統合されたグラフデータベースの機能

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機能のトピック

高パフォーマンスでスケーラブル、セキュアなグラフ分析

Oracle Graphは、Oracle Databaseの完全な統合機能として、セキュリティ、スケーラビリティおよび高パフォーマンス機能を継承します。

オラクルは2023年のGartner Critical Capabilities for Cloud Database Management Systems for Operational Use Casesで最高得点を獲得しました。

包括的なグラフ・サポート

Oracle Graphは、運用データのRDF（リソース記述フレームワーク）とプロパティ・グラフの両方をサポートしています。開発者はSQLプロパティ・グラフを通じて、既存のSQL開発ツールやフレームワークを使用して、SQLでグラフ・アプリケーションを簡単に構築できるようになりました。Oracle DatabaseのAIベクトル検索とRDFナレッジ・グラフ機能の組み合わせにより、グラフ分析で検索拡張生成（RAG）ワークフローを簡単に拡張できるようになり、検索応答の精度が向上します。この機能はGraphRAGとも呼ばれます。

RDFグラフ

RDFグラフはステートメントを表すように設計されており、複雑なメタデータやマスターデータを示す上で最適です。リンクされたデータ、データ統合、ナレッジ・グラフには、W3C標準に順守したOracle Graphを使用します。

プロパティ・グラフ

プロパティ・グラフを使用して、データを頂点とエッジの関係としてモデリングし、それらの関係に基づいてデータをクエリおよび分析します。

SQLプロパティ・グラフ

Oracle Database 23aiは、新しいSQL:2023標準を実装した最初の商用データベースであり、SQLのナレッジがあれば誰もがシンプルにグラフモデルを定義してクエリできます。

SQLプロパティ・グラフのデータシートを読む(PDF)

80以上のすぐに使える並列化されたインメモリ・アルゴリズム

Oracle Graphには、 80以上のグラフ・アルゴリズムが含まれており、ランキング、コミュニティ検出、経路探索、リンク予測、機械学習（ML）などを実行できます。また、出力を機械学習プロセスの入力として使用し、MLモデルが間接的な関係を利用して予測の精度を向上させることもできます。アルゴリズムは、運用データに対するスケーラビリティとパフォーマンスのために並列化されています。

コミュニティ検出アルゴリズム

以下を含みます：Strongly Connected Components、Weakly Connected Components、Label Propagation、Louvain、Conductance Minimization、Infomap、Speaker-Listener Label Propagation

トポロジ分析アルゴリズム

以下を含みます：Conductance、Cycle Detection、Degree Distribution、Eccentricity、K-Core、LCC、Modularity、Reachability Topological Ordering、Triangle Counting、Bipartite Check、Partition Conductance、Reachability

ランキングおよびウォーキング・アルゴリズム

以下を含みます：PageRank、Personalized PageRank、Degree Centrality、Closeness Centrality、Vertex Betweenness Centrality、Eigenvector Centrality、HITS、Minimum Spanning-Tree (Prim's)、Breadth-First Search、Depth-First Search、Random Walk with Restart、Article Rank、Harmonic Centrality

パス検索アルゴリズム

以下を含みます：Shortest Path (Bellman-Ford, Dijkstra、Bidirectional Dijkstra)、Fattest Path、Compute Distance Index、Enumerate Simple Paths、Filtered and Unfiltered Fast Path Finding、Hop Distance、All Reachable Vertices and Edges、Compute High-Degree Vertices

リンク予測およびその他のアルゴリズム

以下を含みます：Who-to-follow、SALSA、Adamic-Adar Index

機械学習アルゴリズム

これには、DeepWalk、Supervised GraphWise、Unsupervised GraphWise、Pg2Vec、Matrix Factorization、GNNExplainerが含まれます。

Autonomous DatabaseのOracle Graph Studio

Graph Studioを使用すると、ほとんどの人が、すぐにグラフを使ってデータの関係を調べることができます。Graph Studioは、複雑なセットアップと管理の自動化、シームレスなデータ統合、および初めて使用するユーザー向けの順を追ったサンプルの提供により、導入時の負担を取り除くとともに、強力なアルゴリズム、高速なインメモリ分析サーバー、高度な視覚化を提供します。

eBookを読む（PDF）

Graph Studioには次のものが含まれます。

  • SQLプロパティ・グラフ、PGQLプロパティ・グラフ、およびRDFグラフのサポート
  • 自動グラフモデリング
  • グラフ解析とグラフ・クエリの広範なサポート
  • 高度なノートブックと可視化の統合
  • 自動インストール、アップグレード、プロビジョニング

Graph Studioは追加コストなしでAutonomous Database Free Tier、Autonomous Data Warehouse Serverless、Autonomous Transaction Processing Serverlessに含まれています。

Graph Studioの詳細については、Graph Studioに関するよくある質問をご覧ください。

グラフモデリング

直感的なUIを使用して、SQLプロパティ・グラフ、PGQLプロパティ・グラフおよびRDFグラフを作成できます。リレーショナル表またはRDFグラフからプロパティ・グラフを作成できます。ウィザードを使用して、RDFデータをインポートし、RDFグラフまたはRDFグラフ・コレクションを作成します。

グラフの視覚化

視覚的にグラフを探索し、グラフを操作してパターンを見出します。グラフにアノテーションしたり保存して、発見を他の人に伝えることができます。

ノートブック

9つのインタプリタを備えたインタラクティブなブラウザベースのノートブックを使ってコードを開発、整理、実行、共有することで、生産性とチームのコラボレーションを向上させます。コマンド行を使用したり、別のツールをインストールすることなく、結果を可視化することもできます。

インタプリタのサポート

  • SQLは、は、なんだかんだいってクエリの実行、表の作成、表へのデータの挿入を行います。
  • pgql-rdbmsによりデータベースでのPGQLクエリを実行します。
  • PGQL-pgxにより埋込みグラフ・サーバーに対してPGQLクエリを実行します。
    • これには、UIを通して、またはpython-pgxやjava-pgxパラグラフを通してプログラム的に、グラフがメモリにロードされることが必要となります。
    • python-pgxまたはjava-pgxパラグラフからアルゴリズムが実行されると、その結果はインメモリグラフに反映されるため、このインタプリタを使用してその結果をクエリすることになります。
  • python-pgxおよびjava-pgxにより、組み込みグラフサーバーにグラフをロードし、グラフアルゴリズムを実行するためのPython/Java APIを含む、カスタムPythonまたはJavaコードを記述します。
  • custom-algorithms-PGXは、独自のカスタムPGXグラフアルゴリズムを記述します。
  • sparql-rdfは、RDFグラフに対してsparqlクエリを記述します。
  • マークダウンは、ノートブックに説明を追加します。
  • Condaは、サードパーティ・ライブラリをインストールします。

インメモリ・パフォーマンス

Autonomous Databaseを永続データ・レイヤーとして使用することで、Graph StudioはGraphデータをインメモリに移動し、高速で効率的な分析を実現します。Graph Studioは必要なメモリ割り当てを自動的に計算するため、必要なリソースを手動で管理する必要はありません。

Graph Server and Client

Oracle Graph Server and Clientを使用すると、開発者、アナリスト、データ・サイエンティストはOracle Database内でグラフを使用できます。また、オラクル製品によるユーザー管理のグラフ環境として使用することもできます。

プロパティ・グラフのクエリおよび分析用の高速インメモリ・パラレル・サーバー、およびグラフAPIの操作用のコマンドライン・シェル、PGQLクエリを実行するためのSQLcl用プラグイン、グラフ可視化ツールなどのクライアント・コンポーネントが含まれています。

Oracle Graph Server and Clientのダウンロード

オラクルは2023年のGartner Critical Capabilities for Cloud Database Management Systems for Operational Use Casesで最高得点を獲得しました。

Oracle Graph Server and Clientには、次のものが含まれています。

  • Graph Server
  • Graph Client
  • SQLcl用のPGQLプラグイン
  • グラフ視覚化アプリケーション
  • グラフWebアプリケーション

Oracle RDF Graph アダプタおよびプラグインにより、Oracle DatabaseのRDFグラフ機能でオープンソースのRDFクライアントや開発フレームワークを使用できるようになります。Eclipse RDF4JおよびApache Jena 3.12.0、Apache Jena Fuseki 3.12.0、Protege Desktop 向けのRDF Graphアダプタのサポートが含まれています。

グラフモデリング

SQLまたはPGQLを使用してCreate Property Graph文を記述し、表にプロパティ・グラフを作成します。これは、SQLまたはPGQLをサポートする任意のツールから実行できます。

グラフの視覚化

Graph Serverには、グラフを視覚的に探索し、相互作用してパターンを見出すために使用できるグラフ視覚化アプリケーションが含まれています。Graph Server には、Oracle Graph Visualization Library とともに使用してJavaScriptアプリケーションでグラフを視覚化できるREST APIエンドポイントもあります。