データは重要です。しかし、さまざまなデータを操作する方法を知ることがさらに重要になっています。プログラマー、開発者、ITプロフェッショナルは、入力された任意の言語のデータ構造を他の言語やプラットフォームで認識できる形式に変換する必要があります。JavaScript Object Notation(JSON)は、これを可能にするデータ交換形式です。
JSONは、人間が読めるテキストであり、軽量で、コーディングが少なくて済み、処理が高速であるため、データ形式として多くの開発者に選ばれています。
JSONは、解析やシリアル化を必要とせずにJavaScriptプログラムで使用できます。これは、JavaScriptオブジェクトのリテラル、配列、スカラーデータを表すテキストベースの方法です。
JSONは読み取りと書き込みが比較的簡単ですが、ソフトウェアの解析と生成も簡単です。構造化データをシリアル化し、ネットワークを介して通常はサーバーとWebアプリケーションとの間で交換するために、JSONはよく使用されます。
より詳細には、JSONは次のデータ型で構成されます。
JSONの文字列は、バックスラッシュ(\)でエスケープしたUnicode文字で構成されます。
例
{ "name" : "Jones" }
JSONの数値は、JavaScriptの倍精度浮動小数点形式に従います。
例
{
"number_1" : 210,
"number_2" : 215,
"number_3" : 21.05,
"number_4" : 10.05
}
ブール値はtrue
またはfalse
として指定されます。ブール値は引用符で囲まれず、文字列値として扱われます。
{ "AllowPartialShipment" : false }
nullは空の値です。キーに割り当てる値がない場合は、nullとして扱うことができます。
例
{ "Special Instructions" : null }
JSONオブジェクトのデータ型は{}(中かっこ)で囲まれた名前または値のペアの集合です。キーは文字列であり、カンマで区切られ、一意である必要があります。
例
{
"Influencer" : { "name" : "Jaxon" , "age" : "42" , "city" , "New York" }
}
配列データ型は、順序付けられた値の集合です。JSONでは、配列値は文字列、数値、オブジェクト、配列、ブール値、またはnullです。
例
{
"Influencers" : [
{
"name" : "Jaxon",
"age" : 42,
"Works At" : "Tech News"
}
{
"name" : "Miller",
"age" : 35
"Works At" : "IT Day"
}
]
}
JSONおよびそのデータ型をそれぞれ区別し説明したところで、次はそれらの使用方法について説明します。
JSONは一時的なデータの保存に最適です。たとえば、一時データは、Webサイトで送信されたフォームなど、ユーザーが生成したデータです。JSONは、高レベルの相互運用性を提供するために、任意のプログラミング言語のデータ形式として使用することもできます。
Webサイトデータベースには顧客のメールアドレスがありますが、そのアドレスが有効であることをAPIを介して確認する必要があります。JSON形式のアドレスデータをアドレス検証サービスAPIに送信します。
アプリケーションを開発する場合、各アプリケーションには、データベースに接続するための資格情報とログファイルパスが必要です。資格情報とファイルパスは、読み取られて使用可能になるJSONファイルで指定できます。
JSONは、データ抽出のプロセスを予測可能で人間が読めるJSONファイルに変換することにより、複雑なドキュメントからコンポーネントに至るまで意味があると識別されたものを簡素化します。
JSONは、データ交換とWebサービスの結果を高速化するのに役立つため、APIコードプログラミングとWebサービスで広く普及しています。テキストベースで軽量であり、解析のための追加コードを必要としない解析しやすいデータ形式が採用されています。Webサービスの場合、大量のデータを返して表示する必要があるため、JSONが理想的な選択肢になります。
ドキュメント・データベースは、ドキュメント指向の情報を保存、取得、管理するために設計された非リレーショナル・データベースの一種です。スキーマを事前に定義するのではなく、ドキュメント・データベースでは、ドキュメントで構成されるコレクションにデータを保存できます。NoSQLデータベースとJSONデータベースはドキュメント・データベースの一種です。
ドキュメント・データベースは、リレーショナル(構造化)ではなくドキュメントモデル形式(半構造化)でデータを保存するため、多くの開発者に選ばれています。ドキュメント・データベースの柔軟性がより高いのは、開発者が事前にスキーマを計画する必要がなく、アプリケーション・コードで使用しているものと同じ形式を使用できるためです。これは、SQLデータベースを緻密に計画する必要がないことを意味します。そのため、ドキュメント・データベースは、ソフトウェア開発でありがちな急速に高度になるスキーマに便利です。しかし、速度、サイズ、具体性が犠牲になる可能性があります。
さまざまなJSONデータ型とJSON指向のクエリ言語を使用するアプリケーションは、JSONドキュメント・データベースに保存されているデータとやり取りできます。また、JSONドキュメント・データベースはJSONをネイティブでサポートしています。
JSONドキュメント・データベースの特徴:
BLOB
、VARCHAR2
、CLOB
、または21cのバイナリJSONデータ型を使用してテキストを保存できます。
前述のように、JSONは、ドキュメント交換の標準を設定した軽量のデータ変換形式です。JSONドキュメント・データベースでJSONデータを保存および管理する方法を見てみましょう。
JSONドキュメント・データベースにJSONデータを保存するには、データ型がVARCHAR2、CLOB、BLOB、または21cのバイナリJSONデータ型である列を使用します。どのデータ型を使用するかは通常、JSONドキュメントのサイズによって決まります。標準のSQLデータ型を使用してJSONデータをデータベースに保存することは、JSONデータを他のデータ型と同じように操作できることを意味します。
JSONデータは、データ型に関係なく、JSONドキュメント・データベース内のテーブルを使用して管理および操作できます。どのテーブルを使用するかは通常、JSONドキュメントのサイズによって決まります。データベースの機能の1つは、JSONデータを使用して、列を含むテーブルを簡単に複製できることです。
ネイティブJSONドキュメント・データベースは開発者に詳細を表示、作成、最終的には取得する機能をもたらします。
データベース内の顧客は、名前とアドレスで識別するだけでなく、それぞれの属性を値として割り当てて、パーソナライズされた製品推奨事項やより説得力のあるエンゲージメントの配列に表示できます。
JSONデータの有効性は、そのデータを活用するデータベースにのみ依存します。
エクスペリエンスがさらにパーソナライズされたアプリケーション | 魅力的でパーソナライズされたカスタマー・エクスペリエンスを提供し、複数のデジタル資産に関するリアルタイムの推奨事項を提供します。 |
コンテンツとカタログの管理 | さまざまな属性とメタデータを処理するコンテンツ管理および製品カタログサービスを開発します。 |
統合したIoTアプリケーション | クリックストリーム、監視、ロギング、センサーシステム用の統合アプリケーションを作成して、1秒間に数百万のインサートと取得を処理し、データの精度を損なうことなく新しいインサイトを生成します。 |
JSONドキュメント・データベースは、JSONデータ型をネイティブでサポートするだけではありません。簡単な移行、ローコード開発が可能であり、保存と管理に関してはスキーマを変更する必要がありません。サーバーレス環境でJSONのメリットを活用する方法があるとしたらどうでしょうか?クラウドドキュメント・データベースを使用すると、99.995%の可用性を実現しながら、プロビジョニング、スケーリング、修復を自動化したJSONアプリケーションを簡単に開発できます。