データベースのパフォーマンス管理機能

パフォーマンス診断を使用して問題を検出

Automatic Workload Repository(AWR)

次のものを含む履歴パフォーマンス・データのリポジトリ。

  • システム、セッション、個々のSQL文、セグメントおよびサービスに関する累積統計
  • 高負荷のSQL文
  • データベース・レベルおよびセッション・レベルのデータベース時間
  • 表、索引およびその他のデータベース・オブジェクトなどのセグメントのオブジェクト統計
  • パフォーマンス・チューニングの基盤となる統計
  • データは1時間ごとに取得され、デフォルトで8日間保持

ADDMスポットライト

パフォーマンスに関する推奨事項と長期間にわたる影響分析を提供します。

  • エキスパートの戦術的アドバイスを戦略的なパフォーマンス最適化インサイトに集約
  • データベース時間に基づいて全体的な影響順に並べられた調査結果と、全体的なメリットに基づく推奨事項
  • 実装ドメイン(データベース・パラメータ、SQL、スキーマ・オブジェクト)別にグループ化された推奨事項
  • データベース・パラメータは柔軟なオプトイン・フィルタリングを提供: 高影響および非デフォルト

上位アクティビティ・ライト

リアルタイムのパフォーマンス診断のために、単一の画面で問題を簡単に可視化します。

  • コンパクトなUIレイアウトを使用し、NOCのような画面サポート
  • 負荷が大きい場合でも、過去1時間のアクティビティを効率的に表示
  • パフォーマンス・ハブの簡易バージョン: 関連情報のサブセットのみを表示

パフォーマンス・ハブ

指定した期間で入手可能なすべてのパフォーマンス・データを表示できます。

  • 平均アクティブ・セッション待機のサマリーを、カテゴリ別、ロード・プロファイル/秒、アクティブ・セッション・アクティビティ別に表示

パフォーマンス・チューニングを使用した問題の修正

SQLチューニング・アドバイザ

分析フェーズで特定されたさまざまな問題に関するアドバイスを提供します。

  • 同じCBOを使用しますが、包括的な分析を行うための時間予算が増加
  • リアルタイムおよび履歴のパフォーマンス・データを使用して代替実行計画を識別
  • SQLパフォーマンスが大幅に(2倍以上)向上する場合は、パラレル・プロファイルまたは索引を推奨

リアルタイムSQLモニタリング

アプリケーションSQLパフォーマンスの詳細な分析。

  • 適切に記述および設計されていないSQL文を識別
  • データ層でのアプリケーション・コールの最適化を識別およびガイド
  • 実行計画の各ステップで緻密なSQL統計を取得
  • インタラクティブな可視化を提供
  • 現在および過去のSQL文を分析

自動SQLチューニング

負荷の高いSQL文のエンドツーエンドのチューニングを自動化します。

  • 高負荷のSQLをさまざまな基準で自動的に取得
  • メンテナンス・ウィンドウで取得したSQLに対してSQLチューニング・アドバイザを実行
  • 応答時間を短縮するための包括的な推奨事項を提供: 統計の更新/収集、SQLプロファイル、代替SQL、索引の作成、SQLの再構築など
  • レポートの表示またはSQLプロファイルの自動実装

Real Application Testingを使用した検証

SPAクイック・チェック

SPAクイック・チェックは、DBAの日常的なタスクがデータベースのパフォーマンスに与える影響を事前に特定します。SPAクイック・チェックを使用して、次の変更によるデータベース・ワークロードへの影響を検証できます。

  • 初期化パラメータの値の変更
  • 保留中のオプティマイザ統計の収集
  • 主要なSQLプロファイルの実装

SQLパフォーマンス・アナライザ

SQLパフォーマンス・アナライザは、アップグレードおよび移行されたデータベースにおいて、事前のSQL応答時間(単位)テストを行います。変更前後のSQL文のパフォーマンスを比較し、実行計画やSQL文のパフォーマンスの変更を識別するレポートを生成します。パフォーマンスが低下したSQLを特定してチューニングするために設計されており、次のようなさまざまなデータベースの変更に起因するSQLパフォーマンスの低下から本番システムを保護するのに役立ちます。

  • アップグレード、移行、パッチ・セット
  • Init.ora構成の変更
  • スキーマの変更: アクセス構造(索引、MV、パーティション)
  • アプリケーションのマイナー・アップグレード
  • 定期的なメンテナンス・タスク: 統計の更新など

ワークロード分析

ワークロード分析は、パフォーマンスの低下や改善の理由を特定、定量化および排除するのに役立ちます。同じか類似していると想定される、2つの異なる時点におけるデータベースの上位のクエリの分析を実行します。パフォーマンスが低下した文は、SQLチューニング・アドバイザまたはSQL計画ベースラインを使用してチューニングできます。ワークロード分析を使用すると、次のことができます。

  • アプリケーション・レベルでのパフォーマンス・データの分析を支援
  • 本番データベースで異なる時点の2つのSQLチューニング・セットを比較
  • 上位のSQL文をほぼリアルタイムで分析し、実行統計の履歴を使用して、変化したパフォーマンスとその理由を特定

Database Replay

Database Replayを使用すると、本番ワークロード全体をテスト・システムでリプレイして、システムの変更の全体的な影響を評価できます。Database Replayを使用すると、次のことができます。

  • 本番システムでワークロードを取得
  • 元のワークロードと同じタイミング、同時実行性およびトランザクション特性を持つワークロードをテスト・システムでリプレイ
  • 本番システムに影響を与えずにシステムの変更の影響をテスト

Database Migration Planner

Database Migration Plannerは、データベース統合を管理するための包括的なエンドツーエンドのソリューションを提供します。新しい宛先または既存の宛先と統合する管理対象ソースを照合できます。Database Migration Plannerでは、次の組合せがサポートされています。

  • データベース間(D2D)統合タイプ(マルチテナントへの統合)を使用して、ソース・データベース(単一インスタンスまたはRAC)をそれより少ない宛先データベースに統合。宛先には、既存のデータベース(非CDBとCDBの両方)または新しいサーバー上の新しいデータベース(Oracle Exadata Database Machine、Oracle Compute Cloudシェイプまたは汎用サーバー)を指定できます。
  • データベース間(D2S)統合タイプを使用して、ソース・データベース(単一インスタンスまたはRAC)を、データベース数が同じままでより少ないサーバーに統合。宛先には、既存のサーバーまたは新しいサーバー(Oracle Exadata Database Machine、Oracle Compute Cloudシェイプまたは汎用サーバー)を指定できます。
  • ソース・データベースを、より多くのリソースがある別のサーバーに移行。後で統合を実行できます。

移行ワークベンチ

移行ワークベンチは、オンプレミス・データベースをさまざまなOracle Databaseの宛先に移行するのに役立つソリューションです(非マルチテナントからマルチテナント、オンプレミスからAutonomous Databaseなど)。レガシーから新しい世代のExadata Database Machineにデータベースを移行する機能を提供します。移行前および移行後の自動分析機能が組み込まれています。SQLパフォーマンス・アナライザでは、各移行アクティビティで、移行先データベースでの高パフォーマンスのSQL文に関する詳細なインサイトを含む包括的なパフォーマンス分析が行われます。

  • あらゆるタイプの移行に対応する1つのツール
  • 移行中のアプリケーションのダウンタイムはほぼゼロ
  • 正確性、予測可能性および反復性