Enterprise Monitoringの機能

エンタープライズクラスのモニタリング

すぐに利用可能な監視

ターゲット検出後、ターゲット停止やその他のクリティカルな状態に対するインシデントの自動生成を含む、ステータスおよびパフォーマンスの自動監視。

高度なしきい値管理

静的しきい値に加えて、アラートしきい値が、時間ベースの静的しきい値または適応しきい値を介してワークロードに対して自動調整できます。

  • 時間ベースの静的しきい値は、ワークロード条件の変化を考慮するために、1日または1週間(あるいはその両方)の異なる時間に対して定義するしきい値です。たとえば、週末に比べて平日にワークロードが高い場合は、平日のしきい値を大きくし、週末のしきい値を小さくします。
  • 適応しきい値は、ターゲットのワークロード状態に対して統計的に計算されたしきい値です。このしきい値は、ベースライン・ウィンドウ、ターゲットの一般的な動作の期間に基づいて計算できます。たとえば、警告のしきい値をベースライン・ウィンドウ中に観測された最大値の90%、クリティカルのしきい値をベースライン・ウィンドウ中に観測された最大値の110%に設定できます。

カスタム・メトリック

メトリック拡張では、環境に固有の条件を監視できます。

  • メトリック拡張のフル開発およびテスト・ライフサイクル: 開発、テスト、公開。
  • OSコマンド、SQL、SNMPおよびJMXメトリック収集方法をサポートします。
  • メトリック拡張は、個々のターゲットにデプロイするか、モニタリング・テンプレートを使用して多数のターゲットに一括でデプロイします。
  • Enterprise Managerサイト間でメトリック拡張をインポート/エクスポートできます。

アラートの自動解決

修正処理は、アラートがトリガーされたときに自動的に実行される、アラートの自動解決に使用できるスクリプトです。

  • データベースやリスナーの停止、表領域フルなど、一般的なアラートに対する、すぐに利用可能な修正処理。
  • カスタム修正処理のフル開発およびテスト・ライフサイクル: 作成、テスト、公開。
  • 修正処理は、モニタリング・テンプレートの一部としてターゲット・フリートにデプロイします。
  • 修正処理の成功または失敗に関する通知を受け取ります。

しきい値管理の自動化

モニタリング・テンプレートおよび管理グループを使用した、フリート全体のモニタリング設定の簡略化および自動化用のアプリケーション。

  • モニタリング・テンプレートを使用して、ターゲットの一般的なモニタリング設定を指定します。たとえば、本番ターゲット用に1つ、テスト・ターゲット用に1つ設定できます。
  • 管理グループを使用して、共通の監視設定(本番グループ用やテスト・グループ用など)でターゲットを整理し、モニタリング・テンプレートを管理グループに関連付けて監視設定を自動適用します。

メンテナンス期間

ブラックアウトは、計画メンテナンス期間中に望ましくないアラートを一時的に中断します。

  • ブラックアウトを使用すると、メンテナンス操作を実行するためにターゲットの監視およびアラートを一時停止できます。
  • 通知ブラックアウトを使用すると、アラートは続行しますが、メンテナンス期間中にアラート通知を一時停止します。

24時間365日のモニタリング

Enterprise Managerの計画外および計画的ダウンタイム中の継続的かつ中断のない監視。

  • Enterprise Manager 24aiのゼロ・ダウンタイム・モニタリングを使用して、Enterprise Managerの計画ダウンタイム中に、外部システムへのアラート、インシデント、通知およびチケットによりターゲットを継続的に監視します。
  • 常時モニタリングを使用して、Enterprise Manager 13.5の計画ダウンタイム中にクリティカル・アラートのEメール通知を送信します。

Oracle Databaseの監視

Oracle Databaseの検出

RACデータベース、プラガブル・データベース、リスナー、ASMなど、Oracle Databaseシステムのすべてのコンポーネントを検出します。

  • 自動検出を使用して、まだ監視されていないすべてのデータベースを自動的に検索します。
  • ガイドされた検出を使用して、指定したホストで実行されているデータベースを検索します。
  • 手動検出を使用して、モニタリング・プロパティを明示的に指定してデータベースを検出します。

包括的なデータベース監視

500を超えるメトリックを使用した、RACデータベース、データベース・インスタンス、プラガブル・データベース、リスナーおよびASMの幅広い監視。

  • ステータス、負荷、パフォーマンスなどに関する500を超えるメトリック。
  • フリート全体で負荷の高いデータベースのビューを表示します。
  • 個々のデータベースのホームページへの使いやすいドリルダウンにより、リソース消費、最も長時間実行されているSQLおよびクリティカル・インシデントに関するビューを表示します。
  • データベース停止、表領域フル、リスナー停止のアラートを自動解決するための修正処理。
  • データベースをバックアップし、OracleおよびASMデータベースのモニタリング・ユーザーと非モニタリング・ユーザーのパスワード変更を自動化するジョブ。

MySQLの監視

MySQLデータベースの検出

MySQLデータベースの自動検出

  • 自動検出を使用して、まだ監視されていないMySQLデータベースを自動的に検索します。
  • 手動検出を使用して、MySQLデータベース、InnoDBクラスタおよびInnoDB ClusterSetの詳細を手動で指定して検出します。

MySQLの包括的な監視

600を超えるメトリックを使用した、MySQLインスタンスおよびInnoDBクラスタ/ClusterSetの幅広い監視。

  • ステータス、データベース・アクティビティ、レプリケーション・アクティビティなどに関する600を超えるメトリック。
  • InnoDBクラスタのグループ・レプリケーションの詳細を単一のビューで表示します。
  • モニタリング・テンプレートを使用して、アラートのメトリックしきい値をカスタマイズし、フリート全体に適用します。
  • データベース停止のアラートを自動解決するための修正処理。
  • 過去24時間の可用性履歴を表示し、MySQLへの接続やInnoDBバッファ・プールの使用率などの主要なパフォーマンス・メトリックを監視し、クリティカル・インシデントを追跡するためのホームページ。
  • データベースをバックアップし、バイナリ・ログをパージするジョブ。

パフォーマンスが低いクエリの特定

Query Analyzerを使用すると、DBAは実行計画を実行して、パフォーマンスの低いクエリを特定してトリアージしやすくなります。

  • 最長の実行または上位レイテンシ、あるいは初回検出に基づいて、パフォーマンスが最も低い上位100件のクエリを表示するフィルタ。
  • 長期的なパフォーマンスを把握するためのクエリ履歴へのアクセス。
  • クエリのパフォーマンス・ボトルネックを特定するための実行計画。
  • 平均実行時間、実行数および影響を受ける行の異常なスパイクを表示するグラフ。

MySQLデータベースの保護

レプリケーション、InnoDB構成およびその他のベストプラクティスに準拠していることを確認するためのエキスパートの推奨事項。

  • パフォーマンス、レプリケーション、セキュリティ、スキーマおよび管理のベストプラクティスに対するコンプライアンスを評価するための、すぐに利用可能な標準。
  • コンプライアンス・ダッシュボードを使用して、MySQLデータベースのフリート全体のコンプライアンス違反を追跡します。
  • 各コンプライアンス違反とその修正プロセスのリストを表示する評価レポートを参照できます。

SQL ServerおよびIBM DB2の監視

データベースの検出

手動検出を使用して、監視プロパティを手動で指定し、SQL ServerおよびIBM DB2データベースを検出して即時監視を実行します。

SQL Serverの包括的な監視

450を超えるメトリックを使用した、SQL Serverの幅広い監視。

  • 高可用性ディザスタ・リカバリ(HADR)のレプリカなどのクエリのパフォーマンス、ステータスおよび状態を監視する450を超えるSQL Serverメトリック。
  • モニタリング・テンプレートを使用して、アラートのメトリックしきい値をカスタマイズし、フリート全体に適用します。
  • SQL Serverインスタンス上のすべてのデータベースがオンラインであることを確認するためのホームページ。CPUを過度に動作させている上位プロセスを表示し、即時対応が必要なクリティカル・インシデントを追跡します。
  • SQL Serverエージェントの起動/停止、SQL Serverデータベースのバックアップ、およびセッションの強制終了を行うジョブ。

IBM DB2の包括的な監視

460を超えるメトリックを使用した、IBM DB2の幅広い監視。

  • クエリのパフォーマンス、高可用性ディザスタ・リカバリ(HADR)クラスタ・ステータスなどを監視するための460を超えるIBM DB2メトリック。
  • モニタリング・テンプレートを使用して、アラートのメトリックしきい値をカスタマイズし、フリート全体に適用します。
  • 表領域使用率などのキー・パフォーマンス・インジケータの監視、アプリケーション全体のCPU使用率の表示、および即時対応が必要なクリティカル・インシデントの追跡を行うホームページ。
  • DB2の起動/停止、メンテナンス・モード中のDB2の静止/静止解除、およびDB2アプリケーションの強制終了を行うジョブ。

SQL Serverデータベースの保護

SQL Serverが構成のベストプラクティスに準拠していることを確認するためのエキスパートの推奨事項。

  • データベース・バックアップ頻度の構成コンプライアンスの評価、索引の断片化の修正など、すぐに利用可能な標準。
  • コンプライアンス・ダッシュボードを使用して、SQL Serverデータベースのフリート全体のコンプライアンス違反を追跡します。
  • 各コンプライアンス違反とその修正プロセスのリストを表示する評価レポートを参照できます。

インシデント管理および通知

インシデントの作成および通知

実行可能なイベントのインシデントを作成し、通知を送信します。

  • インシデント・ルールを使用して、実行可能なイベントのインシデントの作成、通知の送信およびチケットのオープンを行います。
  • Eメール、Slack、Webフック、SNMPトラップまたはOSコマンドで通知します。
  • ServiceNow、PagerDuty、Jira、Microsoft SCOMおよびIBM Tivoli Netcool/OMNIbusでイベントまたはインシデントを共有します。

イベント圧縮

イベント圧縮では、関連イベントを自動的に圧縮またはグループ化して、インシデントの量を減らします。

  • すぐに利用可能なイベント圧縮ポリシーを使用して、一般的なイベント圧縮シナリオを実行できます。
  • 独自の圧縮要件に対するカスタム・ポリシーを作成します。
  • イベント圧縮分析を使用して、独自のイベントに対するポリシーの効率をテストします。

インシデント・マネージャ

インシデント・マネージャは、インシデントの管理を一元化します。

  • インシデント・マネージャを使用してインシデント・ステータスを割り当てて追跡し、Dynamic Runbooksを使用してインシデントを解決します。
  • インシデント・ダッシュボードを使用してインシデント・バックログのサマリーを表示し、重大度、最も長時間実行されているインシデントおよび問題領域(未割当てのインシデントなど)別にインシデントを評価できます。

Dynamic Runbooks

Dynamic Runbooksには、インシデント、問題ジョブなどの問題をトリアージして解決するためのベストプラクティス手順が含まれています。

  • Enterprise Managerのインシデント、メトリックおよびその他の機能領域のコンテキストでDynamic Runbooksを使用します。
  • さまざまなステップ・タイプ(ノート、メトリック・チャート、リポジトリSQL、ターゲットSQLまたはOSコマンド)を使用してDynamic Runbooksを作成します。
  • Oracle提供のDynamic Runbooks使用して、Enterprise Managerインフラストラクチャの問題をトリアージおよび解決します。