Oracle Exadata Database Machine

Oracle Exadataのアーキテクチャ

Exadataの概要

Oracle Exadata Database Machine X11M

Oracle Exadata Database Machineは、Oracle databaseのパフォーマンス、費用対効果、可用性を飛躍的に向上させるように設計されています。Exadataは、スケールアウト型高性能データベースサーバー、最新式のNVMeフラッシュを搭載したスケールアウト型インテリジェント・ストレージ・サーバー、Exadata Remote Direct Memory Access(RDMA)メモリ(XRMEM)を使用した最先端のストレージキャッシュ、そしてすべてのサーバーとストレージを接続するクラウド規模のRDMA over Converged Ethernet(RoCE)内部ファブリックを備えた、最新のクラウド対応アーキテクチャを特徴としています。Exadata独自のアルゴリズムやプロトコルにより、ストレージ、コンピュート、ネットワークにデータベースのインテリジェンスを組み込み、AI、分析、OLTPをはじめとしたあらゆる最新データベースワークロードや混在ワークロードの効率的な統合において、他のプラットフォームよりも高いパフォーマンスと容量を低コストで実現します。

圧倒的なパフォーマンスにより、お客様はより多くのワークロードやデータ、ユーザーを、より少ないシステムで実行できます。さらに、インテリジェントな電力最適化機能と、あらゆる場所で選択可能な導入および運用モデルの柔軟性を兼ね備えたExadata X11Mは、極めて高いパフォーマンスと効率性を実現し、お客様のコスト、消費電力、作業時間を削減します。Exadata X11Mはオンプレミス、Exadata Cloud@Customer、OCI、そしてマルチクラウド・パートナーシップを通じてAzure、Google Cloud、AWS上でも提供されています。このかつてない柔軟性により、お客様はデータベース・アプリケーションをどこでも開発・導入でき、100%互換のOracle Databaseと同じExadataの機能を、あらゆる環境でご利用いただけます。

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アーキテクチャ

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ハードウェア・アーキテクチャ

Oracle Exadata Database Machineは、データベース・コンピューティング、ストレージ、ネットワーク、ソフトウェアを包括する最新のスケールアウト・アーキテクチャを採用しています。Oracle Exadataは、Oracle Databaseを実行する理想的なプラットフォームとして独自に設計されており、企業はワークロードの規模に合わせて容量を追加し、パフォーマンスを向上させることができます。Oracle Exadataは、最高水準のハードウェアと専用ソフトウェアを活用し、最高のデータベース・パフォーマンスを実現します。すべてのデータベース・サーバーとストレージ・サーバーは相互に接続され、インテリジェントで高速かつ低レイテンシのネットワーク・ファブリックを介して通信します。

リモート・ダイレクト・メモリアクセス(RDMA)は、Exadataの重要なアーキテクチャ・コンポーネントです。これは、ハードウェア、Oracle Database、Exadata System Softwareの各世代のリリースで強化されています。RDMAにより、OSやネットワークスタックとも通信することなく、1台のサーバーがもう1台のサーバーのメモリ構造と通信することが可能になります。各データベースサーバーおよびストレージ・サーバーには、余分なコピーやバッファリングを必要とせずに直接リモート・メモリに対し読み込みと書き込みができるRDMA対応ネットワークカードが装備されています。また、RDMAはExadata上で稼働するOracle DatabaseがReal Application Clusters(RAC)インスタンス間の通信を最適化する際にも使用されます。

Exadataのアーキテクチャの根幹をなすのは、モジュール式で共有可能なスマートストレージです。各ストレージ・サーバーは、独立してデータの解釈と処理を行うことができます。ストレージ・サーバーのCPUは、データベースのCPUを置き換えるものではありません。むしろ、グラフィックカードが画像処理の負荷を軽減するのと同様に、データベースの負荷を軽減するものです。Exadata System Softwareは、従来のストレージのボトルネックを排除し、Exadataストレージ・サーバーの比類ないパフォーマンスを実現します。ディスクからExadata Smart Flash CacheおよびExadata RDMA Memory (XRMEM) (高速で低レイテンシのストレージメディアへの複数レベルの階層化) へのデータの自動キャッシュにより、驚異的なパフォーマンスを実現します。すべてのストレージ・サーバーは、すべてのデータベースサーバーからアクセス可能です。その結果、フラッシュとXRMEMを複数のデータベース・ワークロードで効果的に共有できます。ディスク上のデータをフラッシュとXRMEMに自動的にキャッシュすることで、これらのテクノロジーのメリットがすべてのワークロードで利用可能になります。

協調的なスマート・ソフトウェア

Oracle Exadataは、データベースサーバー、ストレージ・サーバー、高速・低レイテンシのネットワーク・ファブリック、Oracle Databaseソフトウェア、Exadata System Softwareで構成されています。これら5つのコンポーネントが一体となって、Oracleデータベースの共有型アーキテクチャであるReal Application Clusters (RAC)のニーズに対応します。

Exadata System Softwareリリース24.1以降、Oracle Exadata Exascaleは、Oracle DatabaseおよびGIクラスターを、基盤となるExadataストレージサーバーから切り離すことで、Exadataストレージ管理を刷新します。新規および既存の導入環境のいずれにおいても、Exascale、ASM、またはその両方を活用した構成を導入することが可能です。このオプションにより、新規および既存のお客様は、実績あるASMによるストレージ管理基盤上で特定のデータベースを維持しつつ、Exascaleの導入を実現できます。

Exadataデータベースサーバー上で稼働するOracleデータベースは、専用プロトコルであるiDBと、RDMA(Remote Direct Memory Access) over Converged Ethernet(RoCE)を利用して、Exadataストレージと通信します。

iDBは、ストレージ・サーバー上のスマートI/O操作を指示するために使用されます。スマートI/Oには、スマートスキャン (SQLオフロード) 、高速ファイル初期化、およびRMAN増分バックアップオフロードが含まれます。Exadataは、数百から数千テラバイトのデータをディスクからデータベースサーバーに移動させるのではなく、データベースサーバーからストレージ・サーバーに処理を移行またはプッシュできます。ストレージ・サーバーがスマートI/Oの実行要求を受信すると、Exadata System SoftwareはiDBメッセージを展開し、I/O要求をローカルで実行および処理します。この際、ストレージ・サーバー上でOracle Databaseコードの一部を実行し、要求を満たすデータのみをデータベースサーバーに送り返し、最終処理 (集約など) を行います。

iDBは、バックアップや分析クエリなどI/O負荷の高い処理をストレージサーバー側にオフロードする際に使用されますが、ExadataはOLTPワークロードに対しても高速なRoCEネットワークファブリックを活用しています。High Capacity Exadata Storage Serverは、Exadata RDMA Memory(XRMEM)、フラッシュドライブ、従来型ハードディスクを搭載しています。Exadata System Softwareは、受信したワークロードに基づいてデータを自動的にフラッシュおよびXRMEMにキャッシュします。この自動管理キャッシュ戦略により、I/Oリクエストの処理に最も適したストレージ層が確実に使用されます。

例えば、増分高速バックアップはExadataストレージ・サーバーにオフロードされます。Exadataは、バックアップ中に読み取られたブロックは、バックアップ以外のI/O操作には使用されない可能性が高いことを認識しているため、このデータはフラッシュにもXRMEMにもキャッシュされません。一方、ストレージ・サーバーは、OLTPワークロードの読取りおよび書込みデータベース・リクエストを満たすために、フラッシュとXRMEMの両方にブロックをキャッシュします。

このようにデータを自動的にキャッシュすることで、すべてのワークロードがより高速に処理され、各データベースのリソースをより効率的に活用できるようになります。また、高度なデータベース統合も実現します。

Oracle DatabaseとExadataは、互いに連携するように設計されています。Oracle Databaseは、Exadataが提供するハードウェアとソフトウェアを活用します。Exadata Storage ServerにはXRMEMが含まれ、RoCEネットワークファブリックを介してアクセスできます。OLTPのワークロードは通常、1行または数行というごく少量のデータにアクセスし、変更を加えるため、XRMEMのような高速デバイス上にこのデータをキャッシュすることで、このようなデータに対する読取りおよび書込み速度を最速にできます。Exadataはスケールアウトのハードウェアとネットワーク・アーキテクチャを採用しているため、XRMEMをストレージ・サーバに配置することで、すべてのデータベース・インスタンスがこの最先端のテクノロジーの恩恵を受けることができます。

Exadata Database Server

Oracle Exadata System Softwareは、すべてのデータベースおよびストレージ・サーバー上で実行され、Oracle DatabaseがExadataのハードウェアおよびネットワーク機能のあらゆる側面を活用できるようにします。

各データベースサーバーには、Oracle Linuxオペレーティングシステム、Oracle Grid Infrastructure、Automatic Storage Management(ASM)、Oracle Databaseソフトウェアおよびインスタンスに加えて、以下のプロセスやライブラリが含まれています。

  • MS – Exadata System Software Management Server – Exadata Database Serverの管理のための主要なインターフェースであり、ハードウェアとソフトウェアの監視、メトリック収集、アラート通知、およびコマンドラインインターフェース(DBMCLI)を含みます。
  • RS – Exadata System Software Restart Server – MSプロセスを監視し、必要に応じてMSプロセスを再起動します。
  • libcell – Oracle DatabaseおよびGrid InfrastructureにリンクされるExadata専用ライブラリで、OracleがiDBコマンドやRDMAを用いてExadata Storage Serverと通信できるようにします。
  • EGSB/EDSB – Exascale Global Services – 各データベースインスタンスごとに動作し、Exascaleクラスタおよびボールトのメタデータを管理します。
  • EGS – Exascale Global Services – Exascaleシステムの中核となる基盤を提供します。Exadata構成でストレージサーバーが5台未満の場合、EGSインスタンスはデータベースサーバー上で稼働します。
  • ESNP – Exascale Node Proxy – Exascaleクラスタの現在の状態に関する情報を保持し、それをローカルのOracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseプロセスに提供します。
  • EDV – Exascale Direct Volume – ExascaleのブロックストレージをExadataコンピュートノード上でRAWブロック・デバイスとして公開します。
  • BSW – Block Store Worker – 主にブロック・ストア・クライアントからのリクエストに対応し、その結果としてストレージサーバーへのI/O処理を実行します。

Exadata Storage Server

Oracle Exadata System Softwareは、すべてのデータベースおよびストレージ・サーバー上で実行され、Oracle DatabaseがExadataのハードウェアおよびネットワーク機能のあらゆる側面を活用できるようにします。

各Extreme FlashおよびHigh Capacity Storage Serverには、Oracle Linuxオペレーティングシステムに加え、以下のプロセスやライブラリが含まれています。

  • MS – Exadata System Software Management Server – Exadata Storage Serverの管理のための主要なインターフェースで、ハードウェアとソフトウェアの監視、メトリック収集、アラート通知、およびコマンドラインインターフェース(CELLCLI)を含みます。
  • RS – Exadata System Software Restart Server– MSプロセスを監視し、必要に応じてMSプロセスを再起動します。
  • CELLSRV – Exadata Cell Server – Storage Serverが提供するサービスの大部分を担うExadata System Softwareの中核コンポーネントです。SQLオフロード、I/Oリソース管理(IORM)、Exadata RDMAメモリ(XRMEM)、フラッシュ・キャッシュ階層化、ストレージ索引の作成と管理などを含みます。
  • IORM – I/Oリソース・マネージャ – CELLSRVプロセスのサブプロセスです。複数のデータベースが同じI/Oリソースを共有できるようにし、同じインフラストラクチャ上のデータベースがI/O帯域幅を独占して他のデータベースのパフォーマンスを低下させないようにします。
  • CELLOFLSRVn – セル・オフロード・サーバー – バージョン固有のストレージ・オフロード機能を提供する、Cell Server プロセスのサブプロセスです。Oracle Databaseの各バージョンでは、関連付けられたバージョン固有のCELLOFLSRVプロセスが使用されます。
  • EGS – Exascale Global Services – Exascaleシステムの中核となる基盤を提供します。すべてのExascaleクラスタには5つのEGSインスタンスが含まれており、それぞれがストレージサーバー上で稼働します。
  • ERS – Exascale RESTful Services – Exascaleの管理操作のための管理エンドポイントを提供します。
  • EDS – Exascale Data Services – ファイルおよびボールトのメタデータを管理するExascaleソフトウェアサービスの総称です。
    • SYSEDS – System Vault Manager Service – Exascaleボールトのメタデータを提供・管理します。
    • USREDS – User Vault Manager Service – Exascaleボールト内のファイルのメタデータを提供・管理します。
  • BSM – Block Store Manager – Exascaleブロックストレージのメタデータを提供・管理します。
  • BSW – Block Store Worker – 主にブロック・ストア・クライアントからのリクエストに対応し、その結果としてストレージサーバーへのI/O処理を実行します。
  • IFD – Instant Failure Detection – ストレージサーバーの障害を迅速に検出し対応するための専用軽量サービスです。