Oracle Enterprise Resource Planning Cloud

ERP Cloud
企業意識調査レポート
~クラウドERP戦略的活用

ITRが実施した「企業のERP製品に関する意識調査」から見えてきたERPの動向を解説したホワイトペーパー。今後のIT戦略立案の参考に、ぜひご覧ください。

米八グループ、
Oracle ERP Cloudの導入で
競争力を強化
ITR 浅利氏によるコラム連載
「これからの経営を支えるERP」
第6回(最終回)公開!

第6回 ビジネスと共に成長できるERP

 

 

これからの経営を支えるERP
第1回 リプレース需要の拡大とクラウドシフト

株式会社アイ・ティ・アール
リサーチ統括ディレクター/プリンシパルアナリスト
浅利 浩一

概要:企業ITは、まさしく今、大きなテクノロジの転換点を迎えている。多くの国内企業はすでにERPを導入しているが、必ずしも掲げた理想を実現できているとはいえず、中長期的にリプレースを検討する企業は多い。デジタルイノベーション時代に求められる、これからの経営を支えるERPを失敗せずに選ぶために、どのような視点を重視すべきかについて述べる。

国内企業のERP導入状況

ERPパッケージが、国内で初めて導入されるようになってからすでに20年が経過し、大手企業を中心とする新規導入は一巡したとよく言われますが、ITRが2015年4月に実施した調査でも、そうした状況が確認できます(図1)。

図1 主要4業務製品/サービス導入状況
出典:ITR「ITR User View:企業のERP製品に関する意識調査」

実に、全ての業務分野で、7割以上の企業がすでに何らかの製品/サービスを導入したことが判明しており、基幹系業務における、ERPの利用は完全に定着したといえるでしょう。
その一方で、初期導入時のERPに満足しておらず刷新を検討する企業も少なからずあります。また、売上規模500億円を超えるようになると多くの企業はビジネスを海外に拡大していきますが、国内と海外のシステムをスムーズに連携・統合できていないといった問題を抱える例も少なくありません。まだまだERPの導入や刷新を検討する機会は多く、今後も息の長い成長を続けるのではないかと見ております。

旺盛なリプレース需要

こうしたトレンドは、ERPのリプレースにおける意向からも読み取ることができます(図2)。「リプレースの予定なし(現行製品を活用し続ける)」とする企業が全体平均では5割を下回り、将来いずれかの時点でリプレースを予定する企業のほうが僅かながら多い結果となっております。

図2 主要4業務製品/サービスのリプレース動向
出典:ITR「ITR User View:企業のERP製品に関する意識調査」

リプレースを検討する理由を1つだけ選択するよう問うた結果、トップ3は、「導入・運用コストが高い」「使い勝手が悪い」「カスタマイズがしづらい」であり、この3つを合計すると38.1%でした。これら定番ともいえる不満に続くのが、「大規模システムへの対応が弱い」「グローバル対応(多言語対応など)がない」「グループ対応機能がない」といったものです。

特に、ERPの初期導入から10年以上経過した企業で、これまでに導入したERPの見直しや、より高度なシステム実現に向けた検討が進んでおり、ITRでも多くのお問い合わせをいただいております。

ところで、「グループ対応機能がない」といった不満に驚かれるかもしれません。マルチカンパニー対応といいますが、実は、単に複数の会社が登録できるだけで、グループ会社間の社内売買などの取引をサポートしていなかったりする製品もありますので、慎重に選定する必要があります。

加速するクラウドシフト

ユーザー調査の最後に、主要4業務でERP製品/サービスを「導入済み」および「導入中」の企業に、今後どのようなプラットフォームがより望ましいか問うた結果を確認してみましょう(図3)。

図3 主要4業務製品/サービスの今後の稼働環境
出典:ITR「ITR User View:企業のERP製品に関する意識調査」

全体平均では4割以上がクラウドが望ましいとの回答が得られ、「SaaS」が「IaaS」より3倍程度高くなっております。特に、新たにERPの導入を検討する新興企業やオンリーワンの企業は、積極的に新たなテクノロジであるクラウド/SaaSを検討していくと見られます。ERPパッケージは、メインフレームやオフコン上のレガシーシステム刷新で注目されましたが、初期導入時から20年を経て新たなテクノロジであるクラウドへのシフトが始まりつつあり、今、まさしく大きな転換点に向き合っているといえるでしょう。

ITR 浅利氏が執筆したホワイトペーパー「企業意識調査レポート~クラウドERP戦略的活用」を公開しています。ぜひ、こちらからダウンロードして、ビジネスにご活用ください。

▼次回以降のテーマは以下を予定しています。ご期待ください。

第2回 これからのERPを失敗せず選ぶには (12月16日公開)
第3回 理想像を追求するアプローチへの転換 (1月26日公開)
第4回 ムダがなく完結したスイートの価値 (2月24日公開)
第5回 柔軟なデータモデルとオープン性の価値 (5月1日公開)
第6回 ビジネスと共に成長できるERP (7月6日公開)