Analytics Platformの機能に関する詳細

可視化

データの可視化は、あらゆる分析システムの基本要素です。可視化なしでは、高密度な情報や大規模なデータセットを迅速に消費することは困難です。高度に視覚的でインタラクティブな分析ダッシュボードは、変数間の関係を調べ、パターン、傾向、外れ値、差異を特定するためのグラフィックを提供します。Oracle Analyticsには、クリック・アンド・ドラッグで操作できる使いやすいインターフェースが用意されており、ユーザーはデータセットのブレンド、データの探索、ステークホルダー向けの視覚的なストーリーの構築を、別のツールを使用する必要なく行うことができます。

セルフサービスによるデータの可視化

データを即座に可視化することで、分析プロセスを迅速に開始できます。自然言語処理(NLP)機能によって、テキストと音声による会話の検索と分析を行います。質問をすると、視覚的な回答を得ることができます。自動化されたチャートとグラフの推奨事項により、魅力的なビジュアル・ストーリーを構築します。ウォーターフォール・ブリッジレポート、パフォーマンス・タイルのスパークチャート、ヒートマップ・レイヤー、カスタム・イメージマップなど、すぐに使える45以上の可視化機能で、分析をすばやく開始できます。組み込みおよびカスタムのマップ・レイヤーを使用した地理空間分析により、あらゆる画像からカスタムでインタラクティブな可視化を実現します。関連する複数の指標を1つのビューに表示するコンポジット・ビジュアライゼーションにより、より完全なデータ・ストーリーを伝えることができます。画像をアップロードし、カスタム・エリアとデータにひもづいたコード不要のシェイプ定義でマップ・レイヤーを作成できます。

図1: Oracle Analyticsのセルフサービス・データ可視化の例

ガバナンス対象のレポートとダッシュボード

レポートとインタラクティブなダッシュボードを構築し、一元管理することで、ガバナンスと制御を実現します。ドリルダウンやフィルタリングなどの機能を備えた静的レポートや完全にインタラクティブでパラメータ化されたダッシュボードを作成します。ビジネス・ユーザーが、承認された指標、計算、KPIを活用した検証済みのデータソースから認定済みレポートにアクセスできるようにします。一度更新すれば、誰もが正しいバージョンのデータを使用できるようになります。レポートを自動的に更新し、ビジネス・ユーザーに通知するようスケジュールします。承認されると、ユーザーはレポートの印刷、共有、保存、またはベースデータのエクスポートができます。より広範なサービスとの統合により、ユーザーはレポートからの直接の情報に基づいて行動することができます。

図2: Oracle Analyticsのホームページ

図3: Oracle Analyticsの一元化されたダッシュボードの例

ピクセル対応の大量レポート

Oracle Analyticsには、あらゆるデータセットまたはセマンティック・モデルから大量のレポート機能を提供するOracle Analytics Publisher(Oracle Business Intelligence Publisherとも呼ばれる)が含まれます。運用レポート、電子送金ドキュメント、政府機関向けPDFフォーム、出荷ラベル、小切手、セールスおよびマーケティングのレターなど、高度に書式設定されたピクセル対応のドキュメントを作成、管理、配信します。

コンポジット・ビジュアライゼーション

コンポジット・ビジュアライゼーションは、単一の可視化オブジェクトで追加の指標やディメンションをより高密度に可視化することで、データに対してより包括的かつ直感的なビジュアル・インサイトを提供するように設計されています。これらのビジュアルは、折れ線グラフや棒グラフなど、1つのチャートに複数のビジュアルを組み合わせて作成されます。これにより、ユーザはデータのより適切な理解、相関関係の特定、およびトレンドの発見を、すべて1つのビジュアルで行うことができます。コンポジット・ビジュアライゼーションにより、ユーザーは異なるデータ・セット間の相関関係を特定できるほか、通常では見過ごされがちなトレンドやパターンを発見することもできます。これは、ビジネス上の意思決定や効率の向上を支援します。

図9: コンポジット・ビジュアライゼーションを使用して、より少ないスペースでより多くの情報を表示

パフォーマンス監視

開発者モードでは、アナリストや開発者は個々の可視化またはキャンバス全体のパフォーマンスをモニターできます。これにより、パフォーマンスが低下しているオブジェクトを検出し、問題を特定して修正することができます。開発者は、分析用に作成された論理SQLの検証、生成されるクエリの監視、実行ログの確認を行うことができます。

Figure 10: Oracle Data Visualizationのキャンバス開発者モード

開発者モードを使用して、HTML組み込みードを取得し、ライブ可視化オブジェクトを他のWebページに配置します。

条件付きフォーマット

レポート、可視化、表、ピボット・テーブルに条件付き書式ルールを設定します。ルールは、特定のグラフ、ページ上のすべてのグラフ、または実際の指標に適用できます。高度なルール・エンジンを使用して、複雑な書式設定ロジックを表現できます。

図11: 条件付き書式設定パラメーターの設定

カスタムな可視化

Oracle Analyticsには、45種類以上の異なる可視化タイプが組み込まれています。独自のビジュアルや特殊なビジュアルが必要となる場合には、デフォルトの可視化ライブラリをD3グラフィックで簡単に拡張できます。Oracle Analyticsの拡張ライブラリ、から選択するか、GitHubのようなD3グラフィックのお気に入りのソースから選択します。