
リスク管理リジリエンス・ディザスタ・リカバリ(DR)
概要
ディザスタ・リカバリは、オラクルのリスク管理リジリエンス・プログラム(RMRP)の重要な構成要素です。クラウドサービスにおける回復性、事業継続性、およびディザスタ・リカバリに関する詳細は、Oracle Cloud Hosting and Delivery Policiesをご覧ください。
オラクルの各事業部門(LOB)は、事業継続の一環として、ディザスタ・リカバリ計画(DR計画)およびバックアップ・復元戦略を整備し、定期的にテストすることが求められています。
DR計画は、オラクルの社内業務およびクラウドサービスを支えるITインフラの回復力に重点を置いています。オラクルの本番用データセンターは、地理的に離れた場所に設置されており、電源やシステムの冗長性が確保されています。万が一の障害に備えて、データセンターのリソースの可用性を確保するために予備の発電機も備えられています。LOBのリカバリ戦略は、サービスの中断を防ぎ、バックアップを含むサービスの復旧を可能にするために設計されています。これらのシステムについて、オラクルは次のバックアップを実施します。
- データベース:全体バックアップと増分バックアップ
- アーカイブログ:全体バックアップと増分バックアップ
さらに、オラクルのLOBは、特定の重要なシステムに対して次のような追加のDR戦略も実装しています。
- アプリケーション・フェイルオーバー
- Oracle Data Guard のようなソリューションを使用し、本番環境のデータベースをセカンダリサイトにも保持します。Oracle Data Guardはこれら2つのデータベースを管理し、リモートアーカイブ、復旧の自動管理、スイッチオーバーおよびフェイルオーバー機能を提供します。
- アプリケーション機能を複数のホストマシンに分散させるため、複数のサーバーで構成された冗長化されたミドルウェア層またはアプリケーションサーバー層を提供します。
- テープなどの物理的なバックアップ媒体は、定期的に安全なオフサイト(社外)ロケーションへ移送されます。
さらにオラクルは、プライマリサイトとセカンダリサイト間のルーティングを担うDNSサーバー、ネットワーク機器、ロードバランサを含む冗長構成のネットワークインフラも維持しています。
最後に、オラクルの情報技術部門は、DR計画を評価することを目的として、社内インフラを対象に毎年DR演習を実施しています。演習から得られた教訓は、必要に応じて標準業務やDR手順に反映されます。