Oracle Red Bull Racingが、Oracle CloudでF1のパフォーマンスを強化

ワールド・チャンピオン獲得のF1チームは、オラクルとのパートナーシップを深め、Oracle Cloud Infrastructureを利用して、リアルタイムのレース・シミュレーションなどの重要なインサイトを活用します。

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我々のパフォーマンスのすべての要素は、データ分析に支えられています。オラクルをタイトル・パートナーに迎えたのは、オラクルの専門知識と競争優位性を実現する能力を信じているからです。

Christian HornerOracle Red Bull Racing、チーム・プリンシパル兼CEO

Oracle Red Bull Racingは、世界で最も先進的で革新的なF1チームであり、これからもそうあり続けるでしょう。

Ariel Kelmanオラクル、エグゼクティブ・バイスプレジデント兼チーフ・マーケティング・オフィサー

新たなシーズン、新たな挑戦

Oracle Red Bull Racingは、2022年に向けて大きな課題に直面していました。それは、史上最もスリリングなF1シーズンにおいて、どのようにして勝利を収めるかというものです。ドライバーのマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)とセルジオ・ペレス(Sergio Pérez)は、22回のレースで23回も表彰台に上りました。また、フェルスタッペンは、ライバルであるルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)との、シーズンを通しての対決を制し、F1ドライバーズ・チャンピオンに輝きました。

この勝利をさらに確固たるものとするために、オラクルとRed Bull Racingは、2022年のシーズンに向けてパートナーシップを強化し、分析に基づいたレース戦略のためにOracle Cloud Infrastructure(OCI)を使用することに決めました。Oracle Red Bull Racingのチーム・プリンシパル兼CEOであるクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)氏は次のように述べています。「Oracle Cloudは、レース当日の意思決定を可能にし、マックス・フェルスタッペンが2021年のドライバーズ・チャンピオンを獲得するのに貢献してくれました。」今回のパートナーシップでは、戦略に加えて、Red Bull Racingの運営全般にOracle Cloudテクノロジーを使用し、エンジン開発の最適化、AIや機械学習を活用した新鋭ドライバーのトレーニング強化、ファンとの新たなエンゲージメントなどを支援しています。

チャンピオンシップのシーズン中、チーム・エンジニアはOCIを使って何十億ものコンピューター・シミュレーションを行いレース戦略を立てたり、レース中にタイヤ交換用ピットストップのタイミングなどをリアルタイムに判断したりしました。2022年、OCIは、Oracle Red Bull Racingがコスト効率よく、より多くのシミュレーションをより迅速に実行できるようにし、チームがモデル化・分析に使用できるデータの種類を増やす予定です。

2022年のシーズンでは、すべてのF1チームに新しいマシンデザインとレギュレーションの変更がもたらされます。この変更は、より多くのパッシング(追い越し)を可能にし、よりエキサイティングなレースを実現するためのものです。各チームは、新たなマシンの性能を迅速に把握し、戦略に反映させる必要があります。OCIのコンピュータ・シミュレーションは、レース当日やそれ以前の準備段階においてもサポートを提供します。「Oracle Red Bull RacingおよびRed Bull Technologyの技術・分析ツール部門チーフ・エンジニアであるギョーム・カテラニ(Guillaume Cattelani)氏はこう語ります。「もちろん最終的には人間が判断することになりますが、その判断にはより正確なデータが必要となります。だからこそ、リアルタイムでのモデリングと実行を習得することが強みになるのです」。

 

レーシング・パートナーの拡大

オラクルとRed Bull Racingのパートナーシップにより、レース戦略担当者やエンジニアは、より多様で大量のデータをより速く評価できるようになります。チームのシミュレーション・アプリケーションをコンテナ化し、OCIのArmベースの仮想サーバ上で実行することで、昨シーズンにチームはシミュレーションの速度を10倍に高めたことで、レース戦略担当者が正しい判断を下すための時間を確保することができました。また、従来のオンプレミス型のシステムと比較して、レース戦略のシミュレーション回数を1,000倍に増加しました。また、OCIはシミュレーションにかかるコストを大幅に削減し、F1の厳しい予算制限レギュレーションの中で、サーキット上でのパフォーマンスを向上させました。ホーナー氏は、次のように語ります。「チャンスを素早く発見して対応することは、サーキット内外での我々の成功とって不可欠です。オラクルは我々のその取り組みに不可欠な存在です。」

今回のパートナーシップでは、ファンとのより密接な関係を築くためにも、テクノロジーを活用します。オラクルとRed Bull Racingは昨シーズン、ロイヤルティ・プラットフォームであるThe Red Bull Racing Paddockを立ち上げ、会員登録数を9倍に増加させました。Oracle CrowdTwist Loyalty and EngagementとOCIを搭載したThe Paddockは、ファンとチームとの直接的なコミュニケーションを提供します。昨シーズンのファンは、何千もの質問をチームに送信したり、35,000のデジタル・リワードと交換したりするなど、このプラットフォームを活用しました。2022年の追加機能には、ファンがユーザー生成コンテンツを作成したり、受け取る情報を自分の興味に合わせてパーソナライズする機能などが含まれています。

 

Red Bullのさらなる革新

レッドブルは、世界で最も成功を収めているドライバー育成プログラムを運営しており、2022年のシーズン開始時にグリッドに並ぶ20人のドライバーのうち7人は、レッドブル・ジュニア・プログラムの卒業生となります。オラクルはRed Bull Advanced Technologies社と提携し、レース映像などのデータにAIや機械学習を適用するプロジェクトを進めています。これにより、ジュニアドライバーは、ラップタイム短縮のためにデータを役立て、ドライビング・スタイルを微調整することを学ぶことができます。

また、オラクルはRed Bull Powertrains社と協力して、2026年にデビューを飾る予定の次世代F1エンジンの開発にも取り組んでいます。Red Bull Powertrains社は、OCIを使用して新しいエンジンの燃焼室のモデリングを最適化し、コストを削減しながら性能を向上させます。

最後に、Oracle Red Bull Racing eSportsの誕生は、世界で最も急速に成長しているスポーツ産業の一つであるeスポーツにおけるパートナーシップを進化させます。eSports部門では、現実世界のチームと同様に、OCIの分析機能を活用して、ドライバーが車のセットアップを最適化しレース戦略を改善できるよう支援するほか、あらゆる天候下の仮想サーキットで、ラップタイムを向上させるためのトレーニングを提供します。

オラクルがRed Bull Racingとのパートナーシップ拡大に意欲的だったのは、これらの、業界を変えていくであろう創造的なテクノロジーの活用があったからです。オラクルのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼チーフ・マーケティング・オフィサーであるアリエル・ケルマン(Ariel Kelman)次のように述べています。「Red Bull Racingは、他のどのF1チームよりもテクノロジーを活用して優位に立つことに注力しており、成果をあげています。今回のパートナーシップは、OCIがレース当日の戦略的な武器となり、スポーツ界で最もエキサイティングな観戦体験を生み出し、F1の未来を形づくるという、当社の信念を反映したものです。」

公開:2022年2月9日