日本オラクル特集記事

非金融用途でも導入が進むブロックチェーンサービスができる6つのこと

オラクル・コーポレーション
マイケル・ヒキンズ

ブロックチェーンの破壊的イノベーションは、金融業界に限定されると思われがちだ。ビットコインとの関連性かもしれないが、実は流通を通じて商品を販売している業界や、電気や上下水道の利用状況を測定する公共事業にも影響を及ぼす。短期の住宅賃貸、カー・シェアリング、農場から食卓に至る食糧生産も、ブロックチェーンによる破壊的変革を体験できるかもしれない。


ブロックチェーンの可能性は、企業の成長を後押しすることになる一方で、改ざんへの耐性などB2Bに欠かせない高度なセキュリティが要求される

オラクルは10月に開催した「Oracle OpenWorld San Francisco」で、ブロックチェーンのネットワークをクラウドで提供する「Oracle Blockchain Cloud Service」を発表した(関連記事:オラクル、クラウド基盤の「Blockchain Cloud Service」を発表)。このサービスは、アプリケーションを迅速かつ安全に拡張し、改ざんに耐性のあるB2Bトランザクションを提供できるようにする企業向け分散台帳基盤である。

オラクルの製品管理・戦略担当シニアディレクターであるマーク・ラクミルビックによると、「Oracle Blockchain Cloud Service」によって第三者の仲介が不要になり、BtoB取引における摩擦を減らせるようになる。

「Oracle Blockchain Cloud Service」では、事前にアセンブルされたブロックチェーンコードが提供される。このコードは、従来は第三者による検証が必要であったERP取引など多くの標準的なビジネスプロセスに合わせて最適化されている。ブロックチェーンは、改ざん耐性を備えたピアツーピアの分散型台帳を通じて独立した検証を行うことで、組織間での信頼問題に対応し、オフラインでの調停を不要にする。

ラクミルビックは「Oracle OpenWorld」で、次のように語っている。「ブロックチェーンによって仲介が不要となり、代わりに暗号化による安全なプロトコルが導入される。ブロックチェーンは、企業がその限界を押し広げるために役立つだろう」

ラクミルビックによると、このサービスはオラクルにより管理されたプラットフォームサービスとして提供されるため、企業は「用途ごとに新しいインスタンスを立ち上げる必要がない」。また、サービスは事前に構成済みであり、「必要なコンポーネントはすべてプロビジョニングされている」。


オラクルはブロックチェーン技術を推進する「ハイパーレジャー・プロジェクト」に参画。業務アプリケーションと連携することで、ブロックチェーンの用途は支払い業務だけでなく、スマートコントラクトと呼ばれる契約業務や医療カルテなどにも応用される

「Oracle Blockchain Cloud Service」を導入することで可能になる6つのこと

1. 優れた耐性、高可用性、自律復旧によって継続的な運用を保証しつつ、全世界のネットワーク参加者を素早く登録して容易に拡張できるため、成果に結びつきやすい。

2. オラクルのクラウドアプリケーションと連携することで、イノベーションを推進し、既存のビジネスプロセスにおける摩擦を減らして、新しいビジネスモデルやビジネスチャンスを生かして新たな収益源を開拓する。

3. 例えば、既存の「Oracle ERP Cloud」、「Oracle SCM Cloud」、「NetSuite SuiteCloud Platform」、または独自で構築したブロックチェーンアプリケーションとの統合により、リアルタイムで確実な情報共有を可能にし、ビジネスプロセスを加速させる。

4. 組織間にわたる取引を安全に自動化し、企業内外で信頼できる情報共有を実現することで、リスクと複雑さを緩和し、効率性を向上させる。結果として取引コストを削減し、企業のセキュリティリスクやプライバシーのリスクを緩和し、コンプライアンスと監査を簡略化できる。

5. 運用の複雑さを緩和し、ネットワーク構成を動的に変更するとともに、リアルタイムの監視ダッシュボードによって問題を迅速に特定し、解決できる。さらにオラクルは、ブロックチェーン技術の急激な進化に対応し、最新機能を把握して、顧客が技術の急激な変更による不要なリスクにさらされないことを保証する。

6. 複雑な設定やプロビジョニングを行うことなく、わずか数分でブロックチェーンアプリケーションの開発を開始でき、REST APIやAPI管理サービスを用いて、クラウドやオンプレミスアプリケーションにAPI中心の開発を活用し、直接または「Oracle Cloud」から事前構築済みの統合を通じて容易にブロックチェーンサービスを起動できる。

さらに「Oracle Blockchain Cloud Service」は、「Oracle Platform for Open Banking」の一部として提供され、「Oracle FLEXCUBE」と銀行間のシームレスな接続を実現し、情報交換時のセキュリティ、拡張性、透明性を向上させる。

参考記事:ブロックチェーンとは何か。ビットコインとの関係性は?

本記事はForbes.com OracleVoiceの以下の記事を抄訳しています:
https://www.forbes.com/sites/oracle/2017/10/03/oracle-blockchain-cloud-service-extends-boundaries-of-the-enterprise/