Press Release

NetSuite、SuiteCloud Platformを拡張し新たなAIイノベーションを発表

新機能により、お客様・パートナー・開発者は先進AIモデルの統合、カスタムAIエージェントの設計、AI駆動のワークフローとエクスペリエンスの構築をNetSuite全体で実現

SuiteWorld、ラスベガス—2025年10月9日

AIクラウドERPをけん引するOracle NetSuiteは本日、自社固有の業務ニーズに合わせてNetSuiteを適応・拡張できる環境である「NetSuite SuiteCloud Platform」の次世代版を発表しました。NetSuiteの統合データ・モデルとオープン・スタンダードに基づく新しい「SuiteCloud」は、先進的なAIモデルの統合、カスタムAIエージェントの設計、AI駆動のワークフローやエクスペリエンスの構築を、お客様・パートナー・開発者がNetSuite全体で実行できるようにします。

Oracle NetSuiteの創業者 兼 エグゼクティブ・バイスプレジデントであるエバン・ゴールドバーグ(Evan Goldberg)は次のように述べています。「NetSuiteがお客様の多様で絶えず変化するニーズに合わせて柔軟かつ適応することは、常に私の重要な信念でした。今日はその柔軟性と適応性を新たな段階へと引き上げます。『SuiteCloud』の新機能により、お客様やパートナーはAIエージェントの迅速・容易な構築、外部AIアシスタントの接続、AIプロセスのオーケストレーションを通じて、AIのビジネス活用そのものを変革できるようになります。」

「SuiteCloud」の新たなオープンかつ組み合わせ可能な機能により、企業がNetSuiteをカスタマイズ・拡張するプロセスにAIを直接組み込みます。これらの機能は、先進AIモデルの統合、AIエージェントの作成、AIサービスの組み込み、開発者・管理者の生産性向上、NetSuite内でのAI機能・サービスのカスタマイズを可能にします。「NetSuite Next」では、「Ask Oracle」がカスタマイズや拡張のコンテキストを理解し、企業特有の固有の状況を反映したインサイトを提供します。主な新機能は以下のとおりです。

  • AI Connector Service企業のビジネス要件に最適なAIモデルを選択し、アクセス可能なデータとNetSuiteとの対話方法をガバナンス可能にします。Model Context Protocol(MCP)などのオープン・スタンダードに基づき、外部のAIアシスタントやエージェントプラットフォームとNetSuiteを安全に接続。StandardおよびCustom MCPツールを含みます。さらに、アウトプットを顧客のポリシー・標準・言語に整合させるため、外部アシスタントの応答方針を管理者が設計できるCustom MCPプロンプトの導入を計画しています。
  • SuiteAgentフレームワーク:お客様・パートナー・開発者が「SuiteCloud Platform」上で「SuiteAgent」を構築・統合・展開可能にします。「SuiteCloud Development Framework(SDF)」内の新フレームワークで開発された「SuiteAgent」は、NetSuiteのAIツールキットやサービスを活用し、より迅速・直感的・高い確信をもって成果を実現します。「NetSuite Next」の新しいエージェント型ワークフロー体験により、ユーザーはエージェントの進捗監視、結果レビュー、必要に応じた介入が可能です。
  • AI Toolkits個別のAI基盤を用意する必要をなくし、「SuiteCloud」上のすべての拡張にAIをコンポーザブルに組み込めます。新ツールキットには、ドキュメント解析、推論、ナラティブレポーティングなど、NetSuite独自のAIサービスを直接「SuiteApp」、ワークフロー、カスタマイズで利用できるAPI群を含みます。現在、Document AI APIが利用可能で、今後Narrative Insights AIおよびKnowledge AIのAPI提供を予定しています。
  • AI Assistants開発者、管理者、パワーユーザーの生産性向上を支援します。AI搭載コーディング支援の「SuiteCloud Developer Assistant」は、反復作業を削減してコーディング、ドキュメンテーション、カスタマイズ、テストを加速します。「SuiteFlow Assistant」は、「NetSuite Next」上で自然言語によるワークフロー設計・改善を支援します。
  • AI Studios管理者とビジネス・ユーザーが、NetSuite内でAIの動作を定義・チューニング・管理できます。AIの推論、出力、対話を直接制御し、業界特有の要件や業務プロセスに合わせてAI機能を適応させます。Prompt Studioでは、デプロイ前にプロンプトの設計・テスト・プレビューが可能。Narrative Insight Studioでは、サマリーや説明、インサイトの生成方法を制御できます。

「SuiteCloud Developer Network」パートナーにとって、今回の「SuiteCloud」機能拡張とプログラム更新は、業務・業界特化のAIを自社ソリューションにネイティブに組み込み、新たな収益を創出する好機となります。AI Toolkits、新しい「SuiteAgent」フレームワーク、AI Studiosを活用することで、パートナーはNetSuite内部でインテリジェントなワークフローを構築し、専門的プロセスを自動化し、市場に合わせてAIサービスを調整できます。さらに、AI Connector Serviceにより、AIモデルやプラットフォームを統合して、より強力で差別化された「SuiteApp」をお客様向けに提供できます。

提供開始時期

本日利用可能な新しいAI機能に加え、今後12カ月以内に「NetSuite Next」の一部として提供される機能も予定しています。「NetSuite SuiteCloud Platform」は、ユーザーに対してNetSuiteのカスタマイズ・拡張・イノベーションにおける柔軟性を一層高めます。

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田

Oracle NetSuiteについて

Oracle NetSuiteは、25年以上にわたり、あらゆる規模の組織による目標のより迅速かつ効率的な達成を支援してきました。NetSuiteは、強力な財務管理、サプライチェーン、カスタマー・エクスペリエンス、人事機能を備えた、組み込みのAIによる統合ビジネス・システムを提供します。NetSuiteは、世界220の国と地域、43,000社以上のお客様にご活用いただいている、AIクラウド・エンタープライズ・リソース・プランニング(ERP)ソリューションです。

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。

商標

Oracle、Java、MySQLおよびNetSuiteは、Oracle Corporationの登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いた最初のクラウド・カンパニーです。

Latest Newsfeed