現代の財務における銀行および保険業界のCFOを力強く支援

銀行・保険業界のCFOが成功するための5つのカギ

組織のリーダーシップや意思決定支援に対する期待に応えるためには、CFOおよびそのチームは、信頼性が高く、一貫性があり、統合されたデータを、適切な粒度で活用する必要があります。情報へのアクセス、処理、共有を実現するために重要となる5つの機能領域についてご紹介します。

現代の金融業界におけるCFOの役割

支援的な立場から戦略的パートナーへの進化

かつてCFOにとって最も重要な役割は、企業の業務管理と財務を信頼性高く、かつルールに準拠して運営することでした。そしてその過程で、CEOや他の経営幹部に対して必要に応じてレポートや意思決定支援を提供することも行っていました。しかし、今日ではそうした姿はもはや懐かしくすら感じられます。

誠実さと創造力で成功を導く存在へ

業界を問わず、今日のCFOは経営陣の主要な戦略パートナーとして、中心的な役割を担っています。CFOは、他のどの経営幹部よりも影響力と発言力を持つようになっており、経営陣が成長のチャンスにどう応えるか、また規制対応などの課題にどう取り組むかを判断するために必要な情報やリソースを提供できる立場にあります。多くのCFOは、CEOと同様に企業の「顔」として対外的にも重要な役割を担っており、その言動は企業に大きな影響を与える可能性があります。

テクノロジーの進化が不可欠に

現代のCFOは、単に組織の目標を遂行するだけではなく、データに基づくインサイトをもとに重要な意思決定に関与し、企業の戦略的な方向性に貢献することが求められています。そのもとで働く財務部門には、引き続きビジネスパフォーマンスや財務情報を経営層に提供する役割が期待されています。しかし、こうした期待に応えるには、CFOおよびその財務部門は、データ資産とデジタル基盤を高度に活用することが不可欠です。

CFOの前に立ちはだかる課題とは

銀行や保険業界のCFOは、ビジネスの実態を最もよく把握しており、冷静で客観的な判断ができる存在として信頼されています。だからこそ、組織の効率的な運営や、市場シェアおよび収益拡大の推進において、重要な役割を担う立場にあります。

包括的な財務部門としての役割

銀行や保険会社のCFOには、財務部門の運営と業務プロセスを効率よく管理することに加え、他の業界ではあまり求められないような高度なリスク管理の役割も期待されています。さらに、テクノロジーを強みにした新興の金融・保険サービス企業が増えている今、CFOの役割を強化することは急務となっています。

銀行・保険業界のCFOが直面する課題は、CFO自身だけでなく、チーフコントローラー、コンプライアンス責任者、財務計画・会計マネージャー、事業部門マネージャー、財務アナリストといった財務部門全体にも共通しています。これらのメンバーもまた、戦略的な意思決定やイニシアチブを支え、牽引することが求められています。

しかし実際には、これらの役割が組織の中で縦割りに分断されており、連携や情報共有がしづらいのが現状です。また、それぞれが異なるデータソースやレポートツールに依存しているため、イノベーションや迅速な対応が難しい状況にあります。

銀行および保険業界の主要な5分野を支える強力なデジタル・プラットフォーム

現在のビジネス環境では、銀行や保険業界のCFOに対して、単なる努力以上のものが求められています。組織のリーダーシップや意思決定支援に対する期待に応えるためには、CFOおよびそのチームは、信頼性が高く、一貫性があり、統合されたデータを、適切な粒度で活用する必要があります。

CFOへの支援

CFOとそのチームにこうした高品質なデータを届けるには、柔軟性と拡張性に優れたインフラが必要です。オラクルは、銀行および保険業界のCFOを支援するために、情報へのアクセス、処理、共有を実現するうえで重要となる5つの機能領域に着目しています。

この5つの領域すべてが最適化され、連携して機能することで、CFOは組織全体の経営陣やチームを本当の意味で支援できるようになります。

この(オラクルの)アプローチを採用することで、当社のビジネス全体にさまざまな改善が見られると期待しています。1つ目は、まさに「実現手段」です。これは、財務部門とリスク部門が、単一の運用モデルを中心にビジネス・プロセスを統合し、従来のサイロ化されたレガシー・アプリケーションやスプレッドシートを取り払い、最新のデータ基盤層とデータモデルに支えられた最新のツールセットに切り替えることを可能にするものです。

David Henderson氏 Yorkshire Building Society、CIO

 

1.

最新の財務管理機能が、強固で拡張性の高いビジネス基盤を実現

Oracle Financial Services Enterprise Performance Managementを活用することで、意思決定者にとって分かりやすい形式で、正確かつタイムリーな全社的なレポートを作成できます。迅速な月次決算の実現や、拡張性のあるグローバル勘定科目表の整備が、こうした仕組みを支えています。CFOを中心に作成される正確なレポートとスムーズな情報共有によって、経営陣は組織を的確にコントロールできるようになり、会社の製品やプログラムを戦略と一致させながら、事業を着実に前進させることが可能になります。

2.

パフォーマンス管理が、ビジネスの今と理想的な姿をつなぐ

世界で250社を超えるお客様にご活用いただいているOracle Financial Services Enterprise Performance Managementは、パフォーマンス管理とリスク管理を支援する、業界標準とも言えるソリューションです。15年以上にわたり、業界をリードする金融機関が、このアプリケーションを活用して業績を「測る」だけでなく、「改善する」ために役立ててきました。

Oracle Financial Services Profitability Managementを使用することで、金融機関は商品別、チャネル別、顧客セグメント別、さらには個々の顧客との関係性に基づいて、リスクを加味した収益性を正確に算出できます。

3.

規制対応の自動化で、正確かつ効率的なコンプライアンスを実現

オラクルの財務プラットフォームを活用することで、規制や監査に対応したレポートを正確に作成でき、確実なコンプライアンスの実現と、それに伴うリスクの最小化が可能になります。Oracle Cloudを活用すれば、財務ソリューションが常に最新の法規制に自動で対応し、最新の財務基準や業績指標ともずれなく連携できるようになります。

4.

ポートフォリオと顧客分析により、先を見据えたインサイトを提供

あらゆる関連データソースから最新かつ信頼性の高い情報を集約することで、顧客の行動や嗜好を深く理解できるようになり、より顧客中心の組織運営が可能になります。Oracle Financial Services Enterprise Performance Managementは、収益性や法人・個人の両方の顧客層に対する分析に重点を置いたソリューションです。たとえば、ポートフォリオや顧客動向が財務に与える影響を予測し、それに基づいて早い段階で計画を見直すことで、業績が落ち込む前やビジネスチャンスを逃す前に手を打つことができます。

5.

リスクと財務の一元的な管理が持続的な成長を支える

オラクルのリスクおよび財務管理ソリューションは、共通のデータ基盤と分析プラットフォーム上に構築されており、自然なかたちで整合性を保ちながら、手作業によるプロセスを排除します。リスクを加味した一貫性のあるパフォーマンス指標を、リスク部門・財務部門・事業部門に提供することで、市場・規制・経営の各種分析において整合性を保ち、持続可能な成長を実現します。