ビジネス課題
Blue Shield of Californiaは、加入者が400万人を超える健康保険制度を運営しています。カリフォルニア州の商業市場、個人市場、政府市場にサービスを提供しています。COVID-19のパンデミックと、それによって生じた不況は、この組織が制度の加入者、さらに病院やその他の医療機関に提供する財政支援の重要性を印象付けました。
パンデミックは、複数の側面で財政的なプレッシャーを高めています。たとえば、Blue Shield of Californiaは、制度の加入者に対して、オンライン診療とCOVID-19の検査に関するすべての料金の免除を実施しました。また、この非営利の医療保険組織は、医療機関や病院への直接的な支援のために2億ドルを拠出しました。さらに、COVID-19以外の治療と選択的手術に関する収益の低下に伴い、医師や病院を対象とした契約の再構築も行っています。Blue Shield of Californiaは、2020年1月から感染症の集団発生を監視しており、州の対策に先立ってシナリオ計画、加入者への情報提供、6,800人を超える従業員の安全確保を行ってきました。
この非営利組織は、運営の観点から、財務と人事にクラウドベースのシステムを導入しました。これによって組織のバックボーンが構築され、医療の見直しを行い、患者、医療機関、保険の加入者により良好な結果を提供するという組織の使命がより適切に支援されるようになっています。パンデミックによってその取り組みの緊急性が高まった結果、Blue Shieldはイノベーションへのリソースの再割当を行い、意思決定者への財務情報の提供を迅速化し、COVID-19に関連する新しい規則や規制を常に把握するようになっています。
私たちの使命は、自分の家族や友人に勧める価値がある、誰もが持続的に利用できる医療システムを作り出すことだと考えています。その使命は、今のような状況に最適なスローガンであるはずです。
Blue Shield of CaliforniaがOracleを採用した理由
Blue Shield of Californiaは、Oracle Cloud ERPおよびHCMを含むOracle Fusion Cloudアプリケーションを標準化し、Oracle Cloud Infrastructureで実行しています。ソリューションの選択基準で同社が最も重視したのは、組織の前進につながるかどうかでした。これには、アプリケーションの拡張性やセキュリティの向上だけでなく、統合スイート全体の四半期ごとの更新による継続的なイノベーションも含まれます。Blue Shield of Californiaは、数年前にOracleを選択して以降、子会社によるプロバイダのサポートなどの新しい分野に参入しています。Oracleの統合プラットフォームは、ERPとHCMのアプリケーションが一貫した方法で動作するセンター・オブ・エクセレンスの作成を可能にします。
Blue Shield of California は、Oracle Cloudに合わせて標準化を行っていたため、在宅勤務中に決算を行う財務チームなど、突然リモートで作業することになった従業員にサポートを提供する準備が整っていました。また、Oracle Cloudのアプリケーション・スイートは、運用データの真の単一ソースを提供します。Blue Shield of Californiaの財務チームは、COVID-19への同社の対応における重要なパートナーであるだけでなく、新しいイノベーション、買収、その他の成長イニシアチブを評価して資金を調達する戦略的なビジネスパートナーとなっています。
結果
Blue Shield of Californiaは、Oracle Cloud ERPを使用して自動化を促進することにより、月次決算処理にかかる時間を40%短縮し、財務連結サイクルを2営業日短縮しました。同組織では、スタッフの在宅勤務への移行から2週間以内に仮想決算を行うことができました。クラウドに移行していなければ、このような成功を収めるのは困難だったでしょう。また、特に大きな変化のある時期には、正確なデータをより早く入手できることが意思決定に役立ちました。
Blue Shield of Californiaでは、決算処理を迅速化しただけでなく、自動化によって約50万ドルを節約し、機械学習と人工知能を使用して将来の生産性とイノベーションのためのプラットフォームを構築しています。
Blue Shield of Californiaは、Oracle Cloud ERPおよびHCMを単一のデータモデルに統合することによって、未来を見据えて準備するシナリオ計画の「真の単一ソース」としています。