(本資料は米国2025年10月7日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
AIクラウドERPのリーダーであるOracle NetSuiteは本日、「NetSuite Next」を発表しました。「NetSuite Next」は、コラボレーションを重視し、インサイトをもたらし、適応力が高く、信頼性の高い設計で、NetSuiteの新たな未来を示します。対話型AIやエージェント型ワークフロー、自然言語による検索機能など、強力かつ実用的なAIが組み込まれており、反復的・複雑な業務をNetSuite Nextが処理することで、企業はより迅速に直感的、かつ確信を持って業務成果をあげることが可能です。

Oracle NetSuite創業者兼EVPのエバン・ゴールドバーグ（Evan Goldberg）は、次のように述べています。「『NetSuite Next』は、AIを企業の既存業務の自然な拡張とすることで、AIの力をビジネスに活用できるようにします。最新のAIイノベーションを搭載した『NetSuite Next』は、力強いインサイトを提供するだけでなく、反復的・複雑な作業を自律的に完結させることができ、すべてエンタープライズレベルの信頼性で実行されます。すべてのインサイトやアクションは、データに基づき、お客様が依拠している既存の役割、権限、ポリシーによって一貫して管理されます。ユーザーは自社の業務パターンを明らかにし、自分の言葉でNetSuiteと対話し、個々の状況を理解したうえで即座に価値ある回答やアクションを受け取ることができます。」

「NetSuite Next」のユーザー体験の中核となるのは「Ask Oracle」と呼ばれる自然言語アシスタントです。これにより、ユーザーは自分の言葉でNetSuite全体のデータセットを検索・ナビゲート・分析・操作できます。「Ask Oracle」は、背景や理由も説明する”どのように”や”なぜ”までを含めたコンテキストに応じた回答や可視化、インタラクティブなコンテンツを提供し、NetSuiteとのコラボレーションを直感的に進めることができます。また、「Ask Oracle」は「SuiteCloud Platform」上のカスタマイズや、「SuiteCloud Developer Network」によるパートナー・アプリケーションとも連携し、スイート全体でシームレスかつコンテキストに沿ったインサイトを実現します。

お客様は、既存のカスタマイズを移行したり中断したりすることなく、ボタン一つで「NetSuite Next」へ切り替えることができます。「Oracle Cloud Infrastructure（OCI）」とお客様のデータと既存の管理基盤によって支えられた「NetSuite Next」は、統合データモデル、説明可能で監査可能なAI、そして最新の「Redwood Design System」を組み合わせています。この基盤が「NetSuite Next」を既存業務の自然な拡張を可能にし、あらゆるインサイトやアクションの信頼性を保証します。また、「NetSuite Next」は、問題になる前に機会やリスクを特定し、ユーザー個人の役割と状況を理解しながら、反復的かつ複雑な業務を自動処理しつつ、ユーザーによるコントロールを維持します。

「NetSuite Next」の主な機能：

• AI Canvas：NetSuiteに組み込まれたコラボレーション・ワークスペースで、ユーザーやチームがデータをアクションにつなげられる可視的な空間です。問題の分析、アイデア出し、エージェント型ワークフローの実行が可能です。
• ナラティブ・サマリーとインサイト：各種レコード・フォームやレポートなどで自動的に生成される説明機能です。相関関係や傾向をプロアクティブに提示し、ユーザーが機会やリスクを早期発見できます。
• エージェント型ワークフロー：支払提案、ベンダー選定、照合、サプライチェーン運用など、複雑なタスクもAI主導で自動化します。主要な意思決定をユーザーの承認に委ねたり、AIに自律的に任せたり選択できます。
• ドキュメント・ナレッジ統合：請求書や契約書、領収書、PDF、規定集、トレーニング・ガイド、お客様の声、発注書など多様な情報源から大規模言語モデルが情報を抽出・検証。手作業を減らし、NetSuiteの知識処理やワークフロー自動化の精度と効率を高めます。

提供開始時期

「NetSuite Next」は、当初、今後12カ月以内に北米のお客様向けに提供開始予定です。