OCI Database Migration for Oracle Databases

 

OCI Database Migrationは、Oracle Databaseをオンプレミスまたはクラウド環境からOCIおよびパートナ・クラウド(Oracle Database@Azureなど)に移行します。使いやすいグラフィカル・ユーザー・エクスペリエンスにより、移行ワークフローが検証および管理されます。Oracle Databasesの移行では、ダウンタイムなしの移行、クラウド移行前アドバイザ・ツール、Data PumpおよびGoldenGateを透過的に使用して、セキュアなフォルト・トレラント増分移行を実現します。

移行の仕組み

OCI Database Migration(DMS)は、オンプレミスまたはクラウド環境からOCIにOracle Databaseを移行します。使いやすいグラフィカル・ユーザー・エクスペリエンスにより、移行ワークフローが検証および管理されます。DMSでは、Oracle Zero Downtime Migration(ZDM)、クラウド移行前アドバイザ・ツール(CPAT)、Oracle Data PumpおよびOracle GoldenGateサービスを透過的に使用して、セキュアなフォルト・トレラント増分移行を実現します。 サポートされているソース・データベースは、オンプレミス、OCIまたは他のクラウド・プロバイダーが提供するものです。ユーザーは、OCI Database Migration Serviceを使用して、ソース・データベースとターゲット・データベースを登録し、オンラインまたはオフラインの移行を選択します。検証フェーズでは、クラウド移行前アドバイザがソースとターゲットの互換性を評価し、問題がある可能性のあるコンテンツを探し、推奨事項を作成します。すべてのエラーが解決されると、データはまずData Pumpを介してロードされ、ユーザーは、オブジェクト・ストアの中間記憶域を介してターゲットをロードするか、ソース・データベースとターゲット・データベースの間の直接データベース・リンクを使用するかを選択できます。オンラインの場合、最初のロードの後、進行中のレプリケーションではGoldenGateが使用されます。

ソースとターゲット

OCI Database Migrationでは、以下のデータベース・ソースおよびターゲットがサポートされます。ターゲット・クラウド環境には、OCIとOracle Database@Azureが含まれます。柔軟性の高い論理的移行により、バージョン・アップグレードとターゲット・プラットフォームの変更が可能になります。

ソースとターゲット OCI Database Migrationでは、ソース・データベース・バージョンとして、11g、12c、18cおよび19cのStandardエディションとEnterpriseエディションのOracleがサポートされます。これらのデプロイは、オンプレミス、OCIまたはOCI Classic、あるいはAmazon RDSに対して可能です。構成には、標準データベース・インスタンス、Oracle RAC One NodeおよびOracle RACが含まれます。ターゲット・プラットフォームは、Autonomous Database(ATP、ADWの共有および専用)や、VM上のBase Database Service、ベア・メタル、Exadata Cloud Serviceなどの共通管理対象データベースとなります。

移行ワークフロー

移行ワークフローは、高度なDBAスキルを必要とせず、簡素な運用要件と複雑な運用要件の両方に対応します。移行は、アプリケーションがオンライン、オフライン、またはファイアウォールを越えた状態のいずれであっても実行できます。長時間実行される移行の場合、ソース・データベースのパフォーマンスに影響を与えずに、ソース・データとターゲット・データを常に使用できます。移行にモダナイゼーションが含まれる場合、バージョン・アップグレードとハードウェア・プラットフォームの変更も可能です。

Oracle Base Database Service Exadata Database Service 自律型データベース
論理オフライン移行
はい
はい
はい
論理オンライン移行
はい
はい
はい

組込み移行アドバイザ

移行ワークフローには包括的な診断アドバイザが組み込まれています。アドバイザは例外に優先順位を付け、解決方法を提案し、修復スクリプトを生成します。ユーザーは、対話形式で詳細を確認し、警告を無視したり、ソース・オブジェクトを除外したり、修復を行ったりできます。この重要なステップの利便性により、移行ワークフローが効率化されます。

移行アドバイザ 移行アドバイザ・プロセスには5つのステップがあります。1つ目のステップは、 ソース・バージョンとターゲット・バージョンを識別します。2つ目は、例外を識別し、 「アクションが必須」、「レビューが必須」、「レビューを推奨」という形で通知します。3つ目は、例外詳細や修復アドバイスを含む調査結果を表示し、修復スクリプトを提供します。4つ目は、ユーザーが調査結果に対してアクションを実行します(受入れ、修復スクリプトの実行、拒否、除外など)。5つ目は、アクションの実行後、アドバイザを再実行します。追加のボタンを使用すると、このプロセスのデモを読んだり見たりできます。