Oracle Mobile Application Framework 2.5.0 リリース・ノート

新機能

  1. MAFのこのリリースでは、Oracle JDeveloper 12c(12.2.1.3.0)にMAF拡張機能をインストールする必要があります。「Oracle JDeveloperのインストール」のOracle JDeveloper StudioのインストールおよびJDeveloperとのモバイル・アプリケーション・フレームワークのインストールを参照してください。
  2. より高速なパフォーマンスを実現するために、以前はWeb Viewレイヤーで行われていたEL式の評価を、MAFアプリケーションではJava VMレイヤーで評価するようになりました。MAFアプリケーションのこのリリースでは、この新しい動作(Java VMレイヤーでEL式を評価する)が採用されています。ご使用のMAFアプリケーションにカスタム・コンポーネントが含まれている場合は、MAFアプリケーションが使用するカスタム・コンポーネントを記述する/META-INF/amx-tag-libraries.xmlファイルを作成する必要があります。カスタムUIコンポーネントの作成を参照してください。新規または移行済みのMAFアプリケーションは、Web ViewレイヤーでEL式を評価するように構成することもできます。Java VMレイヤーでのEL式の評価を参照してください。
  3. 組込みCordovaプラットフォーム・エンジンは、次のバージョンにアップデートされました。
    1. iOS version 4.5.0
    2. Android version 6.2.3
    3. Universal Windows Platform (UWP) version 5.0.0
  4. iOSプラットフォームにデプロイするMAFアプリケーションの場合は、次の点に注意してください。
    1. MAFアプリケーションをビルドおよびデプロイするには、Xcode 9.xが必要です。MAF 2.5.0でのXcode 9.xの使用の説明に従って、ご使用のインストールをXcode 9.xにアップグレードしてください。
    2. iOSデプロイメント・プロファイルが公開する新しい入力フィールドを使用して、iOSプラットフォームにデプロイするMAFアプリケーションのバージョンとビルド番号を指定できるようになりました。iOSデプロイメント・プロファイルの作成方法を参照してください。
    3. iOSデプロイメント・プロファイル・ダイアログの「アプリケーション・イメージ」ページに、マーケティング・アイコン・イメージの入力フィールドが表示され、MAFのデフォルトのマーケティング・アイコン・イメージを独自のアイコンで上書きできるようになりました。アイコンのサイズは、PNG形式で1024 x 1024ピクセルです。iOSアプリケーションへのカスタム・イメージの追加 を参照してください。
  5. AndroidプラットフォームにデプロイするMAFアプリケーションの場合は、次の点に注意してください。
    1. MAFでは、Android 8.0を使用するデバイスへのMAFアプリケーションのデプロイメントをサポートしています。AndroidプラットフォームへのMAFアプリケーションのデプロイメントを参照してください。
    2. AndroidプラットフォームにMAFアプリケーションを構築およびデプロイするには、Android APIレベル26をインストールする必要があります。Androidプラットフォーム用の開発ツールの設定の説明に従って、MAF環境設定で指定したAndroid SDKの場所にAndroid APIレベル26をインストールするようにしてください。この変更の結果、MAFアプリケーションは外部アプリケーションとfile:// URLを共有できなくなります。displayFileメソッドを使用してファイルの表示を可能にする方法に記載されているように、DeviceFeaturesデータ・コントロールのdisplayFileメソッドを使用して外部ビューアに表示するファイルのディレクトリ場所に制限が適用されます。
    3. MAFには、AndroidプラットフォームにデプロイするMAFアプリケーションのストレージ・パーミッションを制御する新しいコア・プラグイン"Storage Access"(maf-cordova-plugin-storage-access)が含まれています。MAFでは、移行するアプリケーション(このリリース)や新しいアプリケーションでこのプラグインを使用できます。このプラグインを有効にすると、AndroidデバイスにデプロイするMAFアプリケーションは、ユーザーによってストレージのパーミッションが付与されている場合、ローカル・ストレージにアクセスできます。MAFアプリケーションでのプラグインの使用方法の概要を参照してください。
    4. MAFでは、AndroidにデプロイするMAFアプリケーションでデフォルトでMultidexがサポートされています。Multidexサポートを無効にする場合は、AndroidプラットフォームへのMAFアプリケーションのデプロイの説明に従って、Androidデプロイメント/プロファイルを設定します。
    5. MAFのAndroidデプロイメント・プロファイルに「Allow Backup」チェック・ボックスが追加されました。これを選択すると(デフォルト値)、MAFアプリケーションでAndroidのバックアップおよびリストア・インフラストラクチャが使用できるようになります。AndroidプラットフォームへのMAFアプリケーションのデプロイを参照してください。
    6. inputDateコンポーネントが変更されました。上矢印をタップすると値が増加し、下矢印をタップすると値が減少します。古い動作をそのまま維持するには、値をtrueに設定できる新しい属性(legacyMode)があります。詳細については、Input Dateコンポーネントを使用する方法を参照してください。
  6. Universal Windows PlatformにデプロイするMAFアプリケーションの場合は、次の点に注意してください。
    1. MAFでは標準のJDeveloper構成を使用してMAFアプリケーションをUniversal Windows Platformにデプロイします。つまり、OJDeployを使用したコマンド・ラインによるMAFアプリケーションのデプロイに記載されているように、コマンド・ラインからアプリケーションをデプロイできます。アプリケーションをデプロイするときに指定できるログ・レベルの数も増えました。Windowsデプロイメント・プロファイルで使用するログ・レベル(Quiet、Minimalなど)を設定します。デプロイメント・プロファイルの使用を参照してください。

非推奨機能

以下の機能はすでに廃止予定とされており、将来のリリースで製品から削除される予定です。

説明
1. Visual Studio 2015のサポート

Visual Studio 2015のサポートは将来のリリースで本製品から削除されるため、MAFアプリケーション開発者はVisual Studio 2017にアップグレードする必要があります。

2. org.ksoap2クラスを使用するAPI

org.ksoap2パッケージは将来のリリースで本製品から削除されます。開発者は、コードによってAPI(oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.addAttribute()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeDetailInformation()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeValue()、oracle.adfmf.util.XmlAnyDefinition.getAttributeNames()、oracle.adfmf.dc.ws.rest.RestGenericType.getPropertyInfo())が起動されないこと、およびクラスoracle.adfmf.util.AttributeInfoが参照されないことを確認してください。

削除された機能

以下の機能は製品から削除されているため、使用できません。

説明
1. Apple iTunesの変更により、MAFは今回のリリースで、Deploy to iTunes for Synchronization to deviceデプロイメント・アクション・オプションを削除しました。ドラッグ・アンド・ドロップを使用して開発用コンピュータに接続されているiOSデバイスにMAFアプリケーションをどのようにデプロイするかを説明するために、iOSアプリケーションのデプロイが改訂されました。
2. 32ビットのiOSデバイスのサポート

次の32ビットiOSデバイスはサポートされなくなりました。iPhone 4S、iPhone 5、iPhone 5C、iPad 2、iPad第3世代、iPad第4世代、iPod Touch第5世代

3. amx:validationGroup属性のvalidateCondition

amx:validationGroupのvalidateCondition属性の「always」オプションが製品から削除されました。

既知の問題

Sl. No バグ番号 説明 プラットフォーム 回避策
1. 27085901

When enabled in a MAF application, the following core plugins depend on version 1.1.0 of the cordova-plugin-compat plugin.

  • - cordova-plugin-camera
  • - cordova-plugin-contacts
  • - cordova-plugin-geolocation

To meet the above requirement, MAF ships with version 1.1.0 of the cordova-plugin-compat plugin. Installation of third-party plugins in your MAF application that depend on a version of cordova-plugin-compat greater than 1.1.0 will fail if one of the previously-listed core plugins is enabled in the MAF application.


MAFアプリケーションで有効にすると、次のコア・プラグインはcordova-plugin-compatプラグインのバージョン1.1.0に依存します。

  • - cordova-plugin-camera
  • - cordova-plugin-contacts
  • - cordova-plugin-geolocation

上記の要件を満たすために、MAFにはversion 1.1.0のcordova-plugin-compatプラグインが同梱されています。前述のコア・プラグインの1つがMAFアプリケーションで有効になっていると、codeova-plugin-compatの1.1.0より大きいバージョンに依存するMAFアプリケーションにサードパーティのプラグインをインストールすると失敗します。

すべて 回避策はありません。
2. 26638874

When using certificate extensions, there is a limitation in the path of the URL.
It can only contain up to 5 periods and it cannot have “.cert” in the path.

  • The following will work:
  • https://www.company.com/my.files1/my.files2/my.files3/cert.cert
  • However, the following will not work:
  • https://www.company.com/my.files1/my.files2/my.files3/my.files4/cert.cert
  • https://www.company.com/my.cert/mypdf.pdf

証明書拡張子を使用する場合は、URLのパスに制限があります。
最大5つのピリオドしか含めることができません。また、パスに ".cert"を含めることはできません。

>
  • 次のパスは動作します:
  • https://www.company.com/my.files1/my.files2/my.files3/cert.cert
  • ただし、以下のパスは動作しません:
  • https://www.company.com/my.files1/my.files2/my.files3/my.files4/cert.cert
  • https://www.company.com/my.cert/mypdf.pdf
Android 回避策はありません。