プロダクト・マーケティング担当ディレクター、Anil Rao
通信業界にいる多くの人々は、ほぼすべての業務が手作業だった時代を覚えていることでしょう。注文処理は紙の書類を机から机へと手渡しで行われ、通信ネットワークはケーブルを差し込むボックスで構成され、運用担当者は手動で監視を行い、電話や現地対応で問題に対処していました。
現在、通信サービスプロバイダー(CSP)は、運用方法の根幹を変える技術およびビジネス要因の急速な変化に直面しています。クラウドやプログラマブルなネットワークが物理ネットワークに取って代わりつつあり、5Gやエッジは新たな複雑さと要件をもたらし、消費者および企業顧客はワンクリックで完了するセルフサービス体験を求め、ネットワーク収益化のビジネス・モデルは絶えず変動しています。
こうした変化により、サービスプロバイダーは多くの課題に直面しています。コモディティ化が進む市場で収益性を高めるためには、運用コストの削減が不可欠です。ツールのサイロ化や分断された運用体制により、ネットワークの複雑さが増す中でも、依然としてスイベルチェア運用(複数システム間を行き来する複雑な運用)から脱却できずにいます。技術的な俊敏性の欠如はクラウド技術の利点の活用を妨げ、ビジネスの俊敏性の不足は5Gで可能となる新しいビジネス・モデルやB2B2X関係の構築を阻みます。要するに、従来型のtelcoは、自動化とクラウドネイティブ・ソリューションを取り入れて革新的なビジネス・モデルを展開し、顧客に高付加価値な体験を提供する「techco」へと変革しなければなりません。
サービスプロバイダーは、自動化できるものをすべて自動化して、コストを削減し、複雑さに対処し、新しいビジネス・チャンスを獲得しようとしています。これには、「ノース–サウス型」自動化、すなわちセルフサービス注文時に顧客の意図を取得し、それをモデル化してビジネス運用からサービス運用、ネットワーク・リソース運用まで下流システムにシームレスに実装する手法が含まれます。この意図ベースの自動化は、「イースト–ウエスト型」自動化、すなわちサービス・オーケストレーション、インベントリ、保証を包括したエンドツーエンドのクローズドループ型自動化により補完されます。
オラクルのユニファイド・オペレーション・ポートフォリオは、サービス・プロバイダーがクラウド規模ですべてを自動化できるように、設計されています。また、マルチドメインのネットワークとサービスでサイロを統合し、複雑さを抽象化するだけでなく、マルチベンダーのネットワークとツールを統合して、1つの画面で可視化できます。また、オーケストレーション、アシュアランス、およびインベントリ機能を運用環境全体で統合して、ライフサイクル管理を自動化します。クラウドネイティブ、ダイナミック、および非常にスケーラブルなユニファイド・オペレーションは、現在と未来の通信ニーズおよびネットワークに対応するように、設計されています。
このポートフォリオは、すべてTM ForumのOpen APIに準拠した4つのクラウドネイティブ・ソリューションで構成されています。
オラクルの実績あるOSS製品群と、最近買収したFederosの製品群を基盤に構築されたUnified Operationsは、世界中の数百のサービスプロバイダーにおいてすでに、保証、オーケストレーション、インベントリのプロセス自動化を支援して、収益性の向上、カスタマー・エクスペリエンスの向上、5G収益化チャンスの獲得を実現しています。
Oracle Communicationsについて:
Oracle Communicationsは、サービスプロバイダーおよび企業向けに統合型の通信およびクラウド・ソリューションを提供し、ネットワークの進化からデジタルビジネス、カスタマー・エクスペリエンスに至るまで、通信主導の世界におけるデジタル・トランスフォーメーションへの取り組みを加速させます。Oracle Communicationsの業界向けソリューションについて詳しくは、Oracle Communications LinkedInをご覧ください。