ビジネス課題
Cognizantは、ビジネス・コンサルティング、情報技術、アウトソーシング・サービスを提供する、多国籍のテクノロジー企業です。12年間にわたってFortuneの最も賞賛される企業に選出されている同社は、48か国に事務所を持ち、約318,400人の従業員を雇用し、年間165億ドルを超える収益を達成しています。
Cognizantでは、数千人もの従業員が財務分析レポートを使用します。これらのレポートを正確かつ迅速に作成し、意思決定に役立てることが必要です。
Cognizantのビジネスとそれに伴うデータ需要が急激な拡大を続けた結果、同社では安全なビジュアル分析を実施して運用実績を把握することが次第に困難になっていました。それに加えて、ITチームが障害からの回復を目的として、オンプレミスのディザスタ・リカバリ環境のトラブルシューティング、チューニング、保護にかける時間も増加し続けていました。成長に対応するために基盤となるインフラの拡張を求められるたびに、ITチームは大規模な先行投資を確保し、かなりの時間を使って調達と構成を行わなければなりませんでした。
財務レポートの作成に使用されていた既存のハードウェア・インフラストラクチャの使用期間の終了が近づいており、迅速な変更が急務となっていました。Cognizantはデータ・プラットフォームの最新化が必要であると考え、クラウドの導入を検討し始めました。
Autonomous Data WarehouseとOracle Analytics Cloudには非常に満足しています。私たちはオラクルを信頼し、オラクルのソリューションの機能を信頼しています。それが、私たちがOracle Cloudを選んだ理由です。
CognizantがOracleを選んだ理由
Cognizantは、Oracle Exadataを長く利用し、ポジティブな体験をしてきたことから、Oracle Exadata Cloud Serviceを使用して、重要なプラットフォームをOracle Cloud Infrastructure(OCI)に移行することを決定しました。さらに同社は、Oracle Autonomous Data Warehouseで新しいデータウェアハウスを構築することを選択しました。これには、厳格な企業セキュリティ・ガイドラインに準拠する高パフォーマンスな行レベルのセキュリティ、複雑なデータベース管理を排除したZero Downtime Migrationなどが含まれます。
Cognizantは、さらにOCI上にOracle Analytics Cloudを導入することによって、使いやすいデータ・ビジュアライゼーション・ダッシュボードとレポート機能を実現し、スタッフが状況に応じて財務データを分析できるようにしました。
成果
Cognizantは、財務データの管理とレポート作成のプラットフォームをOracle Cloud Infrastructureに移行することによって、プラットフォームのコストを3年間で250万ドルも削減しました。オンプレミスのOracle Exadataデータベースからクラウドへのテラバイト単位のデータの移行も、シームレスな方法で、コードを変更することなく実施できました。
さらにCognizantは、OCI上のOracle Autonomous Data Warehouseを使用してデータウェアハウス・プラットフォームを最新化し、データウェアハウスのパフォーマンス、ディザスタ・リカバリ機能、セキュリティ、分析に重大なメリットもたらしました。Cognizantは、専用のAutonomous Data Warehouseサービスによって、パフォーマンスを向上するOracle Exadataコアを備えたエンタープライズグレードのデータベースを使用しています。自動チューニング、自動バックアップ、パッチ適用など、自律型ソリューションの自己管理機能によって、データベース管理者がデータベース管理にかける時間が半分に削減されています。
ITチームがAutonomous Data Guardで完全に自動化されたディザスタ・リカバリ・サービスを実装する作業には、1日もかかりませんでした。今ではスタッフが数回クリックするだけで、複数のデータベースをムンバイからハイデラバードに切り替えたり、ムンバイに戻したりすることが可能になっています。設定プロセスもシンプルなため、以前は数時間かかっていた作業を、技術的な知識のないユーザーでも8分未満で実施できます。
OCIロギング、仮想プライベート・ボールト、Oracle Data Safe、Autonomous Data Warehouse専用のセキュリティなどのOCIネットワーキング・セキュリティによって、同社のセキュリティはこれまで以上に厳格になっています。Cognizantは、Autonomous Data Warehouse専用サービスでデータの暗号化キーを管理し、データベース監査データとOCIによって集中管理されたイベント・ロギングにITチームがいつでもアクセスできるようにしています。
また、ITチームはOCI Identity and Access Managementを使用してアクセス管理を制御し、Cognizant全社で毎週行われる何百回ものロール変更に合わせて権限を更新します。これにより同社は、機密財務データへのアクセス権を持つユーザーを行レベルで厳密に管理することを可能にしています。
レポート作成を行うデータ・プラットフォームの数千人ものユーザーは、以前のソリューションよりOracle Analytics Cloudを高く評価しています。ユーザーは、組込みのエンタープライズ・ビジネス・モデルを使用して、エンタープライズグレードの分析ツールにアクセスできるようになっています。データを抽出し、状況に応じて視覚化することによって、時間や場所に関係なく、より適切な意思決定を行うことができます。
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