(本資料は米国2020年4月1日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
この数週間、オラクルは世界中で続く新型コロナウィルス(COVID-19)との戦いに、積極的に携わってきました。オラクルにとって第一の目標は、「どの医薬品がCOVID-19感染症の治療や予防に効果があるのか」という、医療従事者にとって最も重要な問いに答えるために必要なデータを収集する一連のクラウド・アプリケーションを構築し、導入を実現させることでした。
臨床試験システム
オラクルはまず、この目標の追求のために臨床試験システムを導入しました。オラクルは長年、臨床試験システムの大手サプライヤーとして世界をけん引してきました。画期的ながん治療薬であるキイトルーダをはじめ、これまで数多くの医薬品がOracle Clinical Trial Management Systemの収集したデータによって安全性と有効性がともに証明されたことで、世界各国の規制当局の承認を得るに至っています。現在、「Oracle Cloud」において、COVID-19に関連する数十種類の医薬品やワクチンの安全性と有効性を検証するための臨床試験が多くの国の様々な機関において実施されています。「Clinical One」と名付けられたオラクルの最新のクラウド・システムによって、医療機関はわずか2週間というこれまでよりもはるかに短い期間で臨床試験を立ち上げることができます。
治療薬学習システム
COVID-19の臨床試験におけるデータ収集に加えて、オラクルは医師と患者が有望な医薬品によるCOVID-19の治療の有効性を記録できるCOVID-19 向けのTherapeutic Learning Systemを構築し、米国政府に寄贈しました。ヒドロキシクロロキン、レムデシビル、カレトラなどの医薬品は、他の疾病の治療に安全に用いられているものの、COVID-19に対する有効性については未だ最終的な証明がなされていません。医師は患者にこれら医薬品を継続的に処方し、この Therapeutic Learning Systemに患者の日々の進行状況を記録します。全米で実際の治療現場における患者データを収集し、間もなくその範囲を全世界に広げていくことによって、どの新薬がCOVID-19に最も効果的なのかを迅速に発見し、最適な用量や発症後、どの段階までに投与する必要があるのかを判断しようとしています。この方法によって、患者一人ひとりがこの致死性の高いウイルスとの戦いに参加することにもなります。
このTherapeutic Learning Systemは、米国の国立衛生研究所(NIH)、食品医薬品局(FDA)、疾病予防管理センター(CDC)、メディケアおよびメディケイド・サービス・センター(CMS)、および保健福祉省(HHS)とのユニークかつ重要な協業の成果です。昨日からシステムへの医師や患者の参加が始まっており、現在、covid19.oracle.comにおいて、全米のすべての医師が利用できるようになっています。
オラクルについて
Oracle Cloudは、セールス、サービス、マーケティング、人事、経理・財務、製造などを網羅する広範なアプリケーション群、「Oracle Autonomous Database」に代表される、高度に自動化され、高いセキュリティを備えた第2世代インフラストラクチャを提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、www.oracle.com をご覧ください。
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