Oracle Cloud Infrastructureの分散クラウドを使用すると、クラウド・イノベーションのメリットを確保でき、データ・レジデンシー、ローカリティ、権限に対する管理が強化され、複数のクラウドにまたがる場合でも、好きな場所にワークロードを柔軟にデプロイできます。お客様は、分散クラウドを使用することで、パブリック・クラウド・プロバイダーでは対応できないことが多いビジネス要件、規制要件、およびパフォーマンス要件を満たすことができます。
OCIを現在のあらゆるクラウド・ネイティブ・ワークロードとレガシー・ワークロードにとって理想的なものする、プラットフォーム機能をご覧ください。
複数のクラウド・サービスプロバイダーを利用する企業が増える中、もはやクラウド・インフラストラクチャの選択を後回しにすることはできません。
企業がデジタル・トランスフォーメーションにおいてクラウド・コンピューティングを導入する機会が増えるにつれ、マルチクラウドやハイブリッド・クラウドのインフラストラクチャが広く普及しつつあります。
パブリック・クラウドの機能をデータセンターで活用します。
OCIの分散クラウド・サービスにより、お客様がどのような選択肢と柔軟性を手に入れたかをご覧ください。
市場アナリストによると、分散クラウドとは、パブリック・クラウド・サービスを異なる物理的な場所に分散させ、コアサービスの運用、ガバナンス、アップデートは引き続き元のパブリック・クラウドプロバイダーの責任とすることを指すことが多いようです。
OCIリージョンは、OCIの商用および政府用パブリック・クラウドの中核であり、他のクラウドと相互接続してマルチクラウド・アーキテクチャを実現したり、ハイブリッド・クラウド・サービスのコントロールプレーンとして機能させたりすることができます。オンプレミスの要件については、OCI Dedicated RegionでOCIを利用できます。このリージョンでは、オラクルのパブリック・クラウド・インフラストラクチャ、フルマネージド・クラウド・サービス、Oracle Fusion SaaSアプリケーションの完全なポートフォリオをお客様のデータセンター内に導入することが可能です。
OCIは、必要なロケーションの選択、パフォーマンス、セキュリティ、コンプライアンス、運用モデルなど、100以上のOCIサービスの機能またはサブセットを含むさまざまな導入オプションを提供します。どのOCI Regionも、Oracle Exadata Cloud@Customerなどのサービスを通じて、ハイブリッド・クラウド・アーキテクチャに拡張することが可能です。
さらに、OCIのソブリン・クラウド・ソリューションでは、データ・レジデンシー、セキュリティ、接続性の懸念に対応するため、データを完全に管理することができます。これらの導入オプションが一体となって、OCI分散クラウドを構成しています。
企業は、マルチクラウド・アーキテクチャによって、クラウドごとの最高のサービスを活用して、クラウド間でワークロードを導入し、一貫して管理できます。すべての業界のお客様は、さまざまなクラウドで動作するアプリケーションをリンクし、アプリケーション・スタックをクラウド間で分散すると、機能の改善、パフォーマンスの向上、災害軽減の強化、およびコストの削減によって、競争力を獲得できます。
ハイブリッド・クラウドは、企業のITニーズに対応するため、OCIなどのパブリック・クラウドとオンプレミスのインフラストラクチャを組み合わせたものです。このアプローチでは、一部のワークロードをパブリック・クラウドに移行し、他のワークロードをオンプレミスに残すという柔軟な対応が可能です。
データ・レジデンシー、ネットワーク・レイテンシ、インフラストラクチャのパフォーマンスなどの理由から、特定のワークロードをパブリック・クラウド・データセンターに移行できない場合があるため、このようなアーキテクチャが重要性を増しています。OralceCloud@Customerにより、クラウドサービスの完全なポートフォリオをお客様のデータセンターに導入し、ハイブリッド・クラウド・アーキテクチャを実現します。
Oracle Exadata Cloud@Customerは、パブリック・クラウドとお客様のデータセンターの利点を組み合わせたものです。OCIは、パブリック・クラウドで提供しているのと同じフル機能・ハイパフォーマンスのExadata Database ServiceとAutonomous Databaseをオンプレミスで提供し、さらにグローバルに利用できるクラウドベースの管理という利点を備えているのが特徴です。OCI Dedicated Regionは、すべてのOCIサービスとOracle Fusion Cloud Applicationsをお客様のデータセンター内で提供します。
オラクルのソブリン・クラウド・ソリューションは、民間企業および公共機関の両方において、最も厳しいデータ・レジデンシー、セキュリティ、およびレイテンシの要件を満たしています。Oracle Cloud Infrastructureは、主権的な要件を持つワークロードを可能にしながら、運用コストを大幅に削減し、業界をリードするコストパフォーマンスを提供します。これらのソブリン・リージョンでは、オラクルのすべてのクラウド・サービスと将来の革新的なサービスを提供します。
お客様は、これらのクラウド・サービスを、さらなるセキュリティと運用機能で利用することができます。OCIは、パブリック・クラウドリージョンと、政府・防衛・情報機関および商業用途の専用リージョンの両方を運営しています。他のプロバイダとは異なり、OCIは、パブリッククラウドと、限定的または単一のテナント、データ・レジデンシー、さらには切断されたオペレーションを利用可能なオプションとして備える専用リージョンを提供するための、再現性のあるプロセスを構築しています。
Oracle Cloudは、40のクラウドリージョンからグローバルに利用可能なうえ、急速に拡大しています。オラクルの目標は、お客様のデータ・レジデンシー要件を満たすために、お客様の近くにリージョンを提供することであり、同時に、地理的に分散した複数のクラウド・リージョンを各国に提供することで真のディザスタ・プロテクションを実現することです。現在、9か国と欧州連合に2つ以上のリージョンがあります。他のプロバイダーとは異なり、オラクルの政府リージョンは商用リージョンと同じ価格でサービスを提供しています。また、サービスが一般利用可能になった30日後に、商用リージョンとサービスの互換性を確保することを目標としています。Oracle Cloudは特定のセキュリティ、コンプライアンスなどのテナント要件を満たす個別のリージョンで企業、米国および英国政府、米国国防総省にサービスを提供しています。
業界の課題 | オラクルの強み | 顧客事例 |
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最高のクラウド機能を活用 | 各クラウドベンダーが提供する独自の機能を活用し、これらのアプリケーションとデータベースをOCIインターコネクト・ソリューションでつなぎます。 | |
コストパフォーマンスとSLAの目標達成 | 経済性とパフォーマンスに基づいて、クラウドベンダーを選択します。ワークロードを分散し、ベンダーのSLAを活用することで、クラウド・プラットフォーム間でのリスクを軽減します。 | |
データおよびアプリのサイロを排除 | 分散したクラウド環境でアプリケーションとデータを統合します。あらゆる種類のインフラストラクチャとアプリケーションを単一画面で管理します。 | |
ディザスタ・リカバリ(DR)と事業継続の実現 | 主要なクラウドプロバイダーが停止した場合の影響を、第二のプロバイダーで軽減します。クラウドのディザスタ・リカバリ(DR)環境は、オンプレミスの停止による影響を軽減し、またその逆も可能です。 | ![]() |
コンプライアンスとセキュリティの向上 | オンプレミスのクラウド・ソリューションでデータ・レジデンシーとコンプライアンス要件に対応します。可観測性とセキュリティのためのクラウド・サービスを使用して、分散環境を保護します。 | |
データ主権とレイテンシへの対応 | OCIのマルチクラウド機能により、専用クラウドをオンプレミスに導入し、データ・レジデンシーとレイテンシの要件を満たすことが可能です。 |
リファレンス・アーキテクチャやユースケースを見て、技術要件を検証し、マルチクラウド・アーキテクチャのベスト・プラクティスを学びましょう。
OCIと他のクラウド・プロバイダの相互接続
EquinixによるOCIと他のクラウド・プロバイダにわたる分割スタック・アーキテクチャの実現
MegaportによるOCIと他のクラウド・プロバイダにわたる分割スタック・アーキテクチャの実現
Microsoft Azureの専門家向けOracle Cloud Infrastructure
ハイブリッド・クラウドおよびマルチクラウドのお客様のニーズを満たすために構築されたOCIのVMwareクラウド・サービス
どこにでも導入できるインフラストラクチャとアプリケーションの可視化
マルチクラウドおよびハイブリッド・クラウドのシナリオに対応した、市場を牽引するデータ・レプリケーション・サービス
高帯域幅のネットワーク経路であらゆるクラウドプロバイダーに対応する、マルチクラウド環境を実現