Resource Managerは完全なマネージド・サービスであり、HashiCorp Terraformを使用してOracle Cloud Infrastructureにインフラストラクチャ・リソースをプロビジョニングできます。お客様のTerraformテンプレート定義を持ち込んで、インフラストラクチャ・リソースを簡単に作成して管理することが可能です。これにより、Infrastructure as Codeを使用して、Compute、Networking、Load Balancer、Block StorageおよびObject Storageを含むすべてのOCIリソースにわたり、プロビジョニングを自動化できます。Resource ManagerはIdentity and Access Management(IAM)と統合されているため、開発者はTerraform操作の権限をきめ細かに定義できます。現在、CLI、SDKおよびコンソールがサポートされています。
Oracle Cloud Infrastructure Resource Manager単体の料金は設定されていません。
リージョン間のResource Managerの可用性については、サービスの概要に記載されています。
Resource Manager は Terraform プロバイダーに追加機能を提供し、Terraform の設定に関してチームで共同作業できるようにします。また、Terraform の様々なアクションに対するパーミッションを定義し、破損を防ぐために状態をロックし、全ての状態情報を自動的に永続的なストレージに保存することができます。完全なマネージド・サービスであるため、プロバイダーを手動で設定したり、状態情報を保存したり、環境を作成、変更、削除するための適切なアクセス制御をチームに保証したりする必要はありません。Resource Managerは、タグ付けやIAMなど、オラクル・プラットフォームの機能とも統合できます。
Resource Managerの使用を開始するには、作成が必要なすべてのリソースを記述するTerraform構成ファイルを定義する必要があります。この構成ファイルは、HashiCorp Configuration Language (HCL)で記述されます。Terraformの詳細は、terraform.ioを参照してください。
Terraform構成ファイルの準備が整ったら、zipファイルをアップロードして、Resource Managerにスタックを作成する必要があります。このzipファイルには、すべてのTerraform構成ファイルと変数ファイルを含みます。必要な場合には、オプションで、任意のスタックにタグ付けを行えます。
スタックが正常に作成されると、テナンシにインフラストラクチャ・リソースを作成するジョブを実行できます。ジョブは、Terraform構成で実行されるTerraformアクションとして定義されます。スタックが作成されたら、Terraform Planをクリックしてインフラストラクチャを確認し、Terraform Applyをクリックして設定ファイルに定義されているこのインフラストラクチャをプロビジョニングすることができます。
Oracle Cloud Infrastructureのお客様は、追加料金なしでOracle Auditを利用できます。
「スタックの編集」をクリックすると、変更したTerraform構成ファイルのアップロードを含め、スタックの定義済属性をすべて変更できます。
Resource Managerでは、最新バージョンのプロバイダーを使用します。Terraformプロバイダーの新しいバージョンがリリースされたら、この最新バージョンにアップグレードすることもできます。
Resource Managerで調整可能なリソースの詳細なリストは、https://registry.terraform.io/providers/oracle/oci/latestのデータ・ソースに関する項を参照してください
その答えは「はい」です。ただし、プロバイダーを宣言する際に必要なのは「リージョン」フィールドだけです。
provider "oci" {
region = "us-phoenix-1"
}
その答えは「はい」です。プロバイダでリージョン変数を適宜宣言することで、あるリージョンでスタックを作成し、別のリージョンでリソースをオーケストレーションすることができます。プロバイダー内のリージョン変数の値によって、リソースが作成される場所が決定されます。
その答えは「はい」です。Terraform構成は、HCLとともにJSONでも記述できます。
Resource Managerでは、Terraform構成ファイル内の「.oci」フォルダは無視されます。そのため、構成のアップロード時には、このファイルを含めないことをお薦めします。
その答えは「はい」です。「terraform.tfvars」ファイルや、拡張子が*.auto.tfvarsのファイルをzip構成に含めることが可能です。
Identity and Access Management (IAM)を使用して、さまざまなユーザーやグループのポリシーと権限を定義できます。Resource Managerのポリシーの定義方法は、ドキュメントのResource Managerの権限に関する項を参照してください。