Oracle Exadata Database Machineは、あらゆる種類とサイズのデータベース・ワークロードを高速かつ高可用性で実行できるようにOracle Databaseと共同設計された、エンタープライズ・データ・センターへの導入向けの統合フルスタック・プラットフォームです。カスタマー・エクスペリエンスとビジネス・インサイトを向上させる、より高速なトランザクション処理、分析およびデータベース内の機械学習(ML)機能により、組織はデータからより多くの価値を得ることが可能になります。Exadata Database Machineを用いることで、Oracle Databaseの統合でインフラストラクチャ数を減らし、DBAワークロードと総所有コスト(TCO)を削減することで、組織はデータセンターの複雑さを解消できます。
Exadata Database Machine X10Mは、第4世代のAMD EPYCプロセッサをデータベース・サーバーとインテリジェント・ストレージ・サーバーに統合する独自のスケールアウト・アーキテクチャに基づいており、旧世代のプラットフォームよりも多くの処理コアとコアあたりのハイパフォーマンスを提供します。インテリジェント・ストレージ・サーバーは、データベース・サーバーからSQL処理をオフロードすることで、より高い分析SQLスループットを実現し、Exadata RDMA MemoryはOLTP SQLの読み取りレイテンシを17マイクロ秒未満に短縮します。
OLTP アプリケーションは、Exadataのスケールアウト・アーキテクチャにより高速に実行されます。Exadata Database Machine X10Mは、3倍のデータベース・サーバー・コアと2倍のストレージ・サーバー・コアにより、前世代のプラットフォームと比較してより多くのトランザクションを並列処理できます。より多くの処理リソース、1サーバーあたり約1TB/秒のメモリ帯域幅、17マイクロ秒未満のレイテンシにより、多くの組織のトランザクション処理ニーズに対応します。
企業は、低レベルのアルゴリズムをインテリジェント・ストレージ・サーバーにオフロードすることで、分析およびデータベース内のMLワークロードを高速に実行できます。2台のデータベース・サーバーと3台のストレージ・サーバーを使用する最初の構成では、135 GB/秒の分析スキャン・スループットと、Oracle Hybrid Columnar Compression(HCC)により1.9 PBのデータウェアハウスが実現します。
従来システムの3倍のプロセッサ・コアと最大1.5倍のデータベース・サーバー・メモリを搭載することで、前世代のシステムよりもさらに多くのデータベースを1台のExadata Database Machine X10Mに統合することができ、管理効率の向上とコスト削減を実現します。クォータ・ラック構成は、2台のデータベース・サーバーと3台のストレージ・サーバーから始まり、個々のサーバーを追加することで最大14台のフルラックまで拡張することができ、事実上あらゆる組織の統合データベースのニーズを満たすことができます。
Exadata X9Mストレージサーバーにおけるアプリケーション透過的なPMEMの使用により、Oracle Databaseのお客様の重要なトランザクション・ワークロードは、19マイクロ秒の読み取りレイテンシ、超高速のログ書き込み、ラックあたり最大2,760万の読み取りSQL IOPSという処理能力で高速に実行されます。
高スループットのRDMA over Converged Ethernet(RoCE)内部ネットワークが、システムの待ち時間を短縮するため、お客様はオールフラッシュ・ストレージからの最大1 TB/秒のスループットにより、データを迅速に処理できます。
Exadata X9Mは、データベースサーバーからラックあたり最大19台のインテリジェントなストレージサーバーにSQLクエリ、インメモリ分析、機械学習アルゴリズムをオフロードして、お客様のさまざまなワークロードを加速させます。
IO Resource Managerは、自動的にリソース割り当ての最適化とIOの優先順位付けを実行し、統合環境におけるお客様のあらゆるタイプのデータベース・ワークロードに一貫して迅速に結果を提供します。
ラックあたり最大920 TBのNVMeフラッシュキャッシュにより、すべてのディスクIOを最大95%削減し、ディスクストレージの容量とコストでフラッシュストレージのパフォーマンスを実現します。
Exadata Database Machine X10Mのスケーラブルな設計により、現在のニーズに合わせて初期導入のサイズを決定できます。新たな要件が生まれたり、要件が高まったりした場合は、データベースとストレージ・サーバーを必要なだけ追加してニーズに対応することができます。
お客様は、Exadata Database Machine X10Mでわずか16コアのライセンス済CPUコアを利用したり、要求の厳しいワークロードのニーズに対応するために数千コアまで消費量を拡張することができます。より少ないシステムでデータベースを統合して管理することで、より多くのリソースを単一のユニットとして管理できるようになり、データベース・インフラストラクチャや管理の複雑さを軽減します。
Exadata Database Machine X10Mの大容量ストレージ・サーバーは、前世代のシステムよりもディスク・ストレージ容量が22%増加し、1ラックで最大1.2PBの使用可能なトリプルミラー化されたストレージと、1TB/秒以上の分析スループットをサポートします。マルチラック・スケーラビリティにより、大規模組織のデータベース・ストレージと分析のニーズを満たすことができます。
オールフラッシュのExadata X10M Extreme Flashストレージ・サーバーは、最大630TBの使用可能なトリプルミラー化されたストレージ容量を提供します。さらに、新しいExtreme Flashストレージ・サーバーは、Exadata Smart Flash Cacheの容量を27.2 TBに拡大し、Exadata Smart Software機能をさらに高速化します。
Exadata Database Machine X10 M は、高いコンピュート密度とストレージ密度を提供するため、Oracle Database のワークロードを小規模な構成に統合して、データセンターの使用スペースとコストを削減することができます。
Exadataは、ハードウェアとソフトウェアを完全に冗長化し、最高レベルの可用性を実現するように設計されています。Exadataは、実証済みのベストプラクティスであるOracle Maximum Availability Architecture(MAA)を導入することで、オンプレミスでOracle Databaseを実行するための卓越したアップタイムを提供します。
Oracle Automatic Storage Managementは、2つまたは3つのストレージサーバーで永続的なデータストレージをミラーリングして、お客様のデータベースのパフォーマンスと可用性を最大化します。
Oracle RACは、Oracle Databaseのインスタンスを複数のサーバーに透過的にスケーリングして、パフォーマンスを向上させ、データベース・サーバーの障害から保護します。
AIベースの障害検出により、お客様のデータベース・インフラストラクチャの潜在的な問題を特定し、運用に影響が及ぶ前に問題を軽減することができます。
毎月リリースされるExadataハードウェア、ソフトウェアおよびファームウェアの事前テスト済みの更新により、すべてのExadataシステムのセキュリティ問題に迅速に対処できます。
Exadataは、お客様のデータベースとインフラストラクチャを統合することで外部からのアクセスが可能なコンポーネント数を減らし、ハッカーから攻撃される可能性がある範囲を縮小します。
Oracle Advanced Securityは、お客様のデータベースを保存中、移動中、バックアップ中に完全に暗号化し、不正アクセスによって情報が漏えいしないように保護します。
ロールベースの管理により、ITチームメンバーのExadataデータベーススタックへのアクセスを制限し、タスクの実行に必要な最小限の情報にしかアクセスできないようにします。
Oracle DatabaseのインスタンスをOracle Zero Data Loss Recovery Applianceで継続的に保護して、1秒未満の迅速な回復を実現し、停止またはサイバー攻撃を起こさせません。
Oracle Databaseのインデックス管理に機械学習を活用することで、ワークロードの変化に迅速に対応できるようになります。その結果、お客様の重要なワークロードが高速に実行されるようになり、DBAチームは手動チューニングの必要性を低減できます。
データベースのタイプ、I/O操作、およびエンドユーザーに基づいて、個々のOracle DatabaseのインスタンスにI/Oリソースが自動的に割り当てられます。これにより、統合環境で実行されるお客様の多様なデータベースが高速かつ予測可能なパフォーマンスを発揮できるようになります。
Exadataは、お客様のデータベース・パフォーマンスに影響を与えるCPU、メモリ、およびネットワークの問題を自動的に検出します。次に、MLアルゴリズムを使用して問題の根本原因を特定し、ITチームがより効率的に運用できるようにします。
ストレージ障害の自動検出とリバランスにより、お客様のデータベースのピーク・パフォーマンスを迅速に回復できます。
データベース運用をストレージサーバーにオフロードすることで、お客様の重要なデータベースのクエリをより多くのCPUコアで処理できるようになります。また、データベースサーバーが解放されることで、より多くのOLTPユーザーと複雑なクエリを処理できるようになります。
Exadataデータベースサーバーの各ライセンスコアは単位時間あたりの処理量が多く、ストレージサーバーのCPUにデータベース・ライセンスが必要ありません。このため、お客様は統合ワークロードに必要なOracle Databaseのライセンス数を減らすことができます。
統合されたOracle Database機能によるExadataの高速化により、専門的なデータベースを導入する際の顧客要件が不要になります。Exadataの高パフォーマンス、高可用性、および一貫したセキュリティを備えたOracle Database内で、複数のデータベースモデルが実行されます。
Exadata全体のパフォーマンスと拡張性の向上、および管理の自動化により、Oracle Databaseのインスタンスを大幅に統合して、リソースのオーバープロビジョニング、システム数、およびTCOを削減できます。
ExadataのCoDライセンスは、1/8ラックシステムで16個のOracle Databaseライセンスから、クォーターラック・システムで28個のライセンスから開始できるため、初期コストを削減できます。お客様は有効なライセンス数を増やしていくことで、コストをワークロードの需要に厳密に合わせることができます。
同じOracle Exadata機能を、オンプレミス、Oracle Cloud Infrastructure、およびCloud@Customerソリューションで利用できます。お客様は、最小限の労力で、重要なワークロードを費用対効果の高いクラウド環境にリフトアンドシフトできます。
Oracle Multitenantを使用すると、他のシステムの16倍にあたる、コンテナデータベースあたり最大4,096個のプラガブル・データベースをExadataで統合できるため、データベース管理を簡素化し、コストを削減することができます。
ExadataのOracle Database In-Memoryは、単一のデータベース・インスタンス内に最適化された行と列のデータベース形式を同時に作成します。デュアルデータベース形式により、本番環境のOLTPデータベースでリアルタイム分析をすばやく実行できます。
ExadataでOracle Machine Learningを使用すると、既存のデータベース・アプリケーションに機械学習機能を簡単に追加し、データに基づく、より適切なインサイトを得ることができます。お客様は、専用システムのためにデータをエクスポートおよび変換する必要がなくなるため、MLモデルを迅速に構築およびテストできます。
独自のOracle Database圧縮アルゴリズムにより、データウェアハウスの一般的なストレージ要件とロード時間が90%以上(PDF)削減されます。
Oracle Active Data Guardを使用するお客様は、システム障害が起きてもビジネス継続性を維持できるホットスタンバイ・データベースを構築できます。Far Syncを追加すると、この機能をリモート・データセンターに拡張できるため、プライマリ・データセンターの完全な停止や災害時にも運用を継続できます。
最大280万の読み取りIOPSを提供するエントリレベルのExadataシステムで、高いOracle Databaseのパフォーマンスを実現できます。このシステムには、64個のCPUコア、38 TBのフラッシュキャッシュ、および最大96 TBのHDD使用可能ストレージ容量(3方向のストレージ・ミラーリングを含む)が含まれます。
お客様は、オラクルの柔軟な構成オプションにより、ミッドレンジからハイエンドまでのExadata X9Mソリューションを導入して、企業固有の要件を満たすことができます。128個のCPUコア、4.5 TBのPMEM、44 TBのオールフラッシュまたは192 TBの使用可能HDDストレージ容量(3方向のストレージ・ミラーリングを含む)から開始できます。必要に応じて、データベースサーバー、ストレージサーバー、またはラックを追加できます。
大規模な共有メモリデータベースが必要なお客様は、それぞれ最大6 TBのメモリを搭載できる2台または3台の192コアのデータベースサーバーとラックあたり最大14台のストレージサーバーを搭載できる構成で対応できます。
PMEMやフラッシュ・アクセラレーションのない大容量ストレージサーバーにより、ITチームは、使用頻度の低いデータを格納するための低コストのスケールアウト型ストレージを構築できます。Ovumレポート(PDF)によると、XTストレージのコストはHadoopクラスタと同等であるうえ、個々の分析環境を保護したり、異なる環境間でデータをコピーしたりする必要がありません。
大企業では、X9M構成を採用し、最大12台のシステムおよびストレージ拡張ラックを使用してパフォーマンスと容量をリニアに拡張することで、企業全体のデータベース統合ニーズを満たすことができます。
既存のExadata X8MシステムにX9Mデータベースサーバーとインテリジェントなストレージサーバーを追加してアップグレードすることで、お客様はパフォーマンスと容量のニーズの拡大に経済的に対応できます。InfiniBandベースのX8システムは、X8データベース・ストレージ・サーバーを追加してアップグレードできます。
あらゆる業界の何千ものグローバルなお客様が、ビジネスクリティカルなOracle DatabaseインスタンスをOracle Exadataで実行し、重要なアプリケーションを加速させ、新しいインサイトを得て、TCOを削減しています。
他のプラットフォームからOracle Databasesを移行し、Oracle Exadataに統合することで、需要への迅速な対応、パフォーマンスの向上、50%のコスト削減を実現しています。
銀行業務の中核となるトランザクションおよび分析ワークロードをExadataに統合することで、投資収益率を向上させています。
計画外のダウンタイムを排除し、ピークシーズンにおける企業アプリケーションのパフォーマンスを向上させます。
オンライン販売、在庫管理、および財務管理のアプリケーションを最大10倍のデータベース・パフォーマンスで加速させます。
Exadata Platforms and Cloud Services、プロダクト・マネジメント担当バイス・プレジデント、Ashish Ray
次世代のExadata X10Mは、あらゆるデータベース・ワークロードに対して比類なきパフォーマンスと可用性を提供します。このプラットフォームは、前世代と同じ価格から利用可能でありながら、前世代よりも容量が大幅に増加し、価値も飛躍的に向上しています。
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