Press Release

オラクルとGoogle Cloud、業界初のパートナー・プログラムと Oracle Database@Google Cloudへの強力な新機能を発表

オラクルとGoogle Cloudのパートナーを介したOracle Database@Google Cloudの提供開始を予定

Oracle Base Database Serviceの限定プレビュー版が近日公開予定

Oracle Exadata X11MとOracle U.S. Government Cloud向けのOracle Interconnect for Google Cloudのサポートを提供開始

米国テキサス州オースティンおよびカリフォルニア州サニーベール - —2025年4月17日
Oracle Google Cloud

(本資料は米国2025年 4月 9日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)

オラクルとGoogle Cloudは本日、業界初となるパートナー・プログラムの計画、「Oracle Database@Google Cloud」上で「Oracle Base Database Service」の提供予定、並びに機能拡張と追加リージョンについて発表しました。この新しいパートナー・プログラムは、オラクルとGoogle Cloudのパートナーが「Oracle Database@Google Cloud」をお客様に提供できるようにすることを目的としています。また、「Oracle Database@Google Cloud」は新たに「Oracle Exadata X11M」に対応し、「Oracle U.S. Government Cloud」のお客様は「Oracle Interconnect for Google Cloud」を利用できます。さらに、「Oracle Database@Google Cloud」に対するお客様のニーズの高まりに応えるため、今後12カ月以内に11の新しいリージョンの追加が計画されています。

Banco ActinverのCIOであるJorge Fernandez氏は次のように述べています。「Banco Actinverでは、常にお客様へ革新的な財務ソリューションを提供することに努めています。『Oracle Database』のセキュリティとパフォーマンスに、Google Cloudのデータ分析およびAIツールを組み合わせることで、市場動向に対するより深いインサイトが得られ、サービスの強化とパーソナライズされた体験の提供を実現できます。 」

Oracle Cloud Infrastructureのシニア・バイスプレジデントであるカラン・バッタ(Karan Batta)は、次のように述べています。「私たちは、世界中の組織からの高まる需要に応えるべく、Google Cloudとのパートナーシップをさらに強化しています。『Oracle Database@Google Cloud』に関する新たな再販プログラムは、オラクルにとって初めてであるだけでなく、マルチクラウド市場全体でも初めての試みです。また、『Oracle Database@Google Cloud』上で提供予定の『Oracle Base Database Service』は、このパートナーシップの新たなマイルストーンとなるでしょう。このサービスは、自動化されたデータベース・ライフサイクル管理、ローコード・アプリケーション開発、そしてコンピュートとストレージの独立したスケーラビリティを、従量課金モデルで提供します。」

Google Cloudのデータベース ジェネラル マネージャー兼バイス プレジデントであるAndi Gutmans氏は、次のように述べています。「オラクルとGoogle Cloudは、『Oracle Database@Google Cloud』での連携において、お客様のニーズを常に最優先させてきました。今回提供される『Oracle Base Database Service』により、お客様は、ビジネス上、重要なワークロードにおいても技術的な信頼性を確保しながら、コスト効率良くクラウド移行を加速させることが可能になります。また、このサービスをGoogle Cloud Marketplaceを通じて提供することで、パートナーとの連携を強化するとともに、お客様にさらなる柔軟性を提供するというGoogle Cloudのコミットメントを体現したいと考えています。」

 

新しい「Oracle Database@Google Cloud」パートナー・プログラム

Google Cloudとオラクルのパートナーは今回初めて、Google Cloud Marketplaceのプライベート・オファーを通じて「Oracle Database@Google Cloud」を購入し、自社のお客様へ再販できるようになります。さらに、テクノロジー・パートナーも間もなく、自社のソリューションおよびサービスに「Oracle Database@Google Cloud」を組み込むことが可能になります。この新しいパートナー・プログラムは、Google Cloudの「Partner Advantageプログラム」およびオラクルの「Oracle PartnerNetwork(OPN)」の両方に参加しているパートナーを対象に、今後12カ月以内に提供開始される予定です。販売はGoogle Cloud Marketplaceを通じて行われ、Google Cloudクレジットのみが使用可能となります。

オラクルとGoogle Cloudの共通のお客様の多くは、すでに信頼できるパートナーを通じてクラウドサービスを購入しています。今回発表された再販プログラムは、お客様が自社のニーズに最も適した価値あるユースケースを特定し、実行できるよう支援することを目的としており、「Oracle Database@Google Cloud」のような革新的なマルチクラウド・ソリューションを活用できるよう設計されています。

World Wide Technology(WWT)のクラウド・グローバル・ソリューション&アーキテクチャ担当シニア・ディレクターであるJack French氏は次のように述べています。「当社はテクノロジー・リーダーとして、お客様に最良のソリューションを提供することを使命としています。オラクルのマルチクラウドにおけるイノベーションは、お客様に対してより柔軟で多様なクラウドの選択肢をもたらします。WWTのような信頼できるプロバイダーを通じて『Oracle Database@Google Cloud』が利用可能になることを、大変嬉しく思います。『Oracle Database@Google Cloud』は、お客様やパートナーがAIに関する目標を実現するうえで、重要な手段となるでしょう。」

 

Oracle Database@Google Cloudの新しい機能とリージョン

オラクルとGoogle Cloudは、お客様からの高まる需要に応えるため、「Oracle Database@Google Cloud」におけるサービスおよびプラットフォームの機能強化、並びに新しいリージョンの追加を予定しています。

  • 「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」が「Oracle Exadata X11M」をサポート: 「Oracle Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure」は、新たに「Oracle Exadata X11M」をサポートし、AI、分析、オンライン・トランザクション処理(OLTP)全体で、前世代と比較して大幅なパフォーマンス向上を実現します。また、お客様はオンプレミス、ハイブリッド・クラウド、パブリック・クラウド、マルチクラウドといったあらゆる環境で、「Exadata X11M」のアーキテクチャ上で「Oracle Database」を実行する選択肢と柔軟性を得ることができます。さらに、複数の部門やチームにまたがる請求・リソース使用の分離を実現するために、Exadataインフラストラクチャを、関連する仮想マシンクラスタとは異なるGoogle Cloudプロジェクトにデプロイできるようになりました。
  • 「Oracle Interconnect for Google Cloud」が「Oracle U.S. Government Cloud」で利用可能に: 米国政府機関のお客様は、Oracle U.S. Government Cloud East(アッシュバーン)とGoogle CloudのU.S. Government Virginia(アッシュバーン)リージョン間において、拡張可能な高帯域接続をわずか数分で構築できるようになりました。これにより、Google Cloud上に展開された政府機関アプリケーションを、「Oracle Autonomous Database」および「Oracle Exadata Database Service」が稼働する「Oracle U.S. Government Cloud」と統合し、それぞれのハイパースケーラーが提供する独自のサービスを活用することが可能になります。
  • 「Oracle Base Database Service」が限定プレビューで間もなく提供開始予定: お客様のワークロードに対する選択肢をさらに広げるため、「Oracle Database@Google Cloud」において「Oracle Base Database Service」が将来的に提供される予定です。「Base Database Service」は、Oracle Database 19cおよび23aiの「Enterprise Edition」と「Standard Edition 2」のバージョンを仮想マシン上で実行します。「Oracle Base Database Service」は、管理負荷を軽減する自動化されたデータベース・ライフサイクル管理機能、アプリケーションの導入を迅速化するための組み込みのローコード・アプリケーション開発機能、そして、ワークロードの変化に応じて柔軟に対応できる、コンピュートおよびストレージリソースの個別スケーリング機能を備えています。料金は従量課金制で、変化するワークロードの需要に対応します。
  • 「Oracle Database@Google Cloud」、メルボルン、シドニー、トリノでの提供を予定: オラクルとGoogle Cloudは、今後提供予定のリージョンとして、オーストラリア南東2(メルボルン)、オーストラリア南東1(シドニー)、ヨーロッパ西12(トリノ)を新たに追加しました。この取り組みは、より多くのお客様に多様な導入オプションを提供することを目的としています。なお、今後12カ月以内に提供開始が予定されているリージョンには、アジア北東1(東京)、アジア北東2(大阪)、アジア南1(ムンバイ)、 アジア南 2(デリー)、オーストラリア南東 1(シドニー)、オーストラリア南東 2(メルボルン)、ヨーロッパ西 12(トリノ)、北米北東 1(モントリオール)、北米北東 2(トロント)、南米東 1(サンパウロ)、米国中部 1(アイオワ)があります。また、お客様の高まる需要に対応するため、今後12カ月以内にロンドン、フランクフルト、アッシュバーンなどのリージョンにおいて、データセンターの容量を倍増する計画も進められています。これらの新たなリージョンおよび容量の拡大は、現在利用可能な米国東部(アッシュバーン)、米国西部(ソルトレイクシティ)、英国南部(ロンドン)、ドイツ中部(フランクフルト)のGoogle Cloudリージョンに追加される形で提供されます。 

 

参考リンク

オラクルの分散クラウドについて 

オラクルの分散クラウドは、優れた制御性と柔軟性を備えたクラウドのメリットを提供します。オラクルの分散クラウドには以下の製品があります。

  • パブリック・クラウド:  厳格なEU主権管理を必要とする多くの組織を含む、あらゆる規模の組織がハイパースケール・リージョンを活用しています。リージョンのリストはこちらをご参照ください
  • 専用クラウド: 「OCI Dedicated Region」は、お客様が自社のデータセンターで、オラクルのすべてのクラウドサービスを実行可能にし、「Oracle Alloy」は、パートナー企業がOCIのクラウドサービスを再販し、そのエクスペリエンスをカスタマイズすることを可能にします。オラクルはまた、米国、英国、オーストラリアの各国で「Government Clouds」を、米国の国家安全保障を目的として「Isolated Cloud Regions」を運用しています。これらの製品により、お客様がソブリン・クラウドとして展開可能なクラウドとAIをフルスタックで提供します。
  • ハイブリッド・クラウド: OCIは、「Oracle Exadata Cloud@Customer」、「Compute Cloud@Customer」を介してオンプレミス環境でクラウドサービスを提供し、60カ国以上でインフラストラクチャを管理しています。さらに、堅牢でポータブルな高性能デバイスの複数構成から成る「OCI Roving Edge Infrastructure」は、エッジ環境でのリモートAI推論を支援します。
  • マルチクラウド: AWS、Google Cloud、Microsoft Azureというすべてのハイパースケール・クラウドプロバイダーにOCIを物理的に実装することで、「Oracle Database@AWS」、「Oracle Database@Azure」、「Oracle Database@Google Cloud」という低レイテンシかつネイティブに統合された「Oracle Database」サービス及び「Oracle HeatWave on AWS/Microsoft Azure」を提供しています。   「Oracle Interconnect for Microsoft Azure」と「Oracle Interconnect for Google Cloud」により、お客様は複数のクラウドの主要な機能を組み合わせて利用することができます。

【本件に関するお問い合わせ先】

日本オラクル株式会社

広報室 谷地田

オラクルについて

オラクルは、統合されたアプリケーション・スイートを提供している他、Oracle Cloudにおいてセキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャを提供しています。Oracle(NYSE: ORCL)について詳しくは、www.oracle.comをご覧ください

Google Cloudについて

Google Cloudは、AI、インフラストラクチャ、開発者、データ、セキュリティ、コラボレーション・ツールを提供することで、企業の現在と未来に向けて変革をもたらします。独自かつ地球規模のインフラストラクチャ、カスタムメイドのチップ、生成AIモデル、開発プラットフォーム、AI 搭載アプリケーションを備えた、強力で完全に統合および最適化されたAIスタックを提供し、組織の変革を支援します。200以上の国と地域のお客様が、信頼できるテクノロジー・パートナーとしてGoogle Cloudを利用しています。

商標

Oracle、Java、MySQL及びNetSuiteは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。NetSuiteは、クラウド・コンピューティングの新時代を切り開いた最初のクラウド・カンパニーです。

将来の製品に関する免責条項

上記の事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。上記の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント(確約)するものではないため、購買決定を行う際の判断材料にしないで下さい。オラクル製品に関して記載されている機能の開発、リリース、時期および価格については、弊社の裁量により変更される可能性があります。