Press Release

オラクルとAMDが連携し、大規模AIおよびエージェント・ワークロード向けの画期的なパフォーマンス提供を支援

オラクル、AMD Instinct MI355X GPUを搭載したAIスーパーコンピュータを提供する最初のハイパースケーラーに

OCI、最大131,072個のMI355X GPUを搭載した新しいゼタスケールAIクラスタを導入し、お客様による大規模なAIの構築、トレーニング、推論を可能に

テキサス州オースティン、カリフォルニア州サンタクララ —2025年6月26日
Oracle and AMD logos

(本資料は米国時間2025年6月12日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルとAMDは本日、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」上でAMD Instinct™ MI355X GPUを利用可能にすることで、大規模なAIのトレーニングおよび推論ワークロードに対して、より多くの選択肢と、旧世代と比較して2倍以上優れたコスト・パフォーマンスを提供することを発表しました。オラクルは、最大131,072個のMI355X GPUを搭載した最新のAMD Instinctプロセッサにより高速化されたゼタスケールのAIクラスタを提供し、大規模なAIの構築、トレーニング、推論を可能にします。

Oracle Cloud Infrastructure担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるマヘシュ・シャガラジャン (Mahesh Thiagarajan)は次のように述べています。「クラウドで最も要求の厳しいAIワークロードを実行するお客様をサポートするために、当社は非常に幅広いAIインフラストラクチャ製品の提供に専念しています。AMD Instinct GPUは、OCIのパフォーマンス、高度なネットワーキング、柔軟性、セキュリティ、スケールと組み合わせることで、お客様がAIワークロードや新しいエージェント・アプリケーションの推論やトレーニングのニーズを満たすことができるよう支援します。」

より大規模で複雑なデータセットを必要とする新規AIアプリケーションをサポートするために、お客様は大規模AIトレーニングに特化したAIコンピュート・ソリューションが必要です。AMD Instinct MI355X GPUを搭載したゼタスケールの「OCI Supercluster」は、最大131,072個のMI355X GPUに対応する高スループット、超低レイテンシのRDMAクラスタ・ネットワーク・アーキテクチャを提供することで、このニーズに応えます。AMD Instinct MI355Xは、前世代と比較して処理能力が約3倍、高帯域幅メモリが50%の増加を実現します。

AMDのエグゼクティブ バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャー、データセンター ソリューション事業部のForrest Norrod氏は次のように述べています。「AMDとオラクルは、高いパフォーマンス、効率性、システム・デザインの柔軟性を実現するオープン・ソリューションをお客様に提供してきた歴史を共有しています。OCI上の最新世代のAMD Instinct GPUとPollara NICは、推論、ファインチューニング、トレーニングにおける新しいユースケースをサポートし、AIの導入が拡大する中、お客様により多くの選択肢を提供します。」

 

AMD Instinct MI355X がOCIで利用可能に

AMD Instinct MI355Xを搭載したシェイプは、優れた価値、クラウドの柔軟性、オープンソース互換性を備えた設計となっており、現在の最大規模言語モデルやAIワークロードを実行するお客様に最適です。OCI上にAMD Instinct MI355Xを導入することで、お客様は次のようなメリットを享受できます。

  • パフォーマンスの大幅な向上:最大2.8倍のスループットの向上により、お客様がAI導入のパフォーマンスを向上できるよう支援します。大規模なAIイノベーションを実現するために、お客様はより迅速な成果、低レイテンシ、より大規模なAIワークロードを実行する機能を期待できます。
  • より大規模で高速なメモリ:極めて大規模なモデルを完全にインメモリで実行できるため、高いメモリ帯域幅を必要とするモデルの推論およびトレーニングの速度が向上します。新しいシェイプは、288ギガバイトの高帯域幅メモリ3(HBM3)と最大8テラバイト/秒のメモリ帯域幅を提供します。
  • 新しいFP4のサポート:新しい4ビット浮動小数点コンピュート(FP4)標準のサポートにより、最新 の大規模言語モデルと生成AIモデルをコスト効果の高い形で導入できます。これにより、超高効率で高速な推論を実現します。
  • 高密度の液冷設計:要求の厳しいAIワークロードに対応するために、ラックあたり125キロワットでパフォーマンス密度を最大化することが可能です。ラックあたり64個のGPUをそれぞれ1,400ワットで使用することで、より高いスループットとより低いレイテンシによるトレーニング時間の短縮が期待できます。
  • 本番スケールのトレーニングおよび推論向けに構築:より迅速な初回トークンまでの時間(TTFT)と高いトークン/秒のスループットにより、新しいエージェント・アプリケーションの導入をサポートします。お客様は、トレーニングおよび推論ワークロードの両方でコストパフォーマンスの向上を期待できます。
  • 強力なヘッドノード:AMD Turin高周波CPUと最大3テラバイトのシステム・メモリにより、効率的なジョブ・オーケストレーションとデータ処理を実現することで、お客様のGPUパフォーマンスの最適化をサポートします。
  • オープンソース・スタック:柔軟なアーキテクチャの活用と、AMD ROCmによるベンダー・ロックインのない既存コードの容易な移行を可能にします。AMD ROCmは、AMD GPU上でのAIおよびHPCソリューション開発のための一般的なプログラミング・モデル、ツール、コンパイラ、ライブラリおよびランタイムを含むオープン・ソフトウェア・スタックです。
  • AMD Pollara™によるネットワーク・イノベーション:お客様に革新的なネットワーク・ファブリック設計を実現する高度なRoCE機能を提供します。オラクルは、バックエンド・ネットワークにAMD Pollara AI NICを導入する最初の企業となり、プログラム可能な輻輳制御や Ultra Ethernet Consortium(UEC)によるオープンな業界標準のサポートなどの高度なRoCE機能を提供し、高パフォーマンスで低レイテンシのネットワーキングを実現します。

 

参考リンク

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田

オラクルについて

オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。Oracle(NYSE: ORCL)について詳しくは、 oracle.comをご覧ください。

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