Oracle Cloud Infrastructure(OCI)Functionsは、開発者がインフラストラクチャを管理することなく、アプリケーションを作成、実行、拡張できるサーバーレスなコンピュート・サービスです。機能は、他のOracle Cloud InfrastructureサービスやSaaSアプリケーションとネイティブに統合されています。FunctionsはオープンソースのFnプロジェクトに基づいているので、他のクラウドやオンプレミス環境に容易に移植できるアプリケーションを作成できます。Functionsに基づくコードは通常、実行時間が短く、ステートレスで、ロジックの単一目的のために実行されます。お客様は、使用したリソースに応じた料金のみを支払います。
コードを記述して導入するだけです。オラクルは自動的にリソースのプロビジョニングとスケーリングを行います。
FunctionsがProvisioned Concurrencyを提供することで、開発者は、ランタイムが呼び出しを受け入れられる状態と、サブ秒のレイテンシで実行できる状態を維持できます。
Functionsは、OCI サービス全体で実行されたお客様事例による、デフォルトの関数カタログを提供します。開発者は、コードを最初から記述することなく、OCI関数としてあらかじめ構築されたものを選択するだけで、導入することができます。デフォルトの関数を使えば、開発者はコードの記述、ビルド、パッケージ化、導入、保守を行う必要がありません。
FunctionsではコードをDockerイメージとして自動的にパッケージ化します。上級開発者は、Dockerfilesを使用し、ネイティブ・ライブラリをインストールして、関数のランタイム環境をカスタマイズできます。
OCI Functionsは、Python、Go、Java、Node、C#をネイティブにサポートしています。また、お客様独自のDockerfileでコンテナ・ランタイムをカスタマイズできるため、あらゆるプログラミング言語をOCI Functionsで利用することができます。
Functionsは、Apache 2.0ライセンスのFn Project、DockerおよびCloudEvents上に構築されたオープン・プラットフォームで、開発者は、他のクラウド環境やオンプレミス環境に簡単に移植できるアプリケーションを作成できます。
Functions Consoleから直接Code Editorを起動して、Functionsのコードを簡単に編集および導入し、コードの変更を自動保存します。
管理者は、Oracle Identity and Access Managementのポリシーを使用して、Functionsに対する管理、呼び出し、および安全なアクセスを実現するきめ細かいアクセス制御を提供できます。
Functionsでは、安全で分離された方法でコードを実行できます。このサービスは、独立したコンピューティング・リソースとネットワーク・リソースを使用することにより、複数のお客様の間で厳密に分離したコード実行を実現します。
コンテナ・イメージが信頼できるソースから得られたものであり、公開後に変更されていないことを検証するために、OCI Registry からの署名済みコンテナ・イメージのみを使用するように、関数を構成することができます。
Vaultを使用して、パスワードやAPIキーなどの機密性が高い構成データを機密情報として保存します。これらの機密情報を使用して関数を記述し、データベースやストレージなどのサービスに対する安全な認証を実現します。
ログ、指標およびトレースを使用したFunctionsを使用して、コード実行のモニタリングとトラブルシューティングを実施し、そのコードに対するインサイトを取得します。
すべてのリージョンに一貫した料率により、呼び出しと実行時間に基づく料金設定です。月あたり200万回の無料呼び出しを提供しています。
Functionsは、StorageやAutonomous Databaseなど、イベントを生成するすべてのOracle Cloud Serviceで機能します。CloudEventsとの互換性により、クラウド・ネイティブ・エコシステムとの相互運用性が得られます。
API Gatewayを使用してFunctionsをAPIとして公開します。API Gatewayは、RESTfulエンドポイントにAPI呼び出しのセキュリティとレート制限を提供し、Functionsは、全面的にマネージドのバックエンド・サービスを用意してAPIを提供します。
リソースの利用率が高い場合やリソースが利用できなくなった場合に、Notificationsを使用してFunctionsをトリガーすることにより、運用を自動化します。
ストリーミングをソースとし、Functionsをタスクまたはストリーミング先としたサービスコネクターを使用して、データのストリームを処理します。
Functionsを自動的にトリガーして、ログを分析し、JiraやService Cloudなどのシステムでチケットを更新して、サードパーティのセキュリティ分析と監視ツールにログをエクスポートします。
エンタープライス・リソース・プランニング(ERP)や人材管理(HCM)などのOracle SaaSアプリケーションに接続し、各種要件に独自に対応する機能を容易に提供できるように拡張します。
OCI DevOps サービスを使用して、CI/CDパイプラインの一部として関数を導入します。
コンテナー、サーバーレス関数、およびAPIを使用して、変化するSaaSアプリケーションのビジネスニーズに対応します。
API GatewayとFunctionsを使用して、アプリケーションの着信APIリクエストを処理します。
プロビジョニング、スケーリング、終了、セキュリティ保護、タグ付けなどのインフラストラクチャ運用を自動化します。
ネットワーク・フローと監査ログにObject Storageを使用します。新しいログを解析してSIMシステムに転送するFunctionsをトリガーします。
Oracle Cloud Infrastructureのアーキテクチャ・センターで、サーバーレス技術に関する幅広いアーキテクチャとソリューションのハンドブックをご覧ください。
経済モデルを変えるサーバーレス関数—お客様は、関数の実行中に使用したリソースについてのみ利用料金を支払い、アイドル時間は料金支払いの対象になりません。Oracle Functionsの料金設定は柔軟なため、断続的なワークロードや一時的に使用量が急増するワークロードに理想的なプラットフォームです。
Unused Provisioned Concurrencyは、実行時間のレートの25%です。この割引は、UCMの交渉料金など、他の割引と合わせて適用されます。Functionsの実行に使用されるProvisioned Concurrencyには、追加料金はかかりません。
従量制 |
課金単位 |
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1か月あたり最初の200万回 |
無償 |
機能の呼び出し |
1か月あたり200万回超 |
0.0000002米国ドル | 機能の呼び出し |
従量制 |
課金単位 |
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1か月あたり最初の400,000回 |
無償 |
ギガバイト・メモリ秒 |
1か月あたり400,000回超 |
0.00001417米国ドル | ギガバイト・メモリ秒 |
オラクル、プリンシパル・プロダクト・マネージャー、Rishikesh Palve
Oracle CloudWorld 2023では、新しいクラウド・ネイティブ・ランタイム・テクノロジーであるGraalOSと、このテクノロジーを用いてOracle Cloud Infrastructure(OCI)Functionsを強化する計画を発表しました。これにより、サーバーレスFunctionsは1秒以下のレイテンシで起動し、使用するメモリを最大50%削減できるようになります。非常に高速なFunctions呼び出しにより、プロビジョニングされた同時実行を有効にする必要がなくなり、Functionsが使用されていないときにコストを支払う必要がなくなります。GraalOS が提供する高速化機能は、当初は Java ベースの Functions 向けに提供され、将来的にはさらに多くの言語に対応していく予定です。
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