Oracle Human Resourcesデータシート

単一の個人記録が重要な理由

Oracle HRを使用すると、ビジネス・ユーザーは人員のデータを把握してビジネス戦略に合わせた調整を行い、優れた結果を得るための行動を即時に起こすことができます。シンプルかつ直感的なユーザー・エクスペリエンスで、ビジネス・ユーザーが自身の特定の役割に関するHRプロセスを完了するまでガイドします。直感的なスマート・ナビゲーションとクイック・アクションを使用し、システム使用方法のトレーニングは最小限に抑えながら、HRトランザクションの完了方法についてビジネス・ユーザーをガイドします。HRプロセスおよびダッシュボードは、組織における従業員の役割に基づいて構成でき、すべてのユーザーの積極的な採用をおすすめします。

Oracle HRを導入する組織はソリューションを柔軟に拡張でき、小規模企業から大規模な多国籍組織までのニーズを満たすことができます。Oracle HRは、個人、従業員、チーム、非正規社員、コンサルタントなど、組織での就業形態にかかわらず、人員をより効果的に管理する単一のソリューションです。

• 複数の法的雇用主がいる従業員、複数のアサイメントがある従業員、個人で請負契約を結ぶ従業員などとの関係性も、柔軟かつ簡単に管理できます
• 複数のジョブ、マトリックス管理および雇用契約はすべてHCMポートフォリオに完全に統合され、これにより多様な人員を管理できます

コンプライアンスと人員追跡から、生産性の向上へ移行

Oracle HRには、従業員の現地通貨での報酬、言語の翻訳、市民権とビザ情報の追跡、200を超える国と地域の記録文書など、従業員の個人情報を管理するための柔軟性とセキュリティが組み込まれています。人事部門は人員を明確に可視化し、標準HRプロセスをすぐにグローバルにデプロイできます。

ただし、Oracle HRでは、各国で法的に必要とされるローカライゼーションを提供するだけでなく、業務対象の各国の文化上実質的な標準を満たすために、一般的なベストプラクティスを提供します。また、コア組織モデルのサポートに加え、法的雇用主に関する特定の情報を作成し定義するように構成することも可能で、複雑あるいはシンプルな組織設計を反映することができます。

役職管理

Oracle HRが開発したソリューションは、柔軟なポジション管理と、厳格なポジション制御の実行をサポートします。人員数と予算計画の管理では、承認されていないポジジョンへ従業員が配置されることを防ぎます。マネージャーは、組織の全体像、配置済みポジション、空きポジション、未配置の従業員を1つの階層ビューから見ることができます。また、データの整合性を確保するために、ポジションとアサイメントをシームレスに同期することもできます。Oracle Cloud HCMはポジションの階層だけを同期するため、スーパーバイザーの階層を損なうことはなく、ライン・マネージャーも自動的に維持されます。

労使関係

組織全体の複雑な労働ルールの管理は、労働協約および年功序列処理ルールでサポートされています。これらのルールはHRで一元的に管理され、他のHCMプロセス全体で利用されて、ルールの適用の正確性が確保されます。また、等級ステップの自動昇格を使用して、年功序列に基づく必要なレート上昇をシームレスに実行できます。

人員計画モデル

Oracle HRの一部であるWorkforce Modelingを使用すると、組織はシンプルなドラッグ・アンド・ドロップ・ツールを使用して、組織の再編成、合併や買収、新しい市場参入などの組織の変更を計画、モデル化、実行できます。現在、多くのHRチームは、特定の変更をモデル化する前にデータを連結するために膨大な量の手動プロセスを管理する必要があります。データが整う頃には、人員に変化が生じたためにモデルは既に古くなり、今度は修正プロセスの管理作業が必要になります。Workforce Modelingは、組織にチームのリアルタイム・ビューを提供し、意思決定と承認フレームワークがつきものの最も複雑な組織変更をサポートします。

ワークフローと承認

Oracle HRでは、標準ベースのワークフロー・サービスを利用して、複雑なルールやルーティングを可能にする堅牢なワークフローおよび承認エンジンを提供します。Oracle HRでは、すぐに利用できるワークフローが提供され、必要に応じてさらに構成できます。複数レベルの承認は、スーパーバイザー階層またはポジション階層に基づいて定義でき、タスクにはEメールやワークリストからアクセスできます。