Oracle Instant Clientでは、ローカルまたはリモートのOracle Databaseにアプリケーションを接続して、開発および本番環境への導入が可能です。Instant Clientライブラリは、基本的なデータ機能とハイエンドなデータ機能に加えて、必要なクライアントネットワーク接続も備えているため、Oracle Databaseを余すところなく活用できます。Node.js、Python、PHPのような人気のある言語や環境で使われるOracle APIを下から支え、OCI、OCCI、JDBC、ODBC、Pro*Cにもアクセスできます。SQL*Plus、SQL*Loader、Oracle Data Pumpなど、Instant Clientに含まれるツールでは、データに迅速で便利にアクセスできます。
yum.oracle.comからOracle Linux 8やOracle Linux 7クリック操作でアクセスしなくても、Oracle Linux向けInstant ClientのRPMパッケージをインストールできるようになりました。旧リリースは、Oracle Linux 8、Oracle Linux 7、Oracle Linux 6がご利用いただけます。
注: Oracle Instant Client 23ai RPMは、今後数週間以内にyumリポジトリにアップロードされる予定です。
インストール方法については、Instant Client for Oracle Linuxを参照してください。
DockerfileはGitHubで入手できます。デフォルトのイメージは、GitHub Container Registryから入手できます。
オラクルは、Oracle Instant ClientまたはOracle Database Clientの最新の23ai Release Updateを使用することを推奨します。これは長期サポート・リリースです。
クラウドでInstant Clientを使用してアプリケーションを導入、またはクラウド・データベースに接続します。
アプリケーションの場所がクラウドでもオンプレミスでも、Instant Clientをインストールしてクラウド・データベースへ接続できます。お使いのオペレーティング・システムでの通常のインストール・プロセスに従ってください。クラウド固有のリファレンスは次のとおりです。
DigiCertは業界標準に準拠するため、2022年8月をもってすべてのパブリックTLS/SSL証明書におけるOrganizational Unit(OU)フィールドの使用を廃止しました。これにより、DigiCertが発行するパブリックTLS/SSL証明書には、OUフィールドが記載されなくなります。詳細は、MOSノート2911553.1 を参照してください。
サーバー側の証明書の変更中に、Oracle Autonomous Database on Shared Exadata Infrastructure (ADB-S)に接続するアプリケーションの中断を回避するには、サーバー証明書のホスト名ベースの照合を使用する必要があります。
Oracle Instant Clientの以下のバージョンは、ホスト名ベースの照合を自動的にサポートします:
バージョン: 18.19(またはそれ以降)、19.2(またはそれ以降)、21(ベース・リリースまたはそれ以降)、23.4(またはそれ以降)
1つのアプリケーション・プロセス内から複数のOracle Autonomous Databaseインスタンスに接続するには、Oracle Instant Client 19.17またはそれ以降を使用するか、Instant Client 23aiを使用します。
mTLS接続を使用する場合、各ウォレットのcwallet.ssoファイルを固有のディレクトリに置きます。すべてのウォレットのtnsnames.oraファイルのエントリーを、1つのtnsnames.oraファイルに連結します。1つのsqlnet.oraファイルのコピーを作成し、WALLET_LOCATION行を削除します。新しいtnsnames.oraファイルの各接続記述子を変更し、関連するデータベースのcwallet.ssoファイルを含むディレクトリに設定されたWALLET_LOCATION句を追加します。例として、Database Net Services Referenceを参照してください。新しい tnsnames.ora と sqlnet.ora ファイルを使用するようにアプリケーションを構成します。例えば、Instant Client インストールの「network/admin」サブディレクトリに両方のファイルを配置します。これで、アプリケーションは、tnsnames.oraファイルから適切なネットワーク・エイリアスを使用して、各データベースサービスに接続することができます。
Instant Clientパッケージ | 内容 | 参考資料 |
Basic | Oracle DatabaseでOCI、OCCI、JDBC OCIアプリケーションを実行するのに必要なすべてのファイル | OCI OCCI JDBC OCI |
Basic Light | Basicパッケージの簡易バージョン。英語のエラー・メッセージとUnicode、ASCII、西欧キャラクタ・セットのみをサポート | OCI OCCI JDBC OCI |
SDK | OCIおよびOCCIアプリケーションを開発するための追加のヘッダー・ファイルとmakefileサンプル | |
SQL*Plus | SQLとPL/SQLの文およびスクリプトを実行するためのSQL*Plusコマンドライン・ツールを備える追加のパッケージ | SQL*Plus |
ツール | Data Pump、SQL*Loader、Workload Replay Clientなどの追加のツール | Data PumpとSQL*Loader WRC |
ODBC | ODBCを備える追加ライブラリ | ODBC |
コンパイラ | Pro*CおよびPro*COBOLプリコンパイラを備える追加ツールとライブラリ | Pro*C Pro*COBOL |
JDBC OCIの補足 | 国際化に対応するための追加ライブラリ | JDBC OCI |