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オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージ、およびファイル・ストレージの比較

オブジェクト・ストレージ、ブロック・ストレージ、およびファイル・ストレージについての疑問や議論がしばしば見られます。これらのストレージは用途が異なるため、どのストレージが優れているかについての一般的な合意はありません。ただし、オブジェクト・ストレージは通常、ブロック・ストレージやファイル・ストレージよりも使用する領域が少ないため、メディア・ファイル(画像や動画)などにいつでもアクセスできるようにデータを格納する場合は、オブジェクト・ストレージが一般的に使用されます。これらのクラウド・ストレージ・サービスの違いと利点について説明します。

オブジェクト・ストレージの特徴と利点

オブジェクト・ストレージ・サービスはオブジェクトをベースとしており、ファイルは、簡単に移動できるオブジェクトに分割されます。データ容量は、オブジェクト・ストレージ・アカウントをホストするために使用しているサーバーによってのみ制限されます。また、オブジェクト・ストレージにはオブジェクト・バージョニング・システムがあるため、保持する必要があるファイルを誤って削除した場合、そのファイルをリストアできます。

オブジェクト・ストレージには、従来のクラウド・ストレージよりも多くの利点があります。利点の1つは、オブジェクト・ストレージの機能を無制限にスケールできることです。オブジェクト・ストレージには小さいテキスト・ファイルからテラバイト・サイズのデータまで格納できるので、オブジェクト・ストレージで保持できるサイズに制限はありません。

これに対し、従来のクラウド・ストレージ・サービスには、オブジェクト・ストレージにはない制限があります。たとえば、オブジェクト・ストレージでは、Write Once Read Many(WORM)方式のオブジェクト・ストレージが提供されます。つまり、オブジェクトはオブジェクト・ストレージに書き込まれ、オブジェクトの一意の識別子によってアクセスできますが、従来のクラウド・ストレージでは、ストレージ制限に達すると古いデータが削除されます。

オブジェクト・ストレージの他の利点として、セキュリティとコスト削減があります。企業は、オブジェクト・ストレージを使用して重要なデータを確実に格納し、非構造化データの格納による高いコストを回避できます。オブジェクト・ストレージは、長期的なアーカイブ用に設計されているため、これを簡単に実施できます。Oracle Cloud Infrastructure Object Storageは、コストとパフォーマンスの柔軟性を提供する複数のストレージ層をサポートしています。

ブロック・ストレージの特徴と利点

ブロック・ストレージはブロックをベースとしています。このタイプのストレージでは、ストレージ・アカウントをホストするために使用しているサーバーにデータ・チャンクが割り当てられます。つまり、格納するデータの量は重要ではありません。15 TBのブロックもあれば、わずか100 MBのブロックもあります。オブジェクト・ストレージと同様に、ブロック・ストレージではオブジェクト・バージョニング・システムを使用できます。パブリック・クラウド・プロバイダが提供する2つのタイプのブロック・ストレージは、磁気回転式のハード・ドライブ・ディスクとソリッドステート・ディスクです。

ブロック・ストレージには、さまざまな利点があります。まず、ブロックを1つのファイルに格納できるため、他のタイプのデータ・ストレージより効率的です。つまり、ブロックごとに個別のファイルが必要ないため、ファイル・システムのオーバーヘッドが軽減されます。

磁気回転式ハード・ドライブ・ディスクを使用する場合、ブロック・ストレージでは、複数のディスクが同時に回転しないため、消費電力が削減されます。ストレージ・ブロックごとに個別のファイルがないため、要求されたデータの読取りまたは書込みが必要な場合にのみディスクが回転します。

また、ストレージ・ブロックは非同期的にディスクにフラッシュできるため、ディスクI/O操作をグループ化して最適化できます。これにより、ディスクI/O操作が削減され、他のタスクのためにCPUが解放されるため、システム・リソースの要件が軽減されます。

さらに、ブロック・ストレージの場合、現在のファイル・システム・ベースのストレージ機能より優れた自己修復機能を提供でき、データ・レジリエンスを高めるオプションが多数あります。たとえば、ブロック・ストレージでは、冗長レプリカを必要なだけ多くの場所に保存するマルチリージョナル・レプリケーションを提供でき、従来のファイル・システム・ベースのストレージをはるかに超える耐久性を実現できます。オラクルが提供するBlock Volumesは、仮想マシンの存続期間を越えた永続性と耐久性を備え、コンピュート・インスタンス当たり1 PBまでスケールできます。

ファイル・ストレージの特徴と利点

ファイル・ストレージは、ドキュメント、スプレッドシート、およびテキスト・ファイルを格納する場合に最適であり、コンピュータやスマートフォンに格納されている従来のファイルと同様にこれらのファイルを開くことができます。ファイル・ストレージでは、ファイル・サイズが大きいとストレージ領域が過剰に使用されるため、通常、巨大なファイルを格納できません。

オラクルのFile Storageサービスは、複数のテクノロジーから接続できる、耐障害性が高くスケーラブルでセキュアなネットワーク・システムを提供します。

結論

オブジェクト・ストレージは、電子メールやドキュメントのアーカイブなど、構造を必要としない多数の小さいファイル(実質的にWORMデータ)に使用するのが適しています。ブロック・ストレージは、ストレージ領域をあまり消費しない小さいデータ・チャンクを格納する場合や、オブジェクト・ストレージでオブジェクト・バージョニング・システムを使用できない場合に最適です。トランザクション・データベース、時系列ファイル、同時実行率が低いファイルなど(単一のユーザーが編集するテキスト・ファイル、スプレッドシート、ドキュメントなど)、多くの小規模なトランザクションを必要とするデータを保存する場合は、ファイル・ストレージが最適です。