Oracle ACEってどんな人?世界基準のトップエンジニアにインタビュー
《第13回:大塚紳一郎氏》Autonomous DatabaseがGAした年にOracle ACE Associateになる意味は大きい。
DBAの新しいロールモデルを示して行きたい

オラクルの製品とテクノロジーのエキスパートの認定を目的に、米国オラクル・コーポレーションが展開する Oracle ACE プログラム。“Oracle ACE”を冠することのできる認定者は、技術者コミュニティのリスペクトを一身に集める、まさにグローバルレベルのトップのエンジニアだ。その審査の厳しい関門を突破し、2018年10月、Oracle ACE Associate の認定を受けた株式会社野村総合研究所(以下、NRI)の大塚紳一郎氏にお話を聞いた。(編集部)

Oracle ACE Associate
大塚紳一郎氏
2003年、株式会社野村総合研究所入社。ミッションクリティカルシステムにおける
Oracle Databaseの構築、運用、コンサルティングに関して15年以上の経験を持つ。
Oracle MASTER Platinum of the Year 2016を受賞。
毎年サンフランシスコで開催される世界最大のテクノロジーイベント
「Oracle OpenWorld」を含む各種イベントでの講演多数。

■ミッションクリティカルシステムの構築・運用を通じて Oracle Database に関わるスキルを研鑽

Q. まずは、これまでの職歴についてお聞かせください

大塚紳一郎氏(以下、大塚):2003年に新卒で入社して以来、Oracle Database を中心とするミッションクリティカルシステムの構築・運用・コンサルティングに従事してきました。自己紹介を兼ねて Oracle Database の進化と主要担当案件を一覧化しました。表の一番下が担当案件です。Server、Storage などを手で組み合わせていた時代から、数々のDB新技術の登場により、案件が Engineered system へ。そして Oracle Cloud へとシフトしてきました。近年ますます面白い時代になってきたと感じています。


それと同時に、この表は Oracle Japan の皆様と作ってきた物語でもあります。15年間積み重ねてきた1つ1つのプロジェクトは Oracle Japan の強力な技術サポートに支えられています。この表を作成していたら、 Oracle Japan の皆様の顔が思い浮かびホロリときました。Oracle University も大事な存在です。プロフェッショナルとしてお客様に接していくためには、幅広い技術知識と実装力に基づいた自信が必要です。加藤講師、榎本講師には技術だけでなく、DBAとしての心まで鍛えて頂きました。

私は「学ぶ」という行為が好きです。テキスト読み、応用して設計し、物創りをしてきました。多くのもの授けて頂いた分、すこしおこがましいですが、「業界に貢献したい。」と、いつしか思うようになってきました。

例えば私の実装を紹介することで、それが誰かのリファレンスモデルとなり、改良され、さらに良いソリューションが創出される。もしくはプロジェクトの立ち上げで迷っている誰かの勇気になったりすることができるのではないかと考えるようになりました。Oracle Japan 三木さん、宮永さんと共に取り組んだプロジェクトに関する講演で、それは確信に変わりました。出荷されたばかりの Exadata Extreme Flash モデルを、即時重要プロジェクトへ投入した事例への反響は、それほど大きかったのです。

■世界のエンジニアとの繋がりを実感した Oracle OpenWorld

Q. なるほど、プロジェクトを推進しながらエバンジェリストとしても活動されてきたわけですね。では、そのエバンジェリストとしての活動の中で特に印象に残っている出来事を教えていただけますか?

Oracle Japan 谷川さん、後藤さんと共に Oracle Cloud に取り組んだ成果を Oracle OpenWorldで発表した事です。 Oracle GoldenGate Cloud Service によるデータベースのデータ連携で生じるタイムラグを、大量SQLが発行される超高負荷環境下においても3秒にまで短縮し、リアルタイムデータ連携と呼ぶにふさわしいパフォーマンスを引き出した検証結果を発表しました。AudienceもPanel DiscussionのPanelistsも他国の方々でしたが、本当に考え抜いた内容は国境を越える力があることを体験できた貴重な機会でした。日本のエンジニアとして誇りを持って情報発信をしてきたいと感じました。そのような私の活動を見守ってくださっていたNRIの Key Account Director、Oracle Japan金本さんにOracle ACE ProgramにNomination 頂いたのです。

■Autonomous Database is sort of the beacon for us.

Q. 今後、Oracle ACE Associateとしてどのような活動を展開していきたいですか?
Oracle ACE Associate としての私のミッションはDBAの今後のロールモデルを示していくことです。Oracleの最新技術で生産性を高め、データを中心としたアーキテクチャデザインに積極的に関わっていきます。
前述の発表を行った Oracle OpenWorld2017 で、私は、未来を照らす重要な示唆を得ました。

「Your data is worth more with Autonomous Data Management.」

これは General Session での Andrew Mendelsohn, Executive Vice Presidentのメッセージです。
当時の私は、ビジネス部門からのDBAへの要請が変化してきたことを感じていました。データに関する要請が多い。AI/Machine Learning の為の Data WranglingやMicro Data。つまり既存データから台帳に登録すべきデータを切り出し暗号化し、Blockに入れてchainで繋ぐ。このようなBlockchainのための Data Modeling に取り組まねばならない。ですが、学習コストが高い。現在私はOracle Japanの五嶋さん、大橋さん、中村さん、瀬尾さんと共にBlockchainに取り組んでいますが、DBAがChallengeしていくには時間が必要です。それには生産性を改革しなければならない。そこに Autonomous Database が私達の道を照らしました。私達はこのテクノロジーで生産性を改革できます。DBAの役割を進化させることができるのです。

DBAこそが、これからもパラダイムシフトの主役だと思っています。

Q. それでは最後にOracle ACE の認定を目指す方々にメッセージを頂けますか?

私は、当然ですが、はじめから Oracle ACE Associate だったわけではありません。15年間、多くのことに悩んできたし、技術そのものから降りようとさえ思ったこともありました。Oracle ACE Program のInvitationを受けたあとの私ではなく、悩みながら走っている姿を講演などから感じてほしい。Oracle Database が好きで、それを信じ、妥協することなくプロジェクトに取り組んで行けば必ず道が開けると思っています。
「今回の業務システムだと、これぐらいの性能が限界でしょうか?」と聞かれた時、私は「そうですね」とは言わなかった。絶対に妥協しないこと。Hardwareと一体化したExadataの Software Stack は美しい。Exadataの咆哮を Data Center で聞いてみてください。それは力強く、そして優しい。官能的な性能で期待に応えてくれます。そのExadataをコアに持つOracle Cloudは、きっと皆さんの心に響くはずです。

Working with the Oracle Database products has been the focus of my career,
and I’m very appreciative of the ongoing opportunity to work with ALL Oracle Japan Members.
Autonomous Database is sort of the beacon for us.
We can evolve our Role. DBA will be a Real change agent.

~Shinichiro OTSUKA~
NRI Certified IT Architect and Oracle ACE Associate
January 18th 2019