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Platform as a Service (PaaS)とは

PaaSとは、デジタル時代の最新アプリケーションをオンプレミスまたはクラウドで構築し管理するための一連のサービスです。

PaaSとは

PaaSは、開発者、IT管理者、エンド・ユーザーがモバイル・アプリケーションやWebアプリケーションを構築、統合、移行、デプロイ、保護、管理できるインフラとミドルウェアのコンポーネントを提供します。

生産性向上のため、PaaSにはすぐに使えるプログラミング・コンポーネントが用意されています。これを使用すると、開発者は人工知能(AI)チャットボット、ブロックチェーン、Internet of Things (IoT)などの革新的テクノロジーも含め、アプリケーションに新機能を組み込むことができます。

PaaSサービスには、アナリストやエンド・ユーザー、専門IT管理者向けのソリューションも含まれています。たとえば、ビッグデータ・アナリティクスコンテンツ管理データベース管理システム管理セキュリティなどです。

PaaSでは、クラウド・コンピューティングの基本的なメリットがすべて得られます。透過的な価格設定やターンキー・プロビジョニングからオンデマンドのスケーラビリティ、障害回復まで、すべてを使いやすいダッシュボードから一貫した方法で管理できます。その結果、次のことが可能になります。

  • IT業務の標準化と簡素化
  • すぐに使えるソリューションによるビジネス・イノベーションの迅速化
  • 運用、セキュリティ、ガバナンスにおけるリスクの軽減
PaaSを利用したクラウドでイノベーションとビジネス変革を促進しましょう。

PaaSの略史

PaaSが出現するまで、個別にライセンス供与された製品の評価、購入、組立て、デプロイ、パッチ適用、アップグレード、メンテナンスは大抵IT部門が引き受けなければなりませんでした。そうした製品は複数のベンダーから調達され、各ベンダーがライセンス供与やインストール、構成、セキュリティ、統合に関して独自のアプローチを取っていることもよくありました。その結果、ビジネス、管理、統合のプロセスは一段と複雑化したのです。

市場が成熟するにつれて、多くのミドルウェア・コンポーネントがひしめき合うようになりました。そのため、プロバイダーはあらかじめ統合されたミドルウェア・スイートを開発することで、複雑さを解消しようと試みましたが、シングルベンダー・プラットフォーム上に標準化していない組織にとって、クロスベンダーの管理や統合が負担であることに変わりはありません。この複雑さには、開発者とDevOpsグループの両者が今後も責任をもって対処していく必要があります。

PaaSサービスの例

 

アプリケーション開発 ビジネス・ソリューション
開発ツールおよびサービス ビジネス・インテリジェンス
コンテナ 分析
APIカタログ セキュリティ
統合 管理
モビリティ データ管理
チャットボット ブロックチェーン
人工知能と機械学習 IoTアプリケーション
IoTコンポーネント コンテンツ管理

PaaS導入のおもなビジネス推進要因

クラウド・コンピューティングの出現によってアプリケーションの方程式が一変し、アプリケーション開発プラットフォームはこの複雑な状況を単純化するのに理想的な手段となりました。2000年代半ば、プロバイダーは標準化されたAPIを介して提供される一連の統合型ミドルウェア・クラウド・サービスの提供を開始しました。PaaSの誕生です。しかし、PaaS草創期の当時、プロバイダーは基本的にサーバー、ストレージ、ネットワーク・サービスしか提供せず、PaaSソリューションが適していたのは低リスク、低要件の開発環境のみでした。

アプリケーション開発が軌道に乗ると、ユースケースは軽量の本番ワークロードへと進化し、この移行とともにエンタープライズ要件が増大しました。それに伴い、今度は実績あるエンタープライズ・ミドルウェアの需要が増加したのです。その結果、最新のPaaSソリューションは堅牢なエンタープライズ・ミドルウェア機能を備えるようになりました。

エンタープライズにとって、ビジネス継続性を保証する予測可能な一貫したパフォーマンスは本番ワークロードにおけるもっとも重要な要件の1つです。この能力を支えるのが、サービス水準合意(SLA)への明確な取組みです。真に有効であるためには、PaaSとInformation-as-a-Service (IaaS)の両方の層が連携しなければなりません。システムの停止や再起動を発生させないスケーラビリティとフォルトトレランスがよい例です。

エンタープライズは、ガバナンスの行使に関しても高い基準を有しています。PaaSにおいては、脅威を防止するだけでは十分ではありません。脅威が阻止されたことを実証する必要もあります。クラウドの利用が拡大するにつれて、本番環境と開発環境のいずれにおいても構成が標準から外れて脆弱性が生じます。エンタープライズPaaSは、包括的で一貫したロギング・ツールと監査ツールを提供します。

開発者は皆、生産性と品質の向上を求められます。ところが、エンタープライズ組織が拡大し、イノベーションを進めるにつれて、開発プロセスは、継続的統合/継続的デリバリ(CI/CD)環境を社内で構築する必要があるために、行き詰まってしまいます。エンタープライズPaaSの開発は、あらかじめ構築されたオープンな統合開発環境でおこなう必要があります。

デジタル時代にはPaaSの需要は高まるばかりです。ミドルウェア層が複雑さを増す中で、企業はかつてないスピードでのアプリケーション・デリバリを必要としています。当然のことながら、PaaSの導入は、パブリックとプライベートいずれのPaaSソリューションについても加速し続けます。

IT関連のほとんどの意思決定は、効率性、有効性、リスク低減という3つの原則に則って正当化されます。PaaSソリューションがこれらの各原則をどのように実現するかを次に示します。

  • IT効率: プロビジョニングを迅速化し、自動化を促進し、デプロイメントを標準化し、定型業務を排除し、スケーラビリティを改善します。
  • ビジネス・イノベーション:IT部門がビジネス・チャンスにより迅速に対応できるようになり、売上と収益が向上します。たとえば、モバイル・アプリケーション、より革新的なユーザー・エクスペリエンスのサポート(チャットボット)、より信頼性の高いトランザクション(ブロックチェーン)、リリース・サイクルの短縮(コンテナ、API)、データ検出(アナリティクス)などです。
  • リスクの低減: 異種ITコンポーネント全体でセキュリティを強化し、簡素化するとともに、増大する脅威への対応を迅速化します。ビジネスの回復力を高め、ダウンタイムを削減しながら、データ損失を防止し、リカバリを迅速化します。
おもな目標
PaaSによる対応

IT効率

  • 専門的管理者(DBA、システム管理者、DevOps、SecOps)の業務の排除、簡素化
  • IT管理者の生産性の向上
  • 高速なスケーラビリティの実現
  • 開発者のスピードと品質の向上
  • ITコストの低減

 

  • セルフサービスでのプロビジョニングが可能
  • IaaSサービスとの統合
  • APIファーストの完全なコーディング環境を開発者に提供
  • ライフサイクル・アクティビティと運用上のアクティビティに合わせた最大限の自動化を実現
  • 管理/セキュリティ・プロセスに共通のダッシュボードとツールを使用
  • テクノロジー・サプライヤの数を削減

ビジネス・イノベーション

  • 収益性の向上
  • 顧客、従業員、パートナーに対するサービスの改善
  • アナリストとユーザーの生産性の向上
  • IT部門がプラットフォーム管理ではなく業績向上にさらに注力

 

  • 使いやすいコーディング環境をエンド・ユーザーに提供
  • 開発者も非技術系ユーザーも、アプリケーションのすばやい構築と拡張が可能
  • AI、自然言語処理(NLP)、IoT、ブロックチェーン、アナリティクスなどの最先端テクノロジーを簡単に利用

リスクの低減

  • セキュリティの脅威と混乱の低減
  • 高可用性の提供
  • ダウンタイムとデータ損失の最小化
  • 高速リカバリの保証

 

  • 自動パッチ管理の実現
  • ゼロトラスト・リソース・アクセス・モデルの採用
  • デフォルトでのデータ暗号化
  • アイデンティティ管理とセキュリティ管理の統合
  • 高速ネットワークに支えられたリージョン間の可用性の自動化を実現
  • 高いSLAの保証を組み込み

PaaSの未来

PaaSソリューションはその進化とともに、引き続きイノベーションを提供し、インストールや設定、構成から管理、メンテナンス、監査に至るまで、あらゆる業務の運用面、管理面の複雑さを解消するでしょう。これを実現するには以下のことが欠かせません。

  • マネージド・サービスのさらなる自動化と自律型運用
  • ファーストパーティ/サードパーティ統合の拡張と強化
  • AI、IoT、ブロックチェーン、チャットボット、その他の最先端テクノロジーのネイティブ・サポート

1つのPaaS—複数のクラウドとプロバイダー

PaaSソリューションを評価する際には、自分の組織が長期的にどう進化していくかを考慮することが重要です。今日のテクノロジーの変化のスピードを考えると、最大限の柔軟性を備えたソリューションが有利になります。言い換えれば、PaaSプロバイダーが真のエンタープライズ戦略を有しているかどうかを考慮することが重要なのです。

たとえば、重要な考慮事項の1つにマルチクラウド・サポートがあります。IDCによると、2017年にはエンタープライズIT組織の75パーセントがマルチクラウド・ソリューションを利用していました。マルチクラウドの利用率は、2018年には85パーセントに増加する見込みです。オンプレミス、パブリック・クラウド、プライベート・クラウドの環境間でワークロードを移動できる柔軟性があれば、リスクを軽減し、最適な価格設定を動的に利用し、ますます高度化する規制要件やガバナンス要件に対応することができます。

戦略の進化とともにPaaSが約束するメリットをフルに活用できるよう、ワークロードと開発に関しては、次の条件を満たす選択肢を検討してください。

  • マルチクラウドの移植性をサポート: マルチクラウドのPaaS戦略には、データベース、コンテナ、オープンソース、Javaの間でワークロードを簡単に移植できることが求められます。
  • ITポートフォリオ全体のコントロールを統一: 複数の運用プラットフォームがある状態が現実となっています。オペレーショナル・エクセレンスを確保するために、1つのツールセットを使用して、クラウドとオンプレミス全体のセキュリティと管理を積極的にコントロールしてください。
  • ベンダー・ロックインを強制しない: 業界標準をベースに構築されたPaaSソリューションなら、今後もITの俊敏性が維持されます。それに対し、ベンダー・ロックインを強制するPaaSソリューションは、テクノロジーが進化を遂げ、規制やビジネス状況が変化するにつれて、陳腐化と修正を余儀なくされます。

最新、完全、将来を保証: 正しいPaaSプラットフォームを選ぶ

PaaSには多くのユースケースや構成が存在します。開発者がコンポーネントからソリューションを組み立てる場合もあれば、ソリューションがすぐに使用できる状態で用意されている場合もあります。PaaSの一般的なユースケースとおもな機能を次に示します。

PaaSのユースケース
おもな機能
  • あらかじめ構成されたすぐに使えるアダプタを使用して、オンプレミス・アプリケーションとクラウド・アプリケーションのシームレスな統合を実現
  • ポイント・アンド・クリック方式のビジュアル開発により、拡張を簡素化
  • オンプレミスとクラウドの各種データベースに対して、リアルタイムかつフォルトトレラントなデータ統合およびレプリケーション・サービスを必須に
  • APIカタログを利用して一貫性と品質を確保
  • 統合サービスと支援アナリティクスを使用
  • データの出所とガバナンスを保証
  • 問題追跡、コードのバージョン管理、wiki、アジャイル開発ツール、継続的統合、デリバリの自動化など、開発者向け生産性向上ツールを使用
  • 移植性を損なうことなく、オープンソースの言語、プラットフォーム、フレームワークをサポート
  • バックエンドとフロントエンドの開発者向けにAPIファーストの開発コンポーネント、サービス、プロセスを用意
  • ブラウザベースのビジュアル開発環境を提供
  • オープン・メッセージング、データとサービスの統合、NLPチャットボット、管理などの機能を備えたモバイル・アプリケーション・プラットフォームを利用
  • オンプレミス・プラットフォームとクラウド・プラットフォームの間で言語とツールの相互運用性を確保
ブロックチェーンへの対応
  • 情報とトランザクションを安全に交換するためのブロックチェーン・サービスに対するAPIサポートを可能に
クラウドへのワークロード移行のサポート
  • ツールとワークロードのマルチプラットフォームの相互運用性を利用して、迅速なDevTestデプロイメント、障害回復、本番環境を実現
  • パッケージ化されたアプリケーション移行ツールを用意
  • サードパーティ・アプリケーションと自社製のアプリケーションをサポート
ビジネス・アナリティクスのサポート
  • 大量のデータ取込みと変換が可能なツールを使用
  • 構造化データと非構造化データのデータ管理を採用
  • エンド・ユーザー用、アナリスト用、データ探索用のビジュアル・ツールを用意
  • 大規模データ・セットの最適化を実行
  • 詳細かつ高度なアナリティクス・ツールを使用して、統計分析、予測分析、機械学習分析を実行
  • Webデバイスやモバイル・デバイス向けにオープン・エンタープライズ・レポートを提供
最新のセキュリティとコンプライアンスのサポート
  • 機械学習、ユーザー・セッション認識、最新の脅威インテリジェンス・コンテキストに基づいた迅速な検出と修正を可能にするセキュリティ・モニタリングとアナリティクスを採用
  • 最新のアイデンティティおよびアクセス管理機能を、Cloud Access Security Broker (CASB) などの他のクラウドベース・サービスで利用可能なアイデンティティ標準とともに組み込み
  • マルチクラウドとオンプレミスに対応した統合セキュリティ・ツールを使用