Oracle Maximum Availability Architecture
Oracle Maximum Availability Architecture（Oracle MAA）では、Oracle Databaseのためのアーキテクチャ、構成、ライフサイクルのベスト・プラクティスが提供されます。これらのベスト・プラクティスに従うことで、オンプレミスまたはクラウドに存在するデータベースやハイブリット構成のデータベースで、高い可用性のサービス・レベルが可能になります。
Oracle MAAデータシート（PDF）
高可用性、データ保護、ディザスタ・リカバリにおけるアプリケーション・リカバリ・ポイント目標（RPO）およびリカバリ時間目標（RTO）を示す各Oracle MAA層を詳しく見ていきます。
ウェブキャスト・シリーズ：最新のデータベース・アーキテクチャのための高可用性とスケーラビリティ
オラクルの専門家と一緒にライブ・ウェビナーとオンデマンド・ウェビナーに参加して、最新のデータベース・アーキテクチャのための高可用性とスケーラビリティについて最新情報を取得してください。ディザスタ・リカバリ、アプリケーション構築、および停止時間ゼロの移行のベスト・プラクティスを習得できます。
Oracle Maximum Availability Architectureの特徴
Oracle Real Application Clusters
Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）を使用すると、1つのOracle Databaseを複数のサーバーで実行できるため、共有ストレージにアクセスしながら、可用性を最大化し、水平方向のスケーラビリティを実現できます。Oracle RACインスタンスに接続しているユーザー・セッションは、エンドユーザーのアプリケーションを変更せずに、システム停止中にフェイルオーバーされ、変更が安全に再実行されるため、エンドユーザーが停止の影響を認識することはありません。
Oracle Active Data Guard
Oracle Active Data Guardでは、Oracle Data Guardの機能が拡張されており、高度なデータ保護、ディザスタ・リカバリ、スケーラビリティの利点が提供されます。Oracle Active Data Guardを使用すると、同期化された1つまたは複数のスタンバイ・データベースを作成、保守、管理しながら、災害やデータ破損に対処できます。
Oracle Application Continuity
アプリケーション・コンティニュイティ（AC）は、Oracle RAC、Oracle RAC One Node、およびOracle Active Data Guardのオプションで利用できる機能であり、システム停止後に、影響を受けたデータベース・セッションで実行されていた作業をリカバリすることで、システム停止についてエンドユーザーやアプリケーションに気づかれないようにします。
Oracle Sharding
Oracle Shardingは、異なるコンピュータ、オンプレミス、またはクラウドにある多くのデータベースにデータセット（シャード）のセグメントを分散させます。Oracle Shardingにより、グローバルに分散され、リニアなスケーラビリティを提供するマルチモデル・データベースが可能になります。Oracle Shardingを使用すると、データ主権の要件を満たすことができるほか、短い待機時間と高可用性が求められるアプリケーションをサポートできます。
Oracle Recovery Manager（Oracle RMAN）
Oracle RMANは、Oracle Databaseでバックアップ・タスクとリカバリ・タスクを実行し、バックアップ戦略の管理を自動化するOracle Databaseクライアントです。Oracle RMANを使用すると、データベース・ファイルのバックアップ、リストア、およびリカバリが簡素化されます。
Oracle Databaseのフラッシュバック・テクノロジー
Oracle Databaseのフラッシュバック・テクノロジーは、間違いによる影響を選択的かつ効率的に取り消すことで人為的エラーを元通りにすることができる一連のデータ・リカバリ・ソリューションです。Oracle Databaseのフラッシュバック機能は、行レベル、トランザクション・レベル、表レベル、データベース全体など、あらゆるレベルでのリカバリをサポートします。
エディションベースの再定義
エディションベースの再定義（EBR）を使用すると、アプリケーションの利用を中断することなく、オンラインでアプリケーションをアップグレードできます。現在のアプリケーションとアップグレードされたアプリケーションの両方を同時に実行できるため、ユーザーは事業継続性を損なうことなく、アプリケーションの新規バージョンに段階的に移行できます。
Oracle GoldenGate
Oracle GoldenGateを他のOracle MAAテクノロジーと組み合わせると、データベースの保守やアップグレード、オペレーティング・システムへのパッチ適用、アプリケーションのアップグレード、プラットフォームの移行といった定期的な作業において、停止時間をなくすことができます。すべての操作はフェイルバック機能によって保護されるため、データを失うリスクはありません。Oracle GoldenGateは、マルチマスター構成とアクティブ/アクティブ構成のいずれにもデプロイできるため、データベースではスケーラビリティや分散化された同期を実現できます。
Oracle MAAのデータベース・クラウド移行ソリューション
-
Data Guardを使用したOracle Cloudへの移行
シンプルなData Guardソリューションを使用してOracle Cloudに容易に移行します。
-
停止時間ゼロの移行
Oracle Zero Downtime Migration（Oracle ZDM）を使用してOracle Cloudに移行します（非CDBデータベースの移行やOracle Multitenantアーキテクチャの変換に対するオプションも含まれます）。
-
Oracle GoldenGateを使用したOracle Autonomous Databaseへの移行
GoldenGateは、論理データ・レプリケーションおよびデータ統合ソリューションであり、Oracle Autonomous Data WarehouseとOracle Autonomous Transaction Processingへの論理レプリケーションが可能です。