Oracle JDeveloperとOracle ADF 11g 11.1.1.9.0：新機能

• このリリースの新機能
• 新機能 - バグ修正リスト

概要

Oracle JDeveloperおよびApplication Developer Framework 11.1.1.9.0は、11.1.1.7.0のアップデート・リリースであり、11.1.1.7.0のより広範なFusion Middleware製品スイート・リリースの一部です。（JDeveloperおよびADFの11.1.1.8.リリースはありませんでした）。ここにリストされている機能のいくつかはすでに12cでリリースされており、11gにバックポートされていますが、すばらしい新機能もかなりあります。

このリリースの新機能の詳細については、以下をお読みください。これまでどおり、OTNフォーラムでフィードバックをお待ちしております。

以前のバージョン：前のリリースである11gまたは12cの新機能一覧については、リリース・ドキュメント・ページを参照してください。

このリリースの新機能

• 全般
• JDeveloper IDE
• ADF View（ADF Faces、DVT）
• ADF Business Components
• ADF Desktop Integration

全般

• Oracle Fusion MiddlewareのアップデートこのリリースのJDeveloperおよびADFは、Oracle Fusion Middleware 11g 11.1.1.9.0に対応しています。

JDeveloper IDE

• Oracle WebLogic Serverのアップデート JDeveloperは、テストおよびデバッグ用の統合WLSとして使用するためにWebLogic 10.3.6にバンドルされています。
• gitサポート バージョン管理システムとしてgitを使用するための拡張機能がJDeveloperインストーラに追加されになったため、拡張機能を個別にインストールする必要はありません。

ADF View（ADF Faces、DVT）

• ADF Facesコンポーネントの機能強化
  • 新しいaf:panelSpringBoardコンポーネント：アイコンのグリッドからタブに変化するナビゲーションUIを持つ機能を提供します。アイコンをグリッドから選択すると、タブが上に移動し、下にコンテンツ領域が表示されます

    

  • 新しいaf:panelDrawerコンポーネント： この新しいコンポーネントは、コンテンツ領域のいずれかの側に配置できるタブを提供します。さらに、コンテンツ領域を変更したり、新しい領域をスライドして開いたりすることもできます。

    

  • 新しいaf:deckコンポーネント：一度に1つの子コンポーネントを表示するこの新しいコンテナ・コンポーネントを使用すると、子間の遷移をアニメーション化（つまり、フェード、スライドイン）できるようになります。詳細については、デッキのデモとドキュメントを参照してください。

    

  • カレンダーの機能強化：- カレンダーの日および週ビューで、終日および時間指定のアクティビティのサイズを変更する機能が追加されました。さらに、開発者は休日などの日を色分けすることができます。日付列ヘッダーに1日あたりの合計時間を追加するできます。
  • リスト・ビュー - 選択候補をより適切に示すため、リスト・ビューの行にマウス・ホバー機能が実装されました。ListViewに新しい設計時サポートも追加されました。
  • CSVにエクスポート。Excelに加えて、table/tree/treeTableコンテンツをCSVファイルにエクスポートするためのサポートが追加されました。さらに、転送専用モードでエクスポートし、adfm rowLimit制限をバイパスする機能が提供されました。
  • クエリのフィールドを並べ替え。クエリ検索パネルでフィールドを並べ替える機能が追加されました。
  • Rich Text Editorのジオメトリ・サポート：dimensionsFrom属性をRichTextEditorコンポーネントに追加し、dimensionsFromが親に設定されているときにRichTextEditorのストレッチを行うコードが追加されました。

• 新しいDVTクライアント・サイド・チャート・ソリューションには、次の利点があります。
  • クライアント側のサイズ変更：レイアウトのためにサーバーに戻らなくても、サイズを変更してコンテナに合わせることができます。
  • サーバーのスケーラビリティの向上：レイアウトはクライアントにオフロードされるため、サーバーのワークロードが軽減され、アプリケーションのスケーラビリティが向上します。
  • 豊富な機能セット：
    • 30を超えるチャート・タイプ
    • 再設計されたズームとスクロール
    • マーキーのズームと選択
    • 再設計された時間軸
    • シリーズを非表示／表示し、クライアント側の再スケールでレイアウトを変更できる
    • 改善されたデータラベル付け

• 新しいゲージでは、スタンピングのユース・ケースとサポート入力が重視されるようになりました。ゲージの種類は、LED、ステータス・メーター、ダイヤル、新しい評価ゲージです。

  

• テーマ別マップが11.1.1.9で利用可能になり、次のような多くの新機能が追加されました。
  • エリア・レイヤー・スタイリングとマーカーのズーム動作：

    

  新しいマーカー回転機能：

  

  孤立した領域を表示する機能：

  

  カスタム・ベース・マップのサポート：

  

• 新規コンポーネント：ダイアグラムを使用し、ノードと、ノード間の関係を表示することにより、さまざまなデータ・セットを可視化できます。ダイアグラムは、アプリケーション開発者がJavascriptでカスタムレイアウトを定義するためのプラグ可能なフレームワークを提供します。ダイアグラムの新しい設計時サポートが11.1.1.9で利用可能になりました。

• 新規コンポーネント：NBoxは、2つの次元にわたるデータを可視化して比較するために使用されます。これは通常、従業員の業績を可視化して比較するために使用されます。NBoxの新しい設計時も利用できるようになりました。

ADF Business Components

• 行ファインダー
  • 行ファインダーは、アプリケーションがビュー条件を使用して行セット内の特定の行を見つけるために使用できるオブジェクトです。行セットで行ルックアップ操作を実行する必要があり、アプリケーションで行キー属性を使用して行ルックアップを指定しない場合は、行ファインダーを定義できます。
• 日付比較演算子を使用した行の検索
  • ビュー条件項目の日付値を比較するには、事前定義された演算子を使用します。
• ポリモーフィック・ビュー・オブジェクトを使用したSOAPサービス・インタフェース
  • モデルプロジェクトによってベース・ビュー・オブジェクトを拡張するサブタイプ・ビュー・オブジェクトが定義される場合、生成されたSDOサービス・インタフェースは、ベース・ビュー・オブジェクトに対して強く型付けされますが、ポリモーフィック・サブタイプに対しては型付けされません。この機能は、クライアントがサービスXSDを使用してこれらのサブタイプを組み込むためのメカニズムを提供します。
• SOAPを介したオブジェクトおよび属性ラベルの取得
  • サービス・インタフェースの作成ウィザードを使用する場合、クライアントがオブジェクトおよび属性ラベルを取得できるようにするために、組み込みメソッドgetDfltObjAttrHints()をクライアント削除サービス・インタフェースに追加できるようになりました。

ADF Desktop Integration

• Windows 8とExcel 2013のサポート Windows 8およびExcel 2013のサポートが更新されました。
• 新しいコンポーネント このリリースでは、いくつかの新しいコンポーネントが導入されています。
  • イメージ：ADFイメージ・コンポーネントを使用して、Excelワークブックにイメージを追加できます。
  • 出力テキスト（ワークシートのエラー）：ワークシートのエラーを表示するために使用されます。
  • 出力テキスト（テーブルのエラー）：データベーステーブルのエラーを表示するために使用されます。
• 新しいプロパティ このリリースでは、いくつかの新しいプロパティが追加されました。
  • AllowCancel（ステータス・メッセージ）：ハングしたり時間がかかりすぎたりる可能性のあるActionSet呼び出しをユーザーがキャンセルできます。
  • ResizeMode、ResizeColumnsModeプロパティ、ResizeColumnsアクション（テーブル）：テーブルのサイズ変更動作をより細かく制御できます。
  • Tooltip：多くのUIコンポーネントに、ツールチップを指定するためのTooltipプロパティが追加されました。
• 新しいアクション このリリースには、開発者がワークブックを拡張するために使用するいくつかの新しいアクション/APIが含まれています。
  • ワークシート設定アクション：開発者は、バインドされたコンテナ・メタデータをフェッチする前に、カスタム・メソッドを起動できるようになりました。これは、非常に動的なユース・ケースで役立ちます。
  • pageDefinitionへのアクセス許可：ワークシートの基になっているpageDefinitionにアクセスする権限をユーザーが持っているかどうかを、検証します。
  • ロケール処理のオーバーライド：ADF Desktop Integrationは、ブラウザのロケール設定を使用して、サーバー側のローカライゼーションを決定します。APIを使用すると、特定のアプリケーションで、決定した適切なロケールに合わせて異なるメカニズムまたはアルゴリズムを提供できます。
• 設計時間の改善 設計時エクスペリエンスのいくつかの機能強化。
  • 進行状況表示バー：ダウンロード中またはアップロード中に、全体の進捗状況および個別のレコード処理を示す視覚的なプログレス・バーのインジケータが表示されるようになりました。
  • 結合セルのサポート：フォーム・コンポーネントを、結合セル範囲に挿入できます。
  • 設計時間に関する機能強化：複数のコンポーネントを、一括で削除できます。バインディング・パレットからドラッグ・アンド・ドロップが可能です。リソース・プロパティの実行時の値をデフォルトに設定することができます。
  • ワークブック・メタデータのインポートとエクスポート：開発者は、ワークブックからのメタデータをエクスポートまたはインポートできます。エクスポートされたXMLファイルをExcelの外部で編集し、再びExcelにインポートできます。これは、監査と大規模な更新で役立ちます。
• 実行時の改善 このリリースでは、次の実行時機能強化が導入されています。
  • クライアントとサーバーのバージョン不一致に関する警告：ADF Desktop Integrationでクライアントとサーバーのバージョンが一致していない場合に、警告が表示されます。
  • 自己署名付き証明書のサポート：ユーザーは、自己署名付き証明書からの警告を無視できるようになりました。これは、開発およびテストのデプロイで役立ちます。
  • パフォーマンス強化：リスト・キャッシュの最適化を選択できます。状況によっては、時間が10分の1に短縮されます。上流での圧縮によりペイロードのサイズが最大で90%縮小され、待機時間が長いシナリオ（WAN）においてはアップロード時間が30%程度短縮されます。
  • アップロードの完全性確保：すべての行が正常にアップロードされた場合にのみ、変更がコミットされます。
  • 保護ビュー：アドインを無効にするMicrosoft Excel 2010の"保護ビュー"をサポートします。
  • 更新のダウンロードと一括挿入：Table.Downloadアクションは、サーバーの行状態を使用して、行を挿入保留または更新保留のどちらとして処理する必要があるかを決定できるようになりました。

バグ修正リスト

このリリースでは、お客様から報告されて公開されている次のバグが修正されています。これは、修正された未公開内部バグの総数の小さなサブセットです。