Hearst、クラウドでバックオフィスを変革して成長をサポート
大手メディア企業が、財務、在庫管理、人事に関するアプリケーション・プラットフォーム製品で統合を実現しています。
“One of the things that we realized early on was that this is a different type of relationship with a software company. It wasn’t just selling software to us. It was about developing a long-term relationship.”
ビジネス課題
Hearst Communicationsは、新聞(San Francisco ChronicleやHouston Chronicleなど)、300を超える雑誌(Cosmopolitan、Esquire、Popular Mechanics、Good Housekeepingなど)を扱う、世界最大規模のメディアおよび情報サービス企業の1つであり、ケーブルTVネットワーク(ESPN、A&E、Lifetimeなど)、33のTV局、幅広いデジタル・サービス事業(マーケティング、ヘルスケア、輸送など)、およびグローバル金融サービスのリーダーであるFitch Ratingsに出資しています。
Hearstは現在、全世界で360の異なる事業を展開していますが、多様化の影響で、ニューヨークを拠点とするこの企業には、数多くのさまざまな財務プロセスおよび人事プロセスがあり、それらのプロセスを時代遅れで高度にカスタマイズされたアプリケーションで管理していて、生成されるデータには一貫性がありませんでした。そのようなアプリケーション環境のため、Hearstの財務部門と人事部門は、ビジネスの変化に迅速に対応し、新しいデジタル機能を提供することが困難でした。
Hearstは、この象徴的なメディア企業の戦略と成長を支えるために、最先端のクラウドベースの財務、人事、在庫管理アプリケーション・プラットフォームへの統合が必要でした。
Oracle Cloudアプリケーションで提供されるのは、HR分析だけではありません。財務分析だけでもありません。果たして、財務側とHCM側の両方からのインサイトを統合するにはどうすればよいでしょうか?プラットフォームを統合することで、インサイトも統合されます。
Hearstがオラクルを選んだ理由
Hearstは、Oracle Cloud Applicationsの統合ポートフォリオを活用して標準化を行い、主要な財務、調達、プロジェクト管理のためにOracle Cloud ERP、プランニングと決算処理のためにOracle Cloud EPM、グローバル人事、タレント・マネジメント、学習のためにOracle Cloud HCM、在庫管理のためにOracle Cloud SCMを選択しました。
25年間使い続けてきたレガシー・アプリケーション環境をクラウドに移行するためのリスク、コスト、および供給時間を削減し、将来の買収に備えるために、経営陣はOracle Integrationを選択しました。事前構築済みのアダプタを使用することにより、チームは、Oracle Cloud ApplicationsをSalesforceなどのサードパーティのSaaSアプリケーションやオンプレミス・アプリケーション、Oracle E-Business Suite、およびService-Oriented Architectureを使用して構築されたカスタム・アプリケーションなどと迅速に接続できました。
Hearstは、クラウドベースのビジネス・モデルで事業を展開し、豊富な実績のある成熟したパートナーと、絶えず変化する顧客、ビジネス、規制要件に対応できる柔軟なプラットフォームを求めていました。また、Hearstは、財務部門と人事部門にわたって一貫したデータ分析を実行できるように、HCMシステムと完全に統合されているERPシステムとEPMシステムも必要でした。また、デジタル・メディアの人材が少なく貴重であるため、経営陣は従業員エンゲージメントを促進し、人材のスキルアップを支援できるシステムを求めていました。
さらに、Hearstは、実装運営委員会にオラクルの製品担当上級エグゼクティブが参加することに好感を持ちました。製品担当上級エグゼクティブは、隔週で最新情報を提供し、質問に答え、稼働後に投資を最大化する方法について助言しました。「オラクルとの関係とパートナーシップには大変満足しています」と、財務業務担当シニア・バイス・プレジデントのDavid Hovstadius氏は述べています。
成果
Hearstは、Oracle Cloud Applicationsを実装することにより、財務レポートを改善し、ほぼリアルタイムでインサイトを獲得できるようになり、ITサポート・コストも削減できました。一方、15個を超える独自の勘定科目表が1つに減り、わずか数分でシニア・リーダーにレポートを提供できるようになり、意思決定が改善されました。
Oracle Cloud HCMは、直感的で魅力的なエクスペリエンスで20,000人の従業員の生産性を改善し、ルーティング・アクティビティに費やす時間を短縮することで、戦略的なアクティビティに対する人事スタッフの生産性向上に役立ちました。従業員のオンボーディング・プロセスの自動化と一元化により、新入社員の生産性も向上させることができます。Hearstは、職務コードの数を7,000から1,700に削減しました。
Hearstは、オラクルを使用して、150か国にわたる8つの事業部門のビジネス・プロセスを自動化および標準化することにより、社内および社外の監査作業も簡素化できました。また、離職に関するデータを分析し、従業員が社内の人材募集をより簡単に確認して応募できるようにすることで、従業員の離職を減らしました。
オラクルの財務アプリケーションは、Hearstが6つの個別のソフトウェア・ツールを1つに置き換えて、計画と予算の策定を改善するのに役立ちました。
Hearstでは、Oracle Cloud LMSのマイクロラーニング機能を使用しており、「ウェルビーイングと感情に関するトレーニングに多くの重点を置いています」と、HearstでHCMのテクノロジー、運用、サポートを監督するシニアVP/CIOのDebra Robinson氏は言います。「HCM側にもたらされるメリットは無限にあります。」
パートナー
Hearstは、複数のバックオフィス・アプリケーションの実装を主導する会社としてAccentureを選択し、Hearstの事業部門を統合するために1つの最新クラウド・プラットフォームを提供しました。