Oracle Database 23cは、新しいマイクロサービス、グラフ、ドキュメント、およびリレーショナル・アプリケーションの構築を目的とした開発者向けに、最も完全でシンプルなコンバージド・データベースを提供します。
オラクルは、Oracle Database 23cの新機能とサンプルを毎週共有しています。これにより、お客様はすぐに本番稼働ができます。このページを保存し、毎週チェックして新しい機能を確認しましょう。
SELECT式のみの問合せ(FROM句なし)を実行できるようになりました。この新機能により、SQLコードの移植性と使いやすさが向上します。
多言語エンジン(MLE)モジュール・コールを使用すると、開発者は、モジュールに格納されているJavaScript関数をSQLおよびPL/SQLから呼び出すことができます。PL/SQLで記述されたコール仕様によって、JavaScriptがPL/SQLコード・ユニットにリンクされます。この機能により、開発者は、PL/SQLファンクションがコールされる場所であればどこでもJavaScriptファンクションを使用できます。
Oracle Databaseでは、既存のオブジェクト権限、システム権限および管理権限に加えてスキーマ権限もサポートされるようになりました。この機能により、データベース・オブジェクトの認可を簡素化して、最小権限の原則をより適切に実装し、誰が何にアクセスできるかを推測する必要がないようにすることで、セキュリティを向上させます。
Oracle Databaseでは、ISO SQL標準に準拠したブール・データ型がサポートされるようになりました。これにより、True 値と False 値を表に格納し、SQL文ででブール式を使用できるようになります。ブール・データ型は、YesおよびNo値の格納を標準化し、Oracle Databaseへの移行を容易にします。
Oracle Database 23cには、新しいロールDB_DEVELOPER_ROLEが含まれています。このロールは、Oracle Databasesでのアプリケーションの設計、実装、デバッグおよびデプロイに必要なすべての権限をアプリケーション開発者に提供します。このロールを使用することで、管理者はアプリケーション開発に必要な権限を推測する必要がなくなります。
Oracle Database 23cは、Apache KafkaアプリケーションとOracle Databaseとのより高度な互換性を提供します。この新機能により、Kafka JavaアプリケーションからTransactional Event Queues(TxEventQ)への移行が簡単になります。Kafka Java APIは、Oracle Databaseサーバーに接続し、メッセージング・プラットフォームとしてTxEventQを使用できるようになりました。
開発者は、JDBC Thinドライバを使用して、Kafkaを使用する既存のJavaアプリケーションをOracle Databaseに簡単に移行できます。また、Oracle Database 23cのクライアント側ライブラリ機能により、Kafkaアプリケーションは、KafkaクラスタではなくOracle Databaseに接続し、TxEventQのメッセージング・プラットフォームを透過的に使用できます。
SQLマクロを作成して、一般的なSQL式および文を、他のSQL文で使用できるパラメータ化された再利用可能な構成に分解します。SQLマクロは、通常SELECTリストやWHERE句、GROUP BY句、HAVING句で使用されるスカラー式にすることができます。SQLマクロは、計算およびビジネス・ロジックをカプセル化するために使用することも、通常はFROM句で使用される表式にすることもできます。PL/SQL構成と比較して、SQLマクロはパフォーマンスを向上させることができます。SQLマクロは、開発者の生産性を高め、共同開発を簡素化し、コード品質を向上させます。
Oracle Database 23cで導入されたイノベーションであるJSON Relational Duality(JSONとリレーショナルの二面性)は、リレーショナル・モデルとドキュメント・データ・モデルを統合して、両方の長所を提供します。開発者は、リレーショナルとJSONパラダイムのどちらからでも、信頼できる唯一の情報源(SSOT)にアクセスしてアプリケーションを簡単に構築でき、両方のモデルの長所を生かすことができます。データは一つのみ保管され、どちらのアプローチでもアクセス、書き込み、変更が可能です。開発者はACID準拠のトランザクションと同時実行性制御を利用できるため、複雑なオブジェクト・リレーショナル・マッピングやデータ不整合の問題との間でトレードオフを行う必要がなくなります。