Oracle E-Business Suite、PeopleSoft、JD Edwards、Siebel、Hyperionなどのバックオフィス・アプリケーションから、Oracle Retail MerchandisingやFLEXCUBEなどの業界固有のソリューションまで、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)は、オラクルのすべてのオンプレミス・アプリケーションに対して、パフォーマンスと可用性の向上、最大39%のTCO削減、シンプルな移行をもたらします。
OCIにより、ワークロードを移行して即座にメリットを得ることに留まらず、他のアプリケーションとの新たな統合や、デジタル・アシスタント、より優れたデータ準備、可視化などの新しいユーザー・エクスペリエンスにより、時間とともにさらなる価値を引き出し、徐々に最適化することが可能になります。数千のお客様が、バックオフィスやデータセンター全体を含む、こうしたアプリケーションを1つ以上OCIに移行することで、メリットを得ています。
オラクルは、製造業、医療、金融、小売、教育などのバックオフィスや業界固有のビジネス・プロセスをサポートする、幅広いアプリケーションを提供しています。オンプレミスよりも低いTCO、パフォーマンスの向上、業務最新化への道筋、Oracle Integration CloudなどのOCIネイティブ・サービスによるアプリケーション・エコシステム全体の簡素化を目指して、このようなソリューションをOCIに移行することができます。
Oracle E-Business Suiteアプリケーションは、あらゆる規模の組織が、人事、財務、サプライ・チェーン、在庫など、グローバルなビジネス環境の複雑性を管理できるよう支援します。OCIの利用により、これまでのOracle E-Business Suiteを維持しながら、クラウドの運用とコスト面でのメリットを得ることができます。Oracle E-Business Suite Cloud Managerは、OCIでのみ利用可能な自動移行およびプロビジョニング・ツールで、主要なカスタマイズや統合を維持しながら迅速な導入を促進します。OCIへの移行後は、オンプレミス、SaaS、カスタム・アプリケーションを接続するアプリケーション・インテグレーションなどのOCIサービスにより、アプリケーション・エコシステムを段階的に最適化し、請求から履行、支払いから受領といったエンドツーエンドのプロセスを自動化および合理化することができます。
JD Edwards EnterpriseOneは、顧客関係、資本集約型資産、財務、人事、受注管理を行うための完全統合されたERPスイートです。JD Edwards EnterpriseOneを使用する組織は、製造業、不動産業、建設業、農業などの資産集約型の業界で業務を展開していることが多いため、アプリケーションはこうした業界特有のニーズに対応しており、組織独自のニーズに合わせて他のアプリケーションとの詳細なカスタマイズや統合を行うことが一般的です。
OCI でのみ利用可能なJD Edwardsのワンクリック・プロビジョニングは、既存のカスタマイズされたアプリケーションの整合性を維持しながら、数時間以内でのJD Edwardsの導入を可能にします。JD EdwardsをOCIで実行することで、コスト削減だけでなく、パフォーマンスの向上や、年末年始や月次決算などの需要に応じて弾力的に拡張する柔軟性も保証されます。
企業は、オラクルのPeopleSoftを使用して、人事、財務、サプライ・チェーン、在庫、および高等教育のキャンパス・エクスペリエンスどを管理しています。OCIは、OCI上で動作するワークロードにのみ利用可能なPeopleSoft Cloud Managerなど、移行と継続的なライフサイクル管理の効率化を支援する独自のソリューションを提供しています。
Oracle Cloud InfrastructureでPeopleSoftを実行すると、登録期間などのピークシーズンには弾力性が向上し、オンプレミスと比較して総所有コストを37%削減することができます。コスト削減した分は、新しい機能やユーザー・エクスペリエンスに再投資することができます。例えば、Oracle Digital Assistantは、テキスト、チャット、音声のインターフェースを通じて、ビジネス・アプリケーションの会話エクスペリエンスを実現するAIを活用したサービスです。デフォルトのPeopleSoftのテンプレートにより迅速に導入でき、欠勤関連の問合わせやタスク、eProcurementなどが含まれます。
戦略、財務、運用管理プロセスをつなぐ完全統合型パフォーマンス管理ソフトウェアスイートであるOracle Hyperion Enterprise Performance Management(EPM)は、OCIへの移行に伴い、オンプレミスでの導入や他のクラウドよりも高い効率、コスト削減、パフォーマンスの向上を図ることができます。
オンプレミスから移行する場合、お客様はOracle Cloud Lift Servicesを通じて、クラウド移行の計画、アーキテクチャ、プロトタイプ、および管理に関するクラウド・エンジニアのガイダンスを利用することができます。現在サポートされているHyperionバージョンはすべて、Oracle Cloudで適切に動作します。
Siebel CRMは、地域や業界を問わず、あらゆる規模の組織に適した顧客関係管理ソリューションです。Siebel CRMをOCIに移行することで、オンプレミス導入や他のクラウドと比較して効率の向上、コスト削減、およびパフォーマンスの向上を実現できます。
Siebel Cloud Managerは、OCIでのみ利用可能な自動化ツールで、既存のSiebel Enterpriseのカスタマイズを維持したまま、現在のソース・システム・インフラストラクチャからOCIに「リフト&シフト」することを簡素化するために特別に設計されています。SiebelをOracle Cloud Infrastructureに導入すると、高パフォーマンスのコンピューティング、Oracle Real Application Clusters (RAC)、およびExadataにアクセスできるようになり、CRMアプリケーションの最高レベルのパフォーマンスと可用性が確保されます。Siebel CRMをご利用のお客様は、Siebel 18.x/19.x/20x以降をOCIに移行できるため、面倒なオンプレミスのメンテナンスと新しいハードウェアの調達が不要です。
Oracle FLEXCUBEは、小売、法人、取引、ビジネス/SME、マイクロファイナンス、イスラム銀行、専門金融機関など、複数の事業部門や銀行セグメントにまたがる包括的な機能性を提供します。Oracle FLEXCUBEのお客様は、OCIにより、迅速な導入だけでなく、Exadata、Database RAC、Autonomous Databaseなど、比類ないパフォーマンス、信頼性、および自動運用の実現を目指して設計されたOracle Cloud専用ソリューションの利用も可能になります。Oracle Cloudのグローバル・フットプリントと検証済みのリファレンス・アーキテクチャは、データ主権、ディザスタ・リカバリ、および可用性の向上を保証します。銀行は、より低コストの消費ベースのオペレーティング・モデルに移行することで、EBITDAに対するプラスの影響を即座に実現します。
現在オンプレミスのOracle Retailソリューションを使用している企業は、データセンター・インフラストラクチャの運用が戦略的でなくなる一方で、サプライ・チェーン管理システムのカスタマイズやエンドツーエンドのシステムを管理する必要性から、アプリケーションをSaaSに移行することができない場合があります。
Oracle Cloud Infrastructure上のOracle Retail Merchandising Systemは、オンプレミスのパフォーマンス・レベル以上のパフォーマンスと総所有コストの削減を実現しながら、お客様の現在のオンプレミスの設計に合わせた複数のアーキテクチャ構成を提供します。OCIは、クラウド・ネイティブ・アプリケーションから大容量エンタープライズ・ワークロードまで、あらゆる小売業のワークロードに対応できるクラウド・サービスの包括的なポートフォリオを提供し、小売業のビジネス革新と高速化を支援します。
Oracle Utilities Outage Management System(OMS)は、世界の大手公益事業者の多くで、通常時および非常時の停電管理および復旧に使用されています。OMSをオンプレミスからオラクル・クラウド・インフラストラクチャに移行することで、公共事業分野のワークロードが必要とするセキュリティとガバナンスを維持しながら、拡張性、高可用性、パフォーマンスの高い導入を実現します。OMSなどのOracle Applicationsへの移行に必要な変更は最小限で済むため、クラウド移行の期間とコストを削減できます。ディザスタ・リカバリの特定の課題に対処し、地域の停電時にも中断されないサービス提供をサポートするOracle RACのような実績のあるテクノロジーは、唯一OCIでのみ利用が可能です。