Oracle ACEってどんな人?世界基準のトップエンジニアにインタビュー
《第2回:竹村浩二氏》「できます」と言える実力は、
傾向と対策だけでは身につかない。

日本にわずか14人しか存在しない「Oracle ACE」へのインタビューシリーズ。第2弾は、データベース・エンジニアの実力を証明する認定資格制度「ORACLE MASTER」のなかでも最高峰の「ORACLE MASTER Platinum」を歴代3バージョンにわたって一番乗りで取得したトップエンジニア、竹村浩二氏である。(編集部)

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Oracle ACE
竹村浩二氏
Oracle Database 9iから10g、11gまでの「ORACLE MASTER Platinum」の第一号認定者である。

■Oracleとの出会いとPlatinumへの挑戦

現在私は、株式会社日立ソリューションズのプラットフォームソリューション本部で、Oracle Databaseをはじめとするシステムインフラ全般の設計・構築を担当しています。

こちらは勤め先としては2社目で、最初に就職したのは一般企業の情報システム子会社でした。親会社のホストコンピュータやオープン系システムの運用管理 に従事していて職場ではそれなりに評価されていましたが、数年後にSIerである今の会社に移りました。やはり特定システムの運用業務の中では得られる経 験や知識も限られますし、日常業務も忙しくてプラスαの勉強も難しい。できれば業界の中で広く認められる人材になりたかったというのが転職の理由です。

Oracle Databaseとの出会いは転職後です。たまたまそういう部署に配属になって、上司から「オラクルやっていくぞ」と言われました。もちろんOracle という名前は知っていましたが、技術的な知識は皆無でした。とりあえず自費で研修に行ったり、マニュアルを読み漁って、案件をこなし結果を出していたとこ ろ、気兼ねなく研修を受講できるようになりました。

早速、当時のOracle 8 Platinum(現在のGold相当)にチャレンジして、半年で取得しました。ちゃんと成果を出したことで「投資価値のある人材」だとアピールできたのでしょう。それからは研修も試験も想いのままに受けさせてもらえるようになりました。

Oracle 9i Databaseの新Platinumが発表されたときは、自分のスキルを形として示すためにも、誰よりも早い取得をめざしました。努力の甲斐もあり、こ の9iをはじめ、10g、11gまで連続して3回、Platinumの第一号認定をいただいています。

資格だけで仕事が取れるわけではないのですが、やはりPlatinumの第1号認定というのはそれなりにインパクトがありますので、お客様の信頼をいた だく要素のひとつにはなっているとは思います。会社名の宣伝にも多少は貢献しているかもしれません。そういう意味で、少なくとも社内では認められる人材に なれたのではないでしょうか。

■マニュアルを読破するという力技の勉強法

私は、技術者にとって「できます」という言葉は、簡単に口にできない重みのある言葉だと思っています。業務でその技術を使っていれば誰でも「やれます」 とは言えますが、「できます」と言うからにはその技術を本当に理解している必要がある。試験なら少なくとも95点以上取れる実力が求められるのです。そし てその実力は客観的な尺度によって示されないといけない。それがORACLE MASTER Platinumという資格の持つ役割ではないでしょうか。そう考えて、私自身は資格取得に真剣に取り組んできました。

私の勉強法は、とにかく製品マニュアルを読んで理解する、実機を動かして体で覚えるという力技です。そもそも対策教材で傾向と対策だけを身につけても実 力はつけられないと思っているので。何百ページあるマニュアルを最初から最後まで読んで重要ポイントをテキストファイルにまとめたり、実際にインストール して確かめたりという地道な作業をとにかく実直に繰り返したのです。ノートパソコンに入れたマニュアルを移動中に読んだりもしました。もちろん、研修も欠 かしませんでした。Oracle Database 9i、10g、11gの新機能研修などは、すべて初日に受講しています。

さすがに今の若い人には、こうした勉強法を押し付けることはできませんね。昔ながらの仕事人間はもう流行らないですし。仕事後に「勉強しとけ」とも言いづらくて、多少控えめにしています(笑)。

ただ、研修やセミナーを受けたがっている後輩に代わって、上司に申し出たりはしています。当社は昔から技術者教育に力を入れていて、研修や試験の費用補 助制度も充実しているのですが、若手の技術者だとなかなか言い出しにくかったりするみたいです。そういえば、かつて転職したてのころの私も、上司に言えず に自腹で研修に行っていたなあ(笑)

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■技術者にとっての市場価値とは何か

Oracle Aceになったメリットというのは、社外からの評価や認知を得られることによって、自分自身のキャリアを更に広げていくきっかけになったと思うことです。

若いエンジニアの人たちにアドバイスするなら、自分自身の技術者としての市場価値をどのように高めていったらいいのか、つねに考えて欲しい。例えば今の 企業システム環境の中では、一つの製品に詳しいだけでは技術者としての価値はアピールしにくいと思います。これは正直私自身の課題でもあるのですが、2 つ、3つの製品に精通して、その組み合わせのスキルセットがないと、技術者としては差別化しにくいのではないでしょうか。個人的には、Oracle Database以外のオラクル製品をもっと勉強して、「できます」という状態にもっていきたいと思っています。

まずはオラクルも力を入れているExadataですね。お客様の関心も高いので、日立グループとしても積極的に取り組んでいくことになると思いますが、そのなかでオラクル技術者としての自分自身の強みを活かしていきたいですね。

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オフタイムは、スコティッシュフォールドの子猫と戯れる。
愛猫も女性誌のコンテストで準グランプリを取得した「資格保持者」である。