ビジネス課題
Bionexoは、医療施設の供給管理と物流を最適化するブラジルのテクノロジー企業です。同社は中南米の15,000を超える病院、民間の医療機関、医療施設、健康保険会社にサービスを提供しています。
Bionexoは、AIを活用したアルゴリズムによって、顧客が供給不足の防止とコストの大規模な最適化を行えるよう支援することを目指しています。同社のコアアプリケーションは、すべての供給品が法規制に準拠して定時に搬送され、特定の市場状況に基づいて価格設定されるように、医療関係の供給品の流れを改善します。Bionexoのサービスは、供給品に関する病院の支出を平均で30%から40%削減することを可能にします。
Bionexoの主要優先項目の1つは、MySQLなどのオープン・ソース・データベースを使用する、オンプレミスサーバーをベースとしたITインフラストラクチャの可用性を高めることでした。Bionexoは、自社のコアアプリケーションに対し、アプリケーション・データが2つのハイブリッドクラウドに格納されるカスタム構成を使用していました。このような断片化は、同社のサービスの全体的な可用性に影響を与えていました。
さらにBionexoは、破壊的なサイバー攻撃を防止し、同社のサービスが依存する機密性の高いサプライ・チェーン・データをより適切に保護するために、セキュリティ対策の改善を必要としていました。
ソリューションの変革と最新化のプロセスにおいて、BionexoはOracleのイノベーションチームのサポートを受けています。
BionexoがOracleを選んだ理由
Bionexoは、ITインフラストラクチャとアプリケーションをクラウドに統合するために、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)を選択しました。同社は、OCIがパフォーマンス、可用性、セキュリティ、管理性の戦略的な柱としての条件を満たしていると判断しました。
結果
Bionexoは、Enterprise Database Serviceを使用して自社のデータベースとサプライチェーン最適化アプリケーションをOCIに移行することによって、アプリケーションのダウンタイムを大幅に削減し、システムの可用性を98%台(98.34%)から99.9%台(99.97%)に向上しています。
OCIへのリフトアンドシフトにより、BionexoはIT環境の総所有コストの削減も実現しました。同社は、OCIの従量課金モデルによって、IT関連コストを2か月で40%削減しています。
Bionexoのデータベースのリカバリ時間は、オンプレミス・インフラストラクチャでは138分だったのに対し、OCIではわずか7分にまで大幅に短縮されています。ダウンタイムが最小限に抑えられるようになり、現在ではダウンタイムはスケジュール済みイベントとして扱われ、Bionexoエコシステムメンバーのワークフローに悪影響を及ぼすこともありません。
Bionexoのクライアントも、パフォーマンスの向上とサービスの高速化というメリットを得ています。OCIでは、オンプレミスより68%高速でサービスが実行されます。
同時にOCIは、Bionexoが自社のアプリケーションのコアレイヤーにセキュリティを組み込むことも可能にしました。トランザクションデータ、分析データ、統計データ(供給品の注文、価格、注文頻度を含む)など、同社が扱う機密データが最も厳格なセキュリティ標準によって保護されることで、破壊的な攻撃を受ける可能性がなくなります。
BionexoのOCIベースの新しいシステムではパフォーマンスが向上し、ダウンタイムが短縮され、セキュリティが強化されるため、インフラストラクチャの管理性も向上します。ユーザー数が急増する可能性があっても、Bionexoのエコシステムはパフォーマンスを低下させることなく柔軟に拡張できる能力と、高い柔軟性を備えています。
パートナー
Bionexoは、Furushima IT LTDAとOracle Cloud Lift Servicesの2社のオラクル認定パートナーと連携して、自社のデータベースとサプライチェーン最適化アプリケーションをOCIに移行しました。