KPN、Oracle Cloud Applicationsでデジタル化の目標を達成

オランダはすでに世界で最もネット接続の進んだ国のひとつとされています。オランダ最大の通信事業者であるKPNの目標は、オランダを最もデジタル化された国としても位置づけることですそのためには、ネットワーク・インフラストラクチャをデジタル化するだけでなく、社内も「デジタル化」して意思決定を改善し、プロセスを最新化および簡素化し、競争が激しく価格に敏感な市場におけるコスト削減が必要でした。

「私たちは、変革の起爆剤として最高のテクノロジーを活用すると同時に、ビジネスの運営方法の見直しと再検討を行いたいと考えていました」と、KPNの変革リーダーとして、Oracle E-Business Suite HR、財務、サプライチェーンおよびプロジェクト管理アプリケーションのクラウドへの移行を監督しているTatiana Sumina氏は語ります。

この通信事業者は、アプリケーションのアップグレードの頻度を10年または15年に1回から四半期に1回に変更する必要がありました。また、複雑さを軽減し、プロセスのさまざまなステップにわたるデータの可視化を支援する単一のプラットフォームを求めていました。

KPNは、幅広い評価プロセスを経て、Oracle Fusion Data Intelligence Platformにより拡張されたOracle Fusion Cloud Human Capital Management (HCM)、Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)およびOracle Fusion Cloud Supply Chain＆Manufacturing (SCM)アプリケーションを選択し、バックオフィス・プロセスの最新化を支援しました。

KPNは約2年半前にOracle Cloud Applicationsの導入を開始しました。同社はこれまでに、かつて行ってきた統合の約半分を排除し、アプリケーションおよび部門間のデータ共有と可視性の向上およびデータの整合性の改善を実現しました。

KPNはOracle Cloud HCMを導入したことで、ダイバーシティとインクルージョンなどの人事目標の進捗状況の透明性が高まり、マネージャーは個々のレポートに関するさまざまな情報にオンラインで容易にアクセスできるようになりました。

また、同氏はOracle Cloud ERPアプリケーションの導入に伴い、KPNは財務プロセスの「大規模な見直し」を行ったと言います。たとえば、他の大手通信事業者と同様に資本集約的な同社は、建設プロジェクトのさまざまな側面に費やす金額について、より詳細なデータを取得しました。同様に、Oracle Cloud SCMの導入により、同社が保有する在庫をより明確に把握できるようになりました。現在、同社はウェブサイトや小売店からの1日25,000件の注文を管理しています。KPNはまた、調達プロセスの標準化、簡素化、自動化によってコストを削減しました。

KPNはまた、Oracle Cloud HCM、ERP、およびSCM機能にわたるOracle Fusion Data Intelligence Platform の機能も検討しています。たとえば、Oracle Cloud SCMデータに適用される分析は、責任ある調達、支出パターンの追跡、カテゴリ、品目、サプライヤーにまたはる製品の使用状況の分析を支援し、ひいてはコスト削減の機会を特定することができます。

変革はジャーニーであり、新規アプリケーションにありがちな初期の抵抗は多少あったものの、マネージャーと従業員は新しいデジタル・ツールやプロセスにうまく適応できたとSumina氏は語ります。「現在、オラクルの新しいリリースで提供される新しい機能を調査しており、ビジネスへの導入が望まれるさらなる改善を計画しています」と、同氏は述べます。

KPNがOracle Cloud Applicationsを使用してデジタル化目標を達成する方法を動画でご覧ください。