オラクルのお客様事例

弊社のクラウド・アプリケーションやクラウド・インフラストラクチャについて、お客様がエンドユーザーにご好評いただいている様子をご紹介しています。

オラクルのお客様

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<h6 aria-describedby='dialog-special-description'>追加権限 - リファレンス・アーキテクチャの図</h6>お客様がダウンロードをリクエストされたリファレンス・アーキテクチャ図は、Oracle使用条件 (<a class='license-agreement' href='https://www.oracle.com/legal/terms.html' rel='license'>https://www.oracle.com/legal/terms.html</a>)に従うものとします。ただし、第3項の規定にかかわらず、お客様は、お客様のビジネスニーズを満たす同様のアーキテクチャの設計および実装を容易にする目的で、お客様の内部ビジネス目的にのみ、アーキテクチャ図を使用および編集することを許可されるものとします。

使用条件への同意

技術事例

オラクル、シニア開発マーケティング・マネージャー

<!DOCTYPE html> 執筆：オラクル、シニア開発マーケティング・マネージャー、Erin Dawson
<figure>&lt;Diagram asset="CONT1963E13A7C7F461792FD54F91128F2B3"/>MDCC のリファレンスアーキテクチャを示す画像です。 図 1: CNCFは、クラウドネイティブ・コンピューティングを支援するために2015年に設立された、Linux Foundation傘下の団体です。</figure>
&nbsp;
オープンソースのコミュニティに関わったことがある方なら、<a href="https://training.linuxfoundation.org/">Linux Foundation Education</a>の教育プログラムや<a href="https://www.cncf.io/">Cloud Native Computing Foundation</a> (CNCF) の名前を耳にし、その恩恵を受けたことがあるかもしれません。CNCFは、クラウドネイティブおよびオープンソースのエコシステムの発展と成長を促進することを<a href="https://github.com/cncf/foundation/blob/main/charter.md">ミッション</a>としており、クラウドネイティブ・コンピューティングの普及を推進するという、シンプルながら非常に重要な目的を掲げています。
この使命を果たすために、また、<a href="https://contribute.cncf.io/contributors/projects/">Kubernetes、Helm、Argo、Prometheusなどの卒業プロジェクト</a>の開発・保守・運営や、継続的なプロフェッショナルトレーニングを支援するためにも、CNCFおよびLinux Foundation Educationには、大規模かつコスト効率の高いクラウドリソースが必要です。
オラクルは、オープンソース・プロジェクトへの貢献と、オープンソース・テクノロジー全体への投資を継続的に行うという自社のミッションの一環として、CNCFおよびLinux Foundation Educationが増大するリソースのニーズに対応し、その使命を十分に果たせるよう支援したいと考えていました。
そのためオラクルは、2023年11月7日に開催された<a href="https://www.oracle.com/news/announcement/oracle-expands-support-for-open-source-community-2023-11-07/">KubeCon + CloudNativeConの場で、オープンソース・コミュニティへの支援を発表</a>しました。具体的には、CNCFが革新的なクラウドネイティブ・プロジェクトを推進できるよう、Ampere Armベースのコンピュートクレジットを年間300万ドル、3年間にわたり寄付することを表明しました。この新たなクレジットを活用することで、Linux Foundation Educationもクラウドのコスト削減や柔軟性の向上を実現できるようになりました。
<h2>クラウド移行の目標</h2>
Linux Foundation Educationのプラットフォームでは、<a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/certified-kubernetes-administrator-cka/">Certified Kubernetes Administrator (CKA)</a>、<a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/certified-kubernetes-application-developer-ckad/">Certified Kubernetes Application Developer (CKAD)</a>、<a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/certified-kubernetes-security-specialist/">Certified Kubernetes Security Specialist</a> (CKS) といった認定試験や、実践的なトレーニングラボへの需要が高まるにつれ、運用コストが増加していました。既存のインフラは大手クラウドプロバイダー上に構築されていましたが、利用の拡大にともなってコスト効率を維持することが難しくなっていました。
Linux Foundation Educationは、コスト削減と柔軟性の向上を目的として、代替となるクラウドソリューションの検討を進めました。その中で、Oracle Cloud Infrastructure（OCI）は、コスト効率に優れたコンピュートリソースと柔軟なインフラモデルを兼ね備えており、有望な選択肢となりました。とくに、オラクルがCNCFプロジェクト向けに提供したArmベースのクレジット寄付を踏まえると、OCIの活用は非常に適した選択と言えました。
<h2>OCIにおけるお客様のソリューション</h2>
Linux Foundation Educationのチームは、CNCF向けに寄付されたOCIのArmクレジットとその他のOCIサービスを組み合わせて、トレーニングおよび認定試験環境の最適化に活用できる可能性に着目しました。この戦略的な取り組みにより、CNCFプロジェクトの枠を超えて寄付クレジットの活用範囲を広げることができ、OCIのより幅広い導入を支援することにもつながりました。本プロジェクトでは、Linux Foundation Educationは以下の<a href="https://www.oracle.com/cloud/">OCI</a>サービスおよびテクノロジーを活用しました。
<ul class="obullets">
<li><a href="https://www.oracle.com/cloud/cloud-native/container-engine-kubernetes/">OCI Kubernetes Engine (OKE)</a>: OKEは、コンテナ化されたアプリケーションをクラウド上にデプロイするための、フルマネージドでスケーラブルかつ高可用性のサービスです。ユーザーはアプリケーションに必要なコンピュートリソースを指定するだけで、OKEがOCI上の既存テナンシ内に自動でリソースをプロビジョニングします。OKEはKubernetesを基盤としており、ホストのクラスタ全体にわたるアプリケーションのデプロイ、スケーリング、管理を自動化します。</li>
<li><a href="https://www.oracle.com/cloud/compute/">OCI Compute</a>: サービスは、クラウド上でコンピュートホストをプロビジョニングおよび管理できるサービスです。CPU、メモリ、ネットワーク帯域幅、ストレージなど、用途に応じたリソース要件に合致するシェイプ（構成）を選んでインスタンスを起動できます。インスタンスを作成した後は、安全にアクセスしたり、再起動したり、ボリュームのアタッチ・デタッチを行ったり、不要になったインスタンスを終了させたりと、柔軟に管理することができます。</li>
<li><a href="https://www.oracle.com/cloud/storage/block-volumes/">OCI Block Storage</a>: OCIのBlock Volumesは、仮想マシンの寿命を超えてデータを保持できる、信頼性が高く、高性能で、コスト効率に優れたブロックストレージです。自動的に冗長性が確保されており、1つのコンピュートインスタンスあたり最大1ペタバイト（PB）までスケール可能です。さらに、自動チューニング機能により、利用状況に応じてパフォーマンスが動的に最適化されます。</li>
<li><a href="https://www.oracle.com/cloud/storage/file-storage/">OCI File Storage</a>: OCI File Storageは、サーバーやアプリケーションから共有ファイルシステム経由でデータにアクセスできる、フルマネージドで弾力的かつエンタープライズクラスのストレージサービスです。各ファイル・システムは最大8エクサバイトまで自動的にスケーリングし、エンタープライズ・アプリケーションの事業継続を簡単に実現できるように、非同期レプリケーション、スナップショット、クローン機能も提供します。</li>
<li><a href="https://www.oracle.com/cloud/networking/virtual-cloud-network/">OCI Virtual Cloud Network (VCN): </a>VCNは、OCIリージョン内に構築できるカスタマイズ可能なソフトウェア定義型ネットワークです。従来のデータセンター内ネットワークと同様に、ネットワーク環境をユーザーが自由に設計・管理できます。VCNは、重複しない複数のCIDRブロックを持ち、それらはVCN作成後に変更することが可能です。&nbsp;</li>
</ul>
<h2>移行の手順</h2>
Linux Foundation EducationによるOCIへの移行は、段階的かつ計画的に行われました。
<ul class="obullets">
<li>評価: まず、既存インフラの徹底的な評価を行い、移行時に想定される課題を洗い出しました。</li>
<li>概念実証（PoC）: OCIの実用性を検証するために、実際の業務に近いベータ試験を使ってPoC（概念実証）を実施しました。OCI上に複数のKubernetesクラスタをデプロイし、実環境を想定したパフォーマンステストを行い、従来環境との比較を行いました。</li>
<li>段階的移行: 学習者や受験者への影響を最小限に抑えるため、計画的にフェーズを分けた段階的な移行が実施されました。</li>
</ul>
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Linux Foundation EducationがOCIを選んだ理由は、以下のような利点があったためです。
<ul class="obullets">
<li>コスト効率: OCIの柔軟な料金体系、とくにOKEノード上での仮想化機能により、以前のクラウドプロバイダーと比べて大幅なコスト削減が実現しました。</li>
<li>スケーラビリティ: OCIのインフラにより、需要の増加に対応しながらも、コストが急激に膨らむことを防ぐことができました。</li>
<li>柔軟性: コンピュートおよびストレージリソースを動的に最適化できるOCIの機能が評価されました。</li>
</ul>
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さらに、オラクルのGo-Live Assuranceチームは、Linux Foundation Educationのプラットフォームエンジニアと緊密に連携し、円滑な移行を実現しました。このパートナーシップは、繁忙期におけるリスクの軽減とサービス継続性の確保において、極めて重要な役割を果たしました。
<h2>成果</h2>
移行が成功した後は、継続的なパフォーマンス監視と最適化に重点が置かれました。OCIのGo-Live Assuranceチームは再びLinux Foundation Educationのエンジニアと協力し、システムの効率を最大限に高めるためのチューニングを実施しました。さらに、FinOpsのベストプラクティスに基づいたコスト監視戦略を導入し、今後の財務的な持続可能性も確保しています。
以前のクラウドプロバイダーからOCIへの移行により、年間約100万ドルにのぼる大幅なコスト削減が実現しました。この最適化は、OCI Kubernetes Engine（OKE）への移行と、OKEノード上での仮想化機能の活用によって達成されました。これにより、Linux Foundation EducationはOCIの仮想マシンを効率的に利用できるようになりました。このアプローチは、より高コストなインスタンスタイプに依存していた従来のプロバイダーと比べて、柔軟でコスト効率の高い料金モデルを可能にしました。
「OKEと仮想化を活用することで…[OCIの]仮想マシンは、当社にとって柔軟なコストモデルを実現する手段となっています」と、Linux Foundation Educationの教育プラットフォーム担当バイスプレジデントであるMarcus Robertson氏は語ります。
<h2>次のステップ</h2>
Linux Foundation Educationは、現在もOCIへのさらなるワークロード移行を進めており、たとえば<a href="https://training.linuxfoundation.org/training/kubernetes-fundamentals/">Kubernetes Fundamentals (LFS258)</a>や<a href="https://training.linuxfoundation.org/training/kubernetes-for-developers/">Kubernetes for Developers (LFD259)</a>などのコースも対象に含まれています。今後は、すべての実践的なトレーニングラボと認定試験をOCI上に移行し、ホスティングコストを50％以上削減することを目指しています。
Linux Foundation Educationの提供内容を詳しく知りたい方や、ご自身で試験を受けてみたい方は、OCI上でホストされている以下のトレーニングをご覧ください。
<ul class="obullets">
<li><a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/linux-foundation-certified-sysadmin-lfcs/">LFCS - Linux Foundation Certified System Administrator</a></li>
<li><a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/certified-kubernetes-application-developer-ckad-2/">CKAD - Certified Kubernetes Application Developer</a></li>
<li><a href="https://training.linuxfoundation.org/certification/certified-kubernetes-security-specialist-cks-2/">CKS - Certified Kubernetes Security Specialist</a></li>
<li><a href="https://training.linuxfoundation.org/training/owasp-top-ten-security-threats-skf100/">SKF 100 - Understanding the OWASP® Top 10 Security Threats</a></li>
<li><a href="https://training.linuxfoundation.org/training/mastering-infrastructure-security-strategies-tools-and-practices-skf200/">SKF 200 - Mastering Infrastructure Security: Strategies, Tools, and Practices</a></li>
</ul>
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<figure>&lt;Diagram asset="CONTFDCCE8160A414022BFC994BB6F5C8A6F"/>Linux Foundationのロゴ。</figure>

CNCF_Logo.jpg

クラウドネイティブ分野をリードする企業が、コスト削減と柔軟性向上のために他のクラウドプロバイダーからOCIへ移行しました。