Oracle Berkeley DB XML & XQuery
XMLは、ドキュメント管理、および分散したアプリケーションやシステム間でのデータ交換における標準となっています。したがって、SOAアーキテクチャ・スタック内では、XMLストレージと管理が重要なコンポーネントとなります。患者のカルテ、構成ファイル、銀行振り込み、RSS/Atomフィードコンテンツ、科学データ、Webページ、ワークフロー・メッセージ、その他多数のソリューションが、XMLを使用してデータをエンコードしています。RSSのようなデータ中心のものでも、コンテンツ管理システムのようなドキュメント中心のものでも、XMLが半構造化データ・エンコーディングの事実上の標準であることは明白です。XMLはユビキタスであり、データ中心のテクノロジースタック内のコアコンポーネントです。今後長い期間が経過しても、それは変わらないでしょう。
XMLを使用するさまざまなアプリケーションが、データ管理要件の多様さに苦慮しています。その一例として、XMLメッセージング製品は、短い待機時間と高いスループット、クエリ処理での最低限のオーバーヘッドを要件としています。Webサービスのエンドポイントは多くの場合、SOAPメッセージ、またはRESTサービスに送信される構造化データの形式で、XMLを処理しています。創薬インフラストラクチャの一部として、テラバイト規模の治験データのアーカイブを検索可能な形式で構築しながら、複雑なクエリを使用して繰り返しマイニングすることを計画する場合もあります。
情報は、アクセス可能で、信頼でき、管理できなければ役に立ちません。単純なファイルシステムにXMLコンテンツをファイルとして格納しても、その価値は十分に発揮されません。Oracle Berkeley DBの設計は柔軟性が高いため、複雑なXMLデータ管理シナリオにも対応できます。性能が高く、同時実行が可能で、信頼性の高いBerkeley DBストレージエンジンが、XQillaライブラリのXML解析機能およびXQuery処理機能と組み合わされました。これらの2つのレイヤーをつなげると、統計に基づくコストベースのクエリ・オプティマイザとなり、使用可能な索引に照らし合わせて各XQueryを検証し、利用可能な最速のクエリープランを特定できます。Berkeley DBは、高速クエリなどの操作のために、高度に最適化された形式でXMLコンテンツを格納します。
機能の概要
- 最新のXQueryおよびXPathの標準
- コストベースのクエリ・オプティマイザ
- XMLのドキュメント全体としての保存
- XMLのノードとしての保存
- 多言語での外部機能
- XMLをJSONとして簡単に表示
- 一意索引、パス索引、ノード索引、キー索引による、等価性、プレゼンス、部分文字列での検索
- 変数バインディングを含む再コンパイルされたクエリの使用
- oXygen XML Editorとの互換性とサポート