える高度な内容だった。
(各講師の肩書きは5月18日時点のものです)

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■第2部:企業の壁を越えて、大盛況の懇親パーティ

第2部では会場を移して立食スタイルの懇親パーティが行われた。プラチナホルダー同士ということで企業の壁を越え、再会を喜んだり、名刺を交換したり、 またはひそひそと(?)情報を交換し合う姿があちこちで見られた。また、パーティには第一部のスペシャルセミナー講師をはじめ、オラクルのエンジニアが多 数参加し、プラチナホルダーの質問攻めに遭ったりする場面もあった。

トップエンジニア同士だからこそ、企業の壁を越えて刺激を与え合うことができる。これらのコミュニケーションは、オラクルのエンジニアとプラチナホルダーの双方にとって貴重な情報交換の機会となった。

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ここで、パーティの合間にプラチナホルダーの面々に突撃インタビューを敢行した。ハイレベルなエンジニアのナマの言葉を聞いて欲しい。

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「技術力のひとつの証明として重要な資格です」

竹村浩二氏

(株式会社日立ソリューションズ プラットフォームソリューション本部 関西・中部プラットフォームソリューション部 技師)

「IT技術者として自慢できることを見つけるのはなかなか難しいものです。しかし、ORACLE MASTER Platinumを取得することを通じて、それが見つけられたというのはよかったなと思います。お客様からの信頼度も上がりましたし、技術力のひとつの証 明として重要な資格ですから、取得してよかったと思います。こういう場にも顔を出せますしね(笑)。日頃ライバルとしてしのぎを削っているエンジニアたち と会社横断で交流できる場は貴重ですから。ORACLE MASTER Platinumの取得はあくまで通過点。取ることが目標ではなく、取るために技術力を付けていくことが大事だと思います」

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「プラチナに恥じない仕事をというモチベーションになります」

矢木 覚氏

(新日鉄ソリューションズ株式会社 ITインフラソリューション事業本部 ITエンジニアリング事業部 ITアーキテクティンググループ)

「ORACLE MASTER Platinumは実践に即した資格なので取ることに大きな意味があります。それに取ったということ自体が仕事のモチベーションにもなります。私自身、プ ラチナホルダーだからこそ、それに恥じない仕事をしなければと思っていました。今ではその経験を経て、次のステップが必要だと考えています。次のステッ プ?それはヒミツです(笑)。これからプラチナホルダーを目指す方にアドバイスするとしたら、取得するプロセスを通じてデータベース技術の底上げや補完が できますが、取得がゴールではなく、スキルアップの有効な方法として活用するべきだといいたいですね」

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「エンジニアにとっては自分の技術力を測定するいい機会です」

篠原大輔氏

(TIS株式会社 産業・公共第一事業本部 サービス&コミュニケーション事業部 サービス&コミュニケーション営業部)

「私は現在、営業部に配属されているのですが、名刺にORACLE MASTER Platinumと入れさせていただいて、お客様からは営業なのにプラチナなんですねなどと、会話のきっかけにも使わせていただいています(笑)。取得の ために勉強してみて、それまでバラバラだった知識が自分の中で整理できて、ひとつの体系としてまとまったというのは大きかったと思います。エンジニアに とっては自分の技術力を測定するいい機会にもなると思いますし、ORACLE MASTER Platinum、ぜひ受けてみたらいいと思いますね」

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「Club Platinumは毎年、楽しみにしています」

西川正治氏

(デル株式会社 テクニカルサポート本部 エンタープライズ川崎コールセンター部 シニアテクニカルサポート)

「サポートという仕事柄、社外の方と直接お会いしてお話しする機会というのがあまりないので、こういう場はとてもありがたいですね。セミナーも聞ける し、ただでお酒も飲めるし(笑)。オラクルのエンジニアの方とも、こういう機会でもないとなかなかやりとりできないので、実はClub Platinumは毎年、楽しみにしているんですよ。非常に難易度の高い資格ですけど、取るための勉強は必ず実務に役立ちますし、合格することで自分の技 術力への自信と周囲からの信頼にもつながりますので、これから目指そうという方はぜひ頑張ってもらいたいですね」

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「会社に無理を言ってでも取った方がいい資格です」

八杉祐哉氏

(デル株式会社 テクニカルサポート本部 エンタープライズ川崎コールセンター部 シニアテクニカルサポート)

「私はもともとOracleの大ファンで、日頃、家でもOracleをいじっているような感じでした。それでも受験前の1か月は仕事以外の時間はひたす らいじり倒して勉強という毎日でした。でも取得すれば周囲の評価は変わって、任される仕事が増えたりするし、こういう場を通じていろいろなエンジニアの 方々と交流することでさらに技術レベルも上がるし"いいこと尽くめ"だと思います。大きな自信になる資格ですから、会社に無理を言ってでもお金と時間を出 してもらって、取った方がいいと思います」

最後に、プラチナホルダーを代表して、2011年のPlatinum of the Yearを受賞した池田高志氏のコメントを紹介しよう。なお、池田氏は2年連続しての受賞となった。

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「地方でも世界レベルの技術力が身につけられると証明できたと思います」

池田高志氏

(株式会社富士通北陸システムズ データベースソリューション事業本部 ソリューション企画部 プロジェクト課長 マネージングITアーキテクト(データサービス))

「ほかのプラチナホルダーのみなさんも頑張っている中、2年連続受賞ということで、本当に私でいいのかとビックリしているというのが正直なところです。 Oracle OpenWorld 2010での発表や、ブラジルやシンガポールでの教育活動などの情報発信が評価されたのかなと思います。思えば、日本で初めてORACLE MASTER Platinumの試験が始まった時、問題も英語のみ、情報もないという中、竹村さんと一緒に日本の第1号として取得しました。まだ9iの頃です。

その頃は北陸エリアを基盤に仕事をしていましたが、世界レベルの資格が我々でも取れるということですごく自信になったし、地方でも世界と同レベルのことができることが証明できたと思いました。
こ れからプラチナホルダーを目指す方にアドバイスするなら、試験は広範囲から出題されますが、資格のための勉強だとどうしても身に付かないと思います。その 機能をお客さまの現場でどう使うのかということを想定しながら勉強すれば、確実に業務知識として身に付くし、現場で応用することもできます。取得で終わる のではなく、その先の成長も含めてORACLE MASTER Platinumの価値なのだと思います。一緒に頑張りましょう、私もこれまで以上に頑張ります」

■まとめ:プラチナホルダーは人間としても魅力的だった。

ORACLE MASTER Platinumの資格とは、データベースのスペシャリストとして認定された証である。だが多くのプラチナホルダーがインタビューを通じて、"取得してか らが本当のスタート"と口を揃えたようにコメントしていたことが印象的だった。つまり、確かな知識と技術を備えていることを周囲から認められているが、当 人はそこに満足せず、さらに上を目指しているということだ。プラチナホルダーという称号は、エンジニアとしてさらに成長していくモチベーションにもつな がっている --- そのことが実によくわかった。そして、そのような向上心ある人たちはエンジニアとしてだけでなく、人間としても魅力的であったことを付記して本稿を締めた い。

特別企画:ORACLE MASTER Platinum 実態調査アンケート

「Club Platinum 2011」に先だって取得したアンケートから、ORACLE MASTER Platinum資格取得者の実像が明らかになる?!

1. 現在の勤務先の場所は何県ですか

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東京のダントツ1位を除外すると、愛知が単独2位に!

2. 何歳のときに初めてPlatinumを取得しましたか?

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過半数が30代。しかし、20代での取得も40%と健闘。

ちなみに、現在の平均年齢についても20代が30%と案外貢献してます。

3. Platinum実技試験で一番印象的な出来事をお聞かせください

【試験問題】

・皆さんDataGuardで苦戦された様子。

DataGuardでスイッチ時にインスタンスがダウン」

「DataGuardの構築でなかなかフェイルバックできなく焦りました」

「DataGuard構築時、出だしをゆっくり取りかかってしまい時間に追われたこと」

「DataGuardで失敗しそうになったとき」

・逆にDataGuardがうまくいったことが思い出になっている方も。。

「試験準備の際に1度しか成功しなかったDGの構成に試験本番で成功したこと」

【試験会場の様子】

・この方は余裕だったのでしょうか?!他にも「手が震えた」等のコメントあり。

「他の受験者の緊張っぷり」

【その他】

・これ、絶対バイアスかかってますよね。。でも、わかります!

「試験日は雨だったが、RACのシナリオが終わった後にとてもきれいな夕日が見れた事」

4. ずばり、取得して給料はあがりましたか?

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大半の方がサラリーマンなのである意味納得です。「試験のためだけにDataGuard勉強したのだが、その後実際のシステムでDataGuardを組むことになり実機で検証していたので役立った」といった声もいただいています。給料以上の価値があるかも?!

 

5. お気に入りのSQL文、とっておきのSQL文を教えてください!

・よく使うからか、比較的基本的なコマンドが目につきました。なぜか一番人気はgv$instanceでした。

「select * from gv$instance;」

・以下Platinumらしい役に立つコメントもいただきました。

「パーティション表のメンテナンスでグローバル索引のメンテナンスを同時に行うことができる UPDATE INDEXES 句 とても便利なんですが、マニュアル VLDBおよびパーティショニング・ガイドパーティション表および索引の例に反映されていないので認知度が低くもったいない気がします。」

・使用する状況を考えると、、ちょっとシュールな回答も結構ありました(汗)

「shutdown abort;」「alter system kill session;」「drop database;」...etc.