Oracle Databaseは、あらゆるデータベース活動の最も正確な記録を取得する機能である統合監査によって、業界で最も包括的な監査機能を提供します。統合監査は、すべての監査レコードに単一の統合された監査証跡を提供し、監査データの管理と分析を簡素化します。これにより、コンプライアンス要件をより適切に管理しながら、データベースの不審な活動を監視および検出することができます。
Oracle Database 23aiでは、表およびビュー内の特定の列へのアクセスを監査する新しい機能が導入されています。これにより、より厳密にターゲットを絞った監査ポリシーを作成することが可能となり、不要な監査レコードによる「ノイズ」を低減できます。
より正確な統合監査ポリシーを、企業要件やコンプライアンス要件に合わせて設定する方法をご紹介します。
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特権ユーザー・アカウントは、重要なシステムやデータへのアクセスを試みるハッカーの格好の標的となることがよくあります。継続的な特権ユーザのアクティビティ監視を行うことで、セキュリティ・チームは異常な行動を容易に特定し、機密データの漏えいを迅速に検出することができます。特権ユーザのアクティビティを監視するには、まずシステム内の特権ユーザを特定します。
特権データベース・ユーザー・アカウントは、次のようなさまざまなソースから特定できます。
SYSDBAやSYSKMなどの管理ユーザーによるトップレベルのステートメントは、データベースがクローズ状態またはマウント状態のときに強制的に監査されます。データベースが開いているときに管理ユーザーのアクティビティを監査するには、以下の監査を設定します。
セキュリティに関連するイベントとは、悪用される可能性があるため、より詳細な精査と常時モニターが必要なデータベース内のアクションを指します。このようなアクションを監視することは、データベース内の異常な行動の検出を支援します。これらの行為は以下を含みますが、これらに限定されません。
セキュリティに関連するイベントのほとんどは、デフォルトの監査ポリシーを使用して監査することができます。詳細については、デフォルトの監査ポリシーをご覧ください。
機密データアクセス監査は、機密データへのアクセスや変更を可視化する強力な監視メカニズムです。ビジネス上の理由なくデータにアクセスしたり、データを変更したりする者に対する主たる抑止力として機能します。機密データの状況を把握することは、そのアクセスを追跡するための焦点を絞った監査ポリシーの構築を支援します。
Data Safe、DBSAT、AVDF、Oracle Enterprise Managerといった機密データ・ディスカバリ・ツールのいずれかを活用して、左に示したように、機密性の高いテーブルと列を特定します。
機密データの状況を把握した後は、誰が機密データにアクセスできるかを決定し、そのアクセスを監査する必要があります。
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