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ハースト、AIを活用して財務業務の変革を支援

オラクル アプリケーション開発担当エグゼクティブ・バイスプレジデント ロンディ・エン (Rondy Ng)—2025年5月23日
Hearst

多角的な事業を展開する企業は、今日のスピード感あるビジネス環境で競争力を維持するため、常に進化し続ける必要があります。そして業務の効率化、イノベーションの採用、コスト削減はそのカギとなります。1887年に設立され、金融情報サービス、ヘルスケア、輸送、消費者向けメディアなど多様な分野にビジネスを展開するハーストは、先進的なクラウド・テクノロジーを採用することで、まさにそれを実現しています。

事業ポートフォリオの拡大に伴い、ハーストは分散していた財務データを統合し、業務の可視性を高める新しい財務システムを必要としていました。この課題に対応するため、ハーストは「Oracle Fusion Cloud Enterprise Resource Planning (ERP)」を採用し、組織全体で財務プロセスとデータを統合しました。

ハーストの財務業務担当シニア・バイスプレジデントであるデイビッド・ホフスタディウス (David Hovstadius) 氏は次のように述べています。「事業が拡大する中で、財務プロセスの効率化と意思決定の迅速化が不可欠になっていました。『Oracle Cloud ERP』の導入によって、15種類あった勘定科目表を1つに統合し、クラウドの機能を活用してコスト削減と業務効率の向上を実現しました。その結果、ビジネスにより多くの価値を提供できるようになりました。」

「Oracle Cloud ERP」で標準化することで、ハーストはAIによる強力な自動化を活用できるようになり、効率の向上、コスト削減、迅速な意思決定を実現しています。中でも注目すべき機能が「Intelligent Payment」です。これは、AIを活用して、仕入先に対して早期支払いの選択肢を提示し、その代わりに割引を受けるという仕組みです。数千社に及ぶ仕入先の多くがキャッシュ・フロー改善のために動的割引に前向きであり、結果として大幅なコスト削減を実現し、仕入先との関係も強化されました。

今後、ハーストはオラクルのAIツールをさらに活用し、財務インサイトを強化し、コスト管理を改善し、新たな収益機会を得たいと考えています。

ホフスタディウス氏は、「オラクルの生成AIによるレポート機能には大いに期待しています。これにより、財務インサイトと意思決定のスピードをさらに改善できると確信しています。」と述べています。

ホフスタディウス氏とそのチームが主導するこのハーストの変革は、「Oracle Cloud ERP」を活用して組織がどのように革新し、成長できるかを示す素晴らしい例です。オラクルは、ハーストのこの取り組みを支援できることを誇りに思うとともに、今後も新たな可能性の探求とさらなる成果の実現を共に目指していきます。

本記事は、「Hearst Harnesses AI to Help Transform Financial Operations」の抄訳です。

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 斉藤
03-6834-3020