Oracle ACFS(ASM Cluster File System)は、POSIXおよびX/OPENに準拠した業界標準のクラスタ・ファイルシステムで、Oracle Exadata Database MachineやOracle Database ApplianceなどのOracleエンジニアドシステムを含む複数のオペレーティング・システムとサーバー・プラットフォームをサポートしています。
Oracle ACFSはこれまで常に、Oracle Automatic Storage Managementとの統合を通じて機能を拡張し、汎用ファイルに加えてデータベースファイルもサポートしてきました。そのため、一時期はOracle Cloud File Systemと呼ばれたこともあります。Oracle ACFSは、最短のIOパスによって最適なパフォーマンスを実現するために、Oracle ASMディスクグループ・ストレージに直接アクセスできるように設計されています。Oracle ACFSの基盤となるエクステントベースのアーキテクチャは、高速なファイルアクセス、高いスループット、短い応答時間を提供します。
Oracle ACFSは、Oracle Clusterwareの機能を利用して、クラスタ・メンバーシップの状態遷移とリソースベースの高可用性に直接関与します。Oracle ACFS、Oracle ADVM、Oracle ASM、Oracle Clusterwareのすべてが1つになって、Oracle Grid Infrastructure(Oracle GI)が形成されます。Oracle GIは、クラスタ環境内のデータベース、ボリューム、ファイルシステムを管理する緊密に統合された基盤であり、ストレージとクラスタの管理を簡素化して複雑さとコストを大幅に軽減します。