(本資料は米国2019年9月16日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは、「Oracle Autonomous Linux」の提供を開始することで同社の自律型戦略に大きなマイルストーンを記しました。新しい「Oracle OS Management Service」と組み合わせた「Oracle Autonomous Linux」は、複雑さと人的エラーの削減により、お客様に大幅なコスト削減、セキュリティ、可用性を提供する、世界初かつ唯一のオペレーティング・システムです。
システムにパッチを適用し、セキュリティを維持し続けることは、今日のIT部門が抱える最大の継続的課題です。タスクは面倒でエラーが生じがちであり、大規模クラウド環境内での管理は困難を極めます。「Oracle Autonomous Linux」を利用することで、お客様はサイバー攻撃を防御するためのセキュリティと高可用性の維持を自律型機能に任せることができます。
オラクルのオペレーティング・システムおよび仮想化エンジニアリング担当シニア・バイスプレジデントであるウィム・コーカーツ(Wim Coekaerts)は、次のように述べています。「『Oracle Autonomous Linux』は、最も要件の厳しいエンタープライズ・アプリケーションを実行するための卓越したパフォーマンス、信頼性、セキュリティを備えたLinuxを提供してきたオラクルのこれまでの実績の上に構築されています。当社は本日、お客様が信頼性を大幅に向上させ、サイバー攻撃からシステムを保護するための豊富な機能セットを提供する『Oracle Autonomous Linux』によって自律型戦略を次のステップに進めます」
「Oracle OS Management Service」を発表
オラクルは、「Oracle Autonomous Linux」と合わせて「Oracle OS Management Service」も発表しました。これは、Autonomous Linux、Linux、Windowsのどれを実行しているかを問わずにシステムのコントロールと可視性を提供する、可用性に優れた「Oracle Cloud Infrastructure」のコンポーネントです。「Oracle Cloud Infrastructure」のコンソールまたはAPIを通じてリソース・ガバナンス・ポリシーと組み合わせた「OS Management Service」を利用することで、ユーザーは、パッチとパッケージの管理、セキュリティ、コンプライアンス・レポートの生成、構成管理など、Linuxシステムの一般的管理タスクを実行する機能を自動化できます。ワークロードは、利用状況に応じて増減させる必要があるため、自動拡張などの「Oracle Cloud Infrastructure」の他のサービスを利用して更なる自動化を図ることができます。
「Oracle Autonomous Linux」と「Oracle OS Management Service」の連携は、高度な機械学習と自律型機能を使用して大幅なコスト削減、セキュリティ、可用性を提供することで、重要なIT担当者を解放してより戦略的なイニシアティブに集中させることができます。
- ● 手作業によるOS管理の排除:人的介入を必要としない、自動化されたパッチ適用、更新、チューニングを提供する世界初のクラウド上の自律型オペレーティング・システム。ベースは事前に構成されたOracle Linuxイメージ。自動化された日次パッケージ。強化されたOSパラメータ・チューニングとOS診断情報収集。
- ● あらゆるレベルでの自動的かつ徹底的な保護の提供:Linuxカーネルおよび主要ユーザー・スペース・ライブラリの100パーセント無干渉の自動日次セキュリティ更新。ダウンタイムを必要としない、外部および悪意のある内部ユーザーの両方からの攻撃に対する防御。オラクルが過去にパッチ対応した脆弱性の悪用が試みられた場合は、既知攻撃検出(Known Exploit Detection)により自動的にアラートが通知されます。
- ● 常時オンの可用性の提供:システム稼働中の自動的なパッチ適用とアップグレードなどにより、ユーザーとシステムに不要なダウンタイムを排除します。
「Oracle Autonomous Linux」と「Oracle OS Management Services」は、「Oracle Cloud Infrastructure」コンピューティング・サービスとともに「Oracle Premier Support」に追加費用なしで付属します。「Oracle Cloud Infrastructure」のその他のコスト上のメリットと併せると、Linuxワークロードのほとんどのお客様は、オンプレミスと他のクラウド・ベンダーのいずれと比較した場合でも、5年間で30~50パーセントのTCO削減を見込むことができます。
「Oracle Linux」には、オラクルがLinux向け商用リレーショナル・データベースを1998年に初めて発表して以来の、業界をリードしてきた長い歴史があります。オラクルは、「Oracle Autonomous Linux」によってLinuxイノベーションの大きな一歩を進めます。「Oracle Autonomous Linux」は、最も要求が厳しいエンタープライズ・アプリケーションを実行するための卓越したパフォーマンス、信頼性、セキュリティを提供する、定評のある「Oracle Linux」オペレーティング環境をベースにしています。「Oracle Cloud」および「Oracle Engineered Systems」で利用される「Oracle Linux」は、世界中の数万社のお客様に広く利用されており、何千ものISVが自社ソフトウェアの「Oracle Linux」での実行を認定しています。
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オラクルについて
Oracle Cloudは、ERP、HCM、Customer Experience (CX)を網羅した広範なSaaSアプリケーションに加え、業界最高水準のデータベースを含む Platform as a Service (PaaS)、Infrastructure as a Service (IaaS) を米州、欧州、アジア地域にわたるデータセンターから提供しています。 オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
Oracle OpenWorldについて
「Oracle OpenWorld」は、20年間にわたって開催されている業界で最も重要なビジネスおよびテクノロジー・カンファレンスです。数万人もの来場と、オンライン上では数百万人もの参加者を集め、イノベーションと成長にクラウドを活用する企業への貢献に重点を置き、業界トレンドやテクノロジーが実現するブレークスルーに対する深いインサイトを提供します。
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将来の見通しに関する記述
オラクルの将来の計画、期待、信念、意図に関する本記事内の記述は「将来に関する記述」であり、重大なリスクや不確実性が生じる可能性があります。こうした記述はオラクルの現在の期待と実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイトhttp://www.oracle.com/investorからご覧いただくことができます。本記事内の情報はすべて、2019年9月16日時点で最新であり、オラクルは新しい情報や将来の出来事を踏まえて記述を更新する義務を負いません。
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