Oracle HeatWave GenAIは、データベース内の大規模言語モデル(LLM)、自動化されたデータベース内のベクトルストア、スケールアウト・ベクトルの処理、自然言語でのコンテキストに応じた対話機能など、自動化された統合的でセキュアな生成AIを提供し、AIの専門知識やさらなるコストなしに生成AIを活用できるようにします。
HeatWave GenAIの主要な機能は次のとおりでです。
現在、HeatWaveでは、次のデータベース内LLMの定量化バージョンをご使用いただけます。
単一のSQLコマンドにより、企業の非構造化コンテンツ用のベクトル・ストアを作成できます。オブジェクト・ストレージ内のドキュメントを見つけ出し、それらを解析し、高度に並列で最適化された方法で埋め込みを生成し、それらをベクトル・ストアに挿入するなど、ベクトル・ストアとベクトル埋め込みを作成するすべてのステップが自動化され、データベース内で実行されるため、HeatWave Vector Storeは効率的で使いやすくなっています。
HeatWaveは、コモディティ・ハードウェア上で実行されます。データベース内LLMはGPU上ではなく、CPU上で実行されます。その結果、コストを削減でき、さまざまなデータセンターでのLLMの可用性を心配する必要もありません。
データベース内LLMとデータベース内ベクトル・ストアを使用すると、データがデータベースから離れることがないため、データ・セキュリティの向上を支援します。
はい、HeatWave GenAIは、HeatWave MySQL、HeatWave Lakehouse、HeatWave AutoML、HeatWave Autopilotなどの他のHeatWave機能とともに、AWS上でネイティブに利用できます。
はい、27言語のテキスト・データに対して埋め込みデータを生成することができます。
プロンプトは英語で発行できます。スペイン語やドイツ語など他の言語で発行されたプロンプトは、英語に翻訳することができます。
いいえ、ベクトル検索はHeatWaveクラスタ内で実行されます。
HeatWaveは、MySQLノードで実行されます。本番環境では、MySQL.32シェイプのMySQLノードと、HeatWave.512GBシェイプを使用したHeatWaveノードを推奨します。開発/テスト環境では、より小さなMySQLシェイプを使用できます。サポートされているMySQLのシェイプはこちらでご確認いただけます。HeatWave GenAIでは、HeatWave.32GBシェイプはサポートされていません。
サポートされている形式は、PDF、テキスト、PowerPoint、WordおよびHTMLです。
HeatWave GenAIの使用には、HeatWaveクラスタのコスト以上の追加コストはかかりません。HeatWave GenAIで提供するデータベース内LLMや埋め込みモデルを追加費用なしで呼び出すことができます。また、OCI上のOCI生成AIおよびAWS上のAmazon Bedrock経由で利用可能な外部のLLMを呼び出すこともでき、その場合はそれらのサービスに料金が請求されます。
いいえ、LLMは事前トレーニング済モデルです。お客様のデータはLLMのトレーニングには使用されません。
いいえ。HeatWaveで提供されるデータベース内LLMは、ファインチューニングできません。
いいえ、独自のLLMや組み込みモデルを持ち込むことはできません。ただし、OCI上でHeatWave GenAIを実行する場合はOCI生成AIから、AWS上でHeatWave GenAIを実行する場合はAmazon Bedrockから、外部のLLMや組み込みモデルを呼び出すことができます。
弊社のテストによると、HeatWaveベクトル・ストアに依存するユースケースでは、結果は量子化されていないLLMと同等です。モデルを簡単にテストして、結果のパフォーマンスと品質を評価できます。
埋め込みを生成する必要があるのは1回のみで、その埋め込みはHeatWaveベクトル・ストアに保存されます。オブジェクト・ストレージ内の非構造化ドキュメントに変更があると、関連するベクトル埋め込みの更新が自動的にトリガーされます。
はい、光学式文字認識サポートにより、HeatWave Vector Storeは、画像として保存されたスキャンしたコンテンツを、類似性検索などのために分析可能なテキストデータに変換することができます。