需要の急増に対応する高性能・高可用性をOracle Exadataで実現し、処理性能を5倍以上に向上
東京—2025年4月22日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、株式会社三菱 UFJ フィナンシャル・グループ(代表執行役社長 亀澤 宏規、以下 MUFG)の連結子会社である株式会社三菱UFJ銀行(取締役頭取執行役員:半沢 淳一)が運営する個人向けインターネット・バンキング・サービス「三菱UFJダイレクト」のシステム基盤を「 Oracle Exadata Database Machine」などのオラクル製品で刷新したことを発表します。新システム基盤の稼働後は、安定した運用が続いており、処理速度は約5倍に向上しています。
三菱UFJ銀行は、1,000万人以上が利用する「三菱UFJダイレクト」を成長戦略の中核に位置づけ、デジタルを活用した顧客エンゲージメントの向上に向けた取り組みを着実に進めています。今回の刷新では、現在の約5倍の取引処理が可能なシステムへのモダナイズ化や、顧客の新たなニーズに迅速に応えるためのサービス開発を実現すべく、マイクロサービス・アーキテクチャへの移行や開発生産性を向上しています。三菱UFJインフォメーションテクノロジー株式会社が開発を担いました。
三菱UFJ銀行は、三菱UFJダイレクトのシステム基盤刷新にあたり、業界で豊富な実績を持つ「Oracle Exadata」を採用しました。このシステム更改の背景には、2023年に保守サポートが終了する他社製ハードウェアの更新が必要であること、将来的に現在の約5倍の取引処理を可能にするリソースの確保、さらにはアプリケーションとインフラの効率的な設計への移行といった理由がありました。
新しい基盤には、従来から使用している「 Oracle Real Application Clusters」に加え、データベースの自動同期機能を提供する「Oracle Data Guard」を新たに導入し、高い性能と可用性を実現しました。これにより、増加し続けるデータ処理量にも十分に対応できる強力なシステムが構築されています。
「Oracle Exadata」を採用した理由としては、コストメリット、柔軟性、高性能・高可用性の3点が挙げられます。従来のシステム構成と比較した結果、10年単位でのコスト試算で最も経済的であり、さらに必要に応じて物理的な追加機器なしでCPUリソースを増強できる柔軟性が評価されました。また、「Oracle Database」の高性能・高可用性を最大限に引き出す「Oracle Maximum Availability Architecture(MAA)」により、三菱UFJダイレクトの安定稼働と拡張性を確保しています。
三菱UFJ銀行では、「Oracle Base Database Service」、「Oracle Cloud VMware Solution」などの「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を検証環境にて利用し、OCI評価を進めています。今後、セキュリティ基準が高いシステムにおいて、ハイブリッド・クラウド・ソリューション「Oracle Exadata Cloud@Customer」の各種システムへの評価を検討しています。ミッションクリティカルな領域での検討をオラクルとともに進めていきます。
株式会社三菱UFJ銀行 システム企画部 部長 力武 雪絵氏は次のようにコメントしています。「三菱UFJ銀行は、デジタル基盤の強化を通じて、より快適で迅速な顧客体験を提供していきます。『Oracle Exadata』の導入により、増え続けるデータ処理ニーズに対応できる高性能なシステムを構築し、今後の利用者増に備える基盤を整えることができました。今後『Oracle Cloud Infrastructure』の利用によるシステム基盤の最適化を検討し、当行のデジタル戦略におけるさらなる成長を支えていきたいと考えています。」
オラクルのExadata、スケールアウト・テクノロジー担当シニア・バイスプレジデントであるコディー・ウママゲスワラン(Kothanda Umamageswaran)は次のようにコメントしています。「オラクルのハイブリッド・クラウド機能により、三菱 UFJ 銀行はコストを最適化しながら実装を成功させることができました。三菱 UFJ 銀行は 『Exadata Database Machine』を使用してオンプレミスのプラットフォームを大幅にアップグレードすることができました。OCI が提供する互換性により、アップグレードのテストに必要なリソースを必要に応じて利用でき、使用量ベースの価格で実現することができました。」
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL www.oracle.com/jp
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