Vodafone、OCI Dedicated Regionで世界中の40のデータセンターを6つに統合

欧州最大のモバイル通信事業者が、自社のデータセンター内に構築されたOCI Dedicated Regionに数千のデータベースとアプリケーションを移行しています。

英国 | 通信

当社はオラクルと連携して「マイグレーション・ファクトリー」を構築し、欧州全域にわたる数千件のオンプレミス・データベース・ワークロードと数百件の関連アプリケーションを安全ですべての機能を備えたオンプレミス・クラウド・リージョンへ移行およびモダナイズしました。これにより、多くのケースでエンドユーザーのプロセス処理速度を最大60%高速化しています。
Scott Petty氏Vodafone社、最高デジタルおよび情報責任者

欧州およびアフリカの大手通信事業者であるVodafoneは、テクノロジー・コミュニケーション企業、つまり消費者や企業に高価値のサービスを提供するソフトウェア主導のクラウド・ベース・プロバイダーへと変貌を遂げようとしています。

Vodafoneは、ビジネス・プラットフォームの構築で成功を収めてきた実績があります。同社は、マネージドIoT接続サービスを提供する世界最大のプロバイダーであり、自動車メーカー、医療機器メーカー、産業機器メーカーなど、あらゆる業界の180か国以上の顧客にサービスを提供しています。たとえば、自動車メーカーはVodafoneのIoTプラットフォームを活用して、自動メンテナンス計画や自動駐車などを実現しています。

大きな成長機会を生かすため、Vodafoneは、ビジネスおよび運用支援システムを含む中核的なITサービスが、顧客向けITの急速に変化するニーズに対応できることを確実にする必要がありました。これらフロントエンドおよびバックエンドのサービスは互いに連携しており、低レイテンシと高度なセキュリティが求められるため、単にパブリッククラウドへ移行するだけでは実用的な選択肢とはなり得ませんでした。

Vodafoneは、複数のデータベースやワークロードを統合して一元化すると同時に、レガシー・アプリケーションをコスト効率の高い方法でモダナイズする手段を必要としていました。オラクルの分散クラウドは、Vodafoneの自社データセンター内のOracle Cloud Infrastructure(OCI)Dedicated RegionやマルチクラウドのOracle Database@Azureサービスを含め、Vodafoneが必要としていた柔軟でコスト効率の高いアプローチを提供しました。

「OCIが提供する柔軟性のおかげで、イノベーションと成長をサポートするアジリティとスケーラビリティを備えた、堅牢でセキュアなクラウド・プラットフォームを自社施設内に構築できました。また、コストを抑えながらより優れたデジタル・エクスペリエンスを提供できるようになりました」と、VodafoneのITオペレーション・インフラストラクチャ・テクノロジー担当ディレクターであるPedro Sardo氏は述べています。

Vodafoneがオラクルを選んだ理由

同社は、OCI Dedicated Regionを導入することにより、Oracle Cloud Infrastructureのパブリック・サービスが提供するすべての機能と150を超えるサービスを自社のデータセンター内に導入できることを知りました。他のハイパースケール・クラウド・プロバイダーでは、オラクルのワークロード向けに最適化され、Oracle Autonomous AI Databaseなどの完全自律型プラットフォーム・サービスを備えた、このようなオンプレミスのクラウド機能を提供することができませんでした。この構成により、Vodafoneでは自社のデータセンターとネットワークで、OCIのコスト、セキュリティ、パフォーマンス、アップタイム、スケーラビリティ、アジリティのメリットを享受できるようになります。

成果

Vodafoneがスペース、電力、冷却装置を提供し、オラクルがそれ以外のすべてを管理します。Vodafoneとオラクルは、数千に及ぶデータベースおよび関連アプリケーションにおいて、移行と廃止のプロセスを最適化し、生産性の向上とコスト削減を実現しました。こうした効率化により、同社はOCI Dedicated Regionを活用し、40か所のデータセンターを、3か国にホストされたわずか6か所の専用リージョンに統合できました。

また、同社では、ビジネス要件が変更された際には、運用コストを削減しデータ・レジデンシーの要件に対応しながら、コンピューティング・リソースへ容易にアクセスし、複数の地域でサービスを動的に強化および拡張できるようになります。OCI Dedicated Regionへの移行により、Vodafoneは、パフォーマンス、スケーラビリティ、レジリエンスを維持しながら、自動化を活用してコア・サービスのコード・リリースを加速できるようになりました。

Vodafoneは、安全で耐障害性が高く、革新的なサービスをより迅速かつ大規模に開発・提供するための分散クラウド戦略の一環として、オラクルとAzureとのマルチクラウド提携を重視しています。企業は、アプリケーションやビジネス・データに最適なクラウドを安心して選択でき、AzureデータセンターからOracle Autonomous AI Database、Oracle Exadata Database Service、またはOracle Base Database Service上でワークロードをネイティブに実行できます。さらに、Vodafoneは、マルチクラウドにおける調達プロセスの簡素化、エンタープライズ・クレジット・プログラムの活用、統合サポート・サービスのメリットを享受できます。これらはすべて、断片化と重複を排除し、削減にも役立ちます。

OCI Dedicated Regionを導入することにより、Vodafoneはコア・サービス向けに独自のコンピューティング・プラットフォームを構築する必要がなくなり、自動化とセキュリティが組み込まれた中央プラットフォームを使用して、従来型の「一度構築すれば、どこにでも展開できる」アプローチを実現しています。この手法により、各事業部門のリーダーはITの保守や更新作業に費やす時間を削減し、ローカル市場における収益機会の確保や顧客ニーズへの対応により注力できるようになります。

クラウド・インフラストラクチャを自社のネットワークやオンプレミス・アプリケーションから目近な場所に配置できたことにより、Vodafoneは独自のペースでレガシーITインフラストラクチャから移行できました。両社の技術的パートナーシップを強固なものにするため、オラクルとVodafoneはセンター・オブ・エクセレンス(COE)を設立しました。オラクルはこのCOEを活用し、Vodafoneが新プラットフォームへ移行する際のデータベースの最新化や移行作業を主導しています。この新しいマイグレーション・ファクトリーは、数千ものデータベースとそれを支えるアプリケーションのシームレスな移行を支援してきました。さらに、重複または不要なデータベースおよびアプリケーションは廃止されました。

社内の各部門も、この移行によるメリットを享受しています。Vodafone Businessは、Oracle Autonomous AI Databaseで提供されるローコード開発プラットフォームであるOracle APEXを活用し、営業および商業業務、財務、製品管理向けのアプリケーションを構築し、管理しました。これにより、ばらばらだったシステムから統合された自社開発環境へのシームレスな移行が可能になりました。「Oracle APEXを活用することによって業務を簡素化し、コストが高く柔軟性に欠けるシステムを、セキュアで個別ニーズに対応したソリューションを提供する50以上のローコード・アプリケーションに置き換え、コストを最大90%削減し、提供期間を数年から数週間へ短縮しました」と、Vodafone Businessのデジタル・オペレーション・チーム・リーダーであるFilipe Zeferino氏は述べています。

デジタル技術を駆使した新サービスを強化するため、Vodafoneはエンジニアリングと開発の人材に投資しています。また、IT自動化の拡大に伴い、ITスタッフの50%をこれらの役割にシフトさせる予定です。OCI Dedicated Regionにより、Vodafoneは自律型サービスなどの新しいテクノロジーを活用し、重要なシステムのモダナイズ、管理、自動化を実現しました。また、同社はアプリケーションのレイテンシやパフォーマンス要件をより容易に満たせるようになり、スタッフのスキル向上とイノベーションの強化に注力できるようになりました。

お客様について

欧州およびアフリカを代表する通信企業であるVodafoneは、15か国で3億3,000万人を超える顧客にモバイルおよび固定通信サービスを提供しています。Vodafoneは、さらに45か国のモバイル・ネットワーク事業者と提携し、世界最大級のIoTプラットフォームの1つを運営しています。

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